絵じゃないかおじさん

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ピカ輪世代です。
(傘;傘;)←かさかさ、しわしわ、よれよれまーくです。

仮想はてな物語 五ヶ所湾太平洋は、きらめきて (3/3)

2015-12-11 08:55:51 | 仮想はてな物語 
copyright (c)ち ふ
絵じゃないかおじさんぐるーぷ
                       

 サヤカが、突然叫んだ。
 [私、泳いでくる]
 ぱっと女性になった。

 ワッ、裸だ!
 見てはならない。
 そう思ったが遅かった。
 サヤカは、15~6才の感じがした。
 乳房がこんもりとしか盛り上がっていない。
 すぐに目を逸らす。

 私は、目が潰れるのではないかと思った。
 Oさん以外の女性のそういう姿を見るのは悪いことだと、
 思っている。

 何故、悪いのか?
 それは、私自身よくは分からない。
 しかし、Oさん以外の女性に女性を感じるのは
悪いことだと思う。
 そういう心の動きはコントロールすべきものだと
思い込んでいる。
 それがOさんに対する私のせめてもの礼儀だと
思っているのだ。



 でも仕方なく、サヤカの裸を見てしまった。
 見てしまったものは、どう仕様もない。
 サヤカも悪いのだ。
 私がオッさんでも、男であるのを忘れてしまって、
 あんな事するものだから。


 サヤカは、私がOさんを初めて知った年頃の女の子だった。
 私は、その頃のOさんの裸の姿を知らない。
 きっとあんなものだったのだなと思って、
 鼻の下を長くして想像する。


 イヤらしいオッさん、そのもの!
 許せ、Oさん。


 サヤカは、キラメク太平洋の海面を、
 スイスイと飛び跳ねるように泳ぎ回っている。
 あんなことも出来るのか、と感心して見ていた。
 顔と足先が見えるだけである。

 遠くで車の音が聞こえたように思ったので左の方へと
振り向いた。
 顔を元に戻すとサヤカがいない。
 アレッと思って、右後を見ると、
 黒いバイクのサヤカが海水を滴らせながら、
 キラーッとヘッドライトを光らせていた。

 さあ、水洗いをしてやらなくては、とゆっくり腰をあげた。



 きらきらと 零れんばかりの 宝物
  太平洋の ハイ・プレゼント
                         ち ふ


                        この項おわり


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