サンチャゴ巡礼2010 （レオンにて） Pilgrimage to Santiago 2010 （At Leon)

ガウディの設計によるカサ・デ・ボティネス

　

Casa de los Botines designed by Gaudi

　
巡礼第7日目（2020年5月3日）レオンにて　7th day (May 3rd, 2010) at Leon

　　先ず、簡単にレオンと言う都市について簡単に御説明します。

　　レオン市は、カスティージャ・イ・レオン州の中で最大の面積を占めるレオン県の県都で、約14万人の人口を有しています。サンチャゴ巡礼のフランス人の道では、パンプローナ、ブルゴスに次いで3番目に大きな都市です。

　　レオンの歴史は古く、紀元前1世紀にローマ軍団によって軍事基地として建設されました。６世紀以降、西ゴート王国の支配下に入りますが、中世の10-12世紀には、キリスト教国家であるレオン王国の下で首都が置かれ、宗教、文化、経済の中心でした。レオン王国は、その後カスティジャ王国と統合されたり、離反を繰り返したりしながら、近代に至ったようです。

　　この都市には、著名な歴史的建造物が残されています。代表的なのは、レオン大聖堂、サン・イシドロ教会、カサ・デ・ボティネス（冒頭の写真参照）などです。


　レオン大聖堂　Leon Cathedral

　サン・イシドロ教会　Basilica de San Isidoro

　　レオン大聖堂は、スペインで最も美しいと言われる初期ゴシック様式の建物で、13-14世紀に建設されました。サン・イシドロ教会は、7世紀のセビリア大司教だった聖イシドロが埋葬されているロマネスク様式の教会で、11-12世紀に建設されました。

　　カサ・デ・ボティネスは、19世紀末にガウディの設計で建てられたネオゴシック様式のビルです。現在は、銀行として使われています。ガウディは、バルセローナで活躍した建築家と知られていますが、北スペインの巡礼路地で彼の設計した作品を見ることが出来たのは、望外の喜びでした。
　
　　さて、ブルゴスを出発以来、毎日アルベルゲに泊っていましたが、この日は久し振りにのんびりとした休養を取るために、ホテルを利用しました。


私が宿泊したレオンのホテル　Hotel I stayed in Leon

　　ホテルにチェックイン後、ひとりで市街をぶらぶらと散策しました。

　　ホテルの近くにはベルネスガ川が流れており、河畔沿いの遊歩道を散歩すると、紫とか白の花が咲き乱れた樹木を見かけました。


ベルネスガ川の光景　Sight of Bernesga　River

　
河畔の遊歩道に見られる花木　Flower trees seen along the riverside promenade 　

　　川を渡ると、レオンの鉄道駅がありました。


レオンの駅　Leon railway station

　　駅の近辺を少々歩き回った後、旧市街の方向に向かって、オルドーニョ２世大通りを歩いてみました。すると、立派な宮殿風の建物が現れました。16世紀の建造されたロス・グスマネス宮殿で、国定遺産に指定されています。現在は県議会議事堂として使われています。


ロス・グスマネス宮殿　Los Guzmanes Palace

　　この宮殿と隣合せにカサ・デ・ボティネスが建っており、前の広場にはその設計者のガウディがベンチで休んでいるブロンズ像が置かれていました。


ベンチに座っているガウディのブロンズ像　Statue of Gaudi sitting on bench

　　引続き散策を続け、旧市街を囲んでいる城壁の周囲を回ってみることにしました。城壁は大部分が中世に造られましたが、一部はローマ時代のものもある様です。




　　

旧市街の城壁 　Walls around old city


　　城壁を一周するとお腹が空いてきたので、近くのスーパーで食品とワインを買い込み、暖房の入ったホテルの快適な部屋で夕食を取りました。