帰路、ゴラク・シェプから歩いて30分程の峠から見たプモリ等の山々
エベレスト街道トレッッキング(16) ペリチェへ
第10日目:4月6日(月) 晴れ後曇り
行程: ゴラク・シェプ Gorak Shep(5140m)→ ロブチェ Lobuche(4910m)→ トクラDughla(4620m) → ペリチェ Periche(4270m)
行程距離: 約20km
この日の夜明けには、今回のトレッキングにおいて最大の目的であった“日の出のエベレスト”を仰ぐことができました。その様子は、前回の記事をご参照ください。
8時半頃に、ゴラク・シェプを出発し、帰途に就きました。最初しばらくは登り坂を登りましたが、途中で振り返ると眼下にロッジの建物が見えました。
後方に見えるゴラク・シェプの村落
この日は天気が良かったので、ヒマラヤの素晴らしい眺望を堪能することができました。特に、後方に聳える、Xi Lingehain(6360m)、Pumo Ri(7165m)、Lingtren(6749m)などの展望は、感動的でした(記事冒頭の写真参照)。因みに、Xi Lingehainは中国の領土内に、 Pumo RiとLingtrenはいずれも中国とネパールの国境線上に位置しています。
Lingtren頂上付近の正面は真っ白な絶壁になっていますが、そこに刻まれたヒマラヤ襞がひと際鮮やかでした。
Lingtrenのヒマラヤ襞
その後しばらくは、累々と広がるガレ場のクンブ氷河を歩くことになりますが、遥か前方に聳えるタムセルク(6,673m)、タボチェ(6,542m)、チョラツェ(6,440m)などのパノラマ・ビューを仰ぐ気分は最高でした。
クンブ氷河の奥に聳えるヒマラヤの山々
ふと、左側に目を転ずると、ヌプツェNuptse(7861m)の姿を捉えることができました。
ヌプツェの秀峰
ところで、ロプチェに向かう街道では、前方から登ってくる非常に多くのゾッキョに出会いました。出会ったゾッキョの群れは恐らく20組以上、つまり総計200頭以上でした。ゾッキョを通すために、原則としてトレッカーが道を譲らなければなりません。身を寄せるスペースが僅かしかない場所にゾッキョが体を揺らして迫って来る様な時には、少々恐怖感を覚えました。
12時半頃にロブチェに到着。ここのロッジでヌードル・スープの昼食を取りました。
その後、トクラに向かいましたが、エベレストで命を落とした登山家たちの墓があるトクラ峠では、他のトレッカーに交じって一休みしました。ここからは、アマダブラムの雄姿 -山頂付近には雲がかかっていましたが- を望むことができました。
アマダブラムの雄姿
峠を下って15時になった頃、遠方に佇むトクラの小さな村落を見下ろすことができました。
トクラの村落
その後暫くすると、クンブ氷河の氷が融けて、ロブチェ川(Lobuche Khola)と呼ばれる川が出現しました。その河原は大小の岩石で覆われていて、ところどころにはブッシュが茂っていました。この様に石がごろごろしている川辺を延々と歩き、やっと17時過ぎに、高度が4、270mの河原に形成されたペリチェに到着しました。ゴラクシェプを出発してから8時間半のトレッキングでした。
視界に入って来たペリチェの村落
ペリチェのロッジでは、オーストラリア人のパーティに出会いました。これまでに何度もエベレスト街道に来たことがあるというブライアンさんがリーダ-で、パーティのメンバーは14人と言うことでした。彼は、日本のニセコとか苗場にも行ったことがあるという、山好きの人でした。
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