
ダルバール広場 Durbor Square
エベレスト街道トレッッキング(21) カトマンズにて
第15日目:4月11日(土)
カトマンズ観光 (その1)
ルクラからはカトマンズのフライトは、悪天候によって欠航することが珍しくありません。しかし、昨日は予定通り運行されたので、予備日としていたこの日は、カトマンズ観光が可能となりました。
カトマンズ観光のためにチャーターした車で、ダルバール広場 (Durbor Square)、 スワヤンブナート(Swayambhunath)、ボダナート(Boudhanath)、パシュバティナート(Pashupatinath)を巡りました。これらは、すべてユネスコ世界遺産に指定されているネパールの貴重な文化施設です。
今回は、ダルバール広場 とスワヤンブナートの見学結果をご紹介します。
1. ダルバール広場
ダルバール広場は、ホテルのあるタメル地区から南に向かって約2kmの位置にあります。そこは、マッラ王朝時代のカトマンズ王国の中心地でした。12世紀に建てられた古い寺院もありますが、17-18世紀の建造物が多数集まっている歴史的地区です。
入口の右側には、ハヌマン・ドカと言われる旧王宮が建っています、奥側には、白一色の西欧風建築が建っていますが、それは19世紀に増築された部分です。尚、ぐるりと回った裏側に旧王宮の門があり、その脇にはヒンドゥ教の神であるハヌマン像(赤い衣をまとった猿の神様)が置かれています。
入口に面する旧王宮 ハヌマン像が置かれた旧王宮の門
少し歩くと、路上に設けられたバザールで、骨董品などを売っていました。
入口のバザール いろいろな仮面や仏具など
更に進むと、左側に3階建てのレンガ造りの建物が建っていました。クマリの館です。クマリとは、生き神として崇拝されるネワール仏教徒の少女で、クマリの館に居住しています。内部に入ると、クマリ・チョークと呼ばれる中庭がありました。中庭の周囲は、回廊になっていました。
クマリの館正面の外観 館の内部(クマリ・チョーク)
広場に向かうと、シヴァ神を祀るシヴァ寺院(記事冒頭の写真参照) が広場の中央部にはひと際高く聳えていました。
ガルーダ像を挟んでその向かい側には、“カトマンズ”と言う地名の由来になっているカスマンダプ寺院が建っています。この寺院は、12世紀に建造されネパール最古の建築物の一つとされています。
カスマンダプ寺院
この周辺には、ヴィシュヌ神を祀るナラヤン寺院や、シヴァ神の化身の一つとされるカーラ・バイラブKal Bhairabの石像、18世紀に造られたタレジュ・ベルTaleju Bellと言う釣鐘などもありました。
ガルーダ像 ナラヤン寺院
カーラ・バイラブ タレジュ・ベル
その他にも、シャガナート寺院、タレジュ寺院、ヴィシュヌ寺院、クリシュナ寺院、そして名前は忘れましたが、石像の寺院などを見て回りました。
シャガナート寺院 タレジュ寺院
ヴィシュヌ寺院 クリシュナ寺院
名称不明の石造寺院 名称不明の石造寺院
このように、ネパールの歴史を偲ばせる数々の建造物を見学し、興味深い時間を過ごしました。 しかし、私が帰国してから10日くらい経った頃に、ネパールで大地震が発生し、ダルバール広場の貴重な歴史的建造物も壊滅的な被害を受けたのは、とても悲しい出来事です。
2. スワヤンブナート
スワヤンブナートは、13世紀までにはカトマンズ盆地で最も重要な仏教聖地となったそうです。ここには、ネパール最古の仏教寺院がありますが、それはカトマンズ市内のタメル地区から見て西方約2kmの丘の上に位置しています。ここを訪れると、丘の麓に駐車場がありましたが、上方には色とりどりの無数のタルチョ(チベット仏教の祈祷旗)がたなびいているのが、印象的でした。
タルチョがたなびく駐車場
階段を登る参道の入口には、池の中央に金色の仏像が立っていました。
金色の仏像
丘の頂上に到着すると、白いドームの上に金色の塔が天高く聳える巨大なストゥーパがありました。
丘に聳える巨大なストゥーパ
このストゥーパの脇には、真っ白で尖塔型の寺院がありました。 それはアナンタプラ・シカラ(Anantapura Shikhara)と言うシカラ様式の建築で、17世紀に建造されています。
アナンタプラ・シカラと言う寺院
その近くにはゴンパがあり、その中に入ったところ、大きな観音菩薩像やダライ・ラマ14世などの写真などが飾られていました。
ゴンパ
観音菩薩像 ダライ・ラマ14世らの写真
丘の広場には、他にもいろいろな宗教施設が設置されていました。
小型の仏塔 マニ車が並ぶお堂
尚、頂上の展望台からは、カトマンズ市街を一望することができました。
丘の上から見たカトマンズ市街
この次は、ボダナートの寺院見学に向かいます。
(続く)
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