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絵じゃないかおじさんぐるーぷ
<ドン作雑文集より>
手足の指の先は、10分も走れば、自分の手足ではないと思うほどに、感覚マヒを起こしてしまう。痛さを通り越しさえすれば、自然は私を受け付けてくれるのだ。ヤツらは、こんなオッさんの一人や二人、好きなようにしたらエエがなとでも思っているに違いないのだ。
身のピリリと引き締まる感覚、だらけきった生活の中で、伸びたい放題に伸び切った細胞が整列する感覚、私にはこれが堪らない喜びなのだ。そうなれば、私はサヤカと一体となり自然に同化してしまう。冬場のバイク乗りの醍醐味でもある。
バイクに乗っていれば、季節により天候により、さまざまなスペースが展開されるのだ。微妙な感覚の違いは口では表現できないようなものでもある。このあたりが、妻のあゆかには伝えられない世界なのだろう。これは乗ってみなければ分からない。
つづく
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