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絵じゃないかおじさんぐるーぷ
この落差、何ともならない。人間の姿をしたキヨヒメのウインクなら、ぽっと顔の5平方cmも赤らめてやるのだが、蛇のそれともなれば、目を背けたくなる。
キヨヒメのやりとりの様子を聞こうと、私は、サヤカの翻訳機能も兼ねているガソリンの給油口に耳をあてっ放しである。
{秀香さん、助けに来ましたよ}
{あなたは、どなた?}
{あなたの仲間の人に頼まれたの。道成寺のキヨヒメよ。あなたも、私の名は知ってくれているでしょう}
{ああ、あの・・なぜ、助けてくれるの}
つづく