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2008年1月6日(日)
いつもの根場近辺の登山道への途中の原っぱに車を置き、心地よい冷たい空気を顔に受けながらの山登り。1時間も行かないうちに枝越しに朝日を受けた富士山を眺められるこの山道はいつもながら楽しい。
眼下にキラキラと輝く西湖が高度を増すにつれてその湖面が広がってくる。そして間もなく西の方向に連なる南アルプスの真っ白な山並みが見えてくると、最初のピーク雪頭ヶ岳も間近だ。
鬼ヶ岳までは雪頭ヶ岳から10分足らず。途中で霧氷がついている樹木があったので「鬼ヶ岳名物」の霧氷に期待したが、今回もまたもや霧氷の風景に出逢うことはできなかった。過去に何度もあの風景を見たのはむしろラッキーだったのだろうか…
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鬼ヶ岳山頂からの南アルプスの山並み
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日本第2の高峰、北岳を中央に連なる白峰三山。右は甲斐駒と鳳凰三山。
霧氷は見られなくても鬼ヶ岳からの眺めはやっぱり素晴らしい。南アルプスは聖岳、赤石岳、荒川岳から北岳を主峰とする白峰三山、甲斐駒、仙丈まで全部見え、八ヶ岳、中央アルプス、瑞牆山、金峰山などの山々が見渡せ、富士五湖も本栖湖以外の四つの湖が眺められる。この周辺の山頂で360度これほど遮るもののない眺望が得られるのはここ鬼ヶ岳だけかも知れない。
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節刀ヶ岳へ向かう鬼ヶ岳からの下り斜面がいきなりアイスバーンになっていてしばらく雪道が続きそうだったので用心のためにアイゼンをつけた。しかし雪はすぐに消え、その後はまだらに雪に覆われた道となった。アイゼンは全く不要だが、わざと雪があるところを選んで「サクサクッ」とアイスバーンにアイゼンが食い込む感触を楽しみながら節刀ヶ岳まで歩いた。
富士山と八ヶ岳方面がよく見渡せる節刀ヶ岳の山頂直下の岩場を今回の「居場所」と決め、お昼を食べ、スケッチをして、コーヒーをすすり、のんびりと過ごした。
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節刀ヶ岳からの富士山は去年登った十二ヶ岳の特徴のある山容が前景に佇む
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広大な甲府盆地の向こうに浮かぶ八ヶ岳連峰
節刀ヶ岳で思いっきりゆっくり過ごしたあと鬼ヶ岳に戻る。今回は初めて鬼ヶ岳山頂から鍵掛峠を経由して根場へ下るコースを辿ってみた。鬼ヶ岳から殆ど下りが基調の鍵掛峠までの道はよく整備されているが、ロープが付いた急な斜面が何箇所かある。また、アイスバーンになっていたりぬかるんでいたり、路肩が狭くて足を踏み外してしまったりしたところがある。富士山に目を奪われて油断すると危ない。
鬼ヶ岳から鍵掛峠までは40分ほど。峠では枝越しに眺める富士山になるので、来た道を3分ほど戻り眺望が開ける場所で甘酒を淹れて夕日の当たる神々しい富士山を愛でる。
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太陽が沈むに連れて富士山が紅に染まっていく。そして、太陽が西の山の端に隠れると徐々に色が褪せてきてモノトーンの世界になってゆく。いつまでも眺めていたいが下山しないと。。。
鍵掛峠からの下山路は斜面もそれほどきつくなくとても歩き易い。これはいつも雪頭ヶ岳で夕日を眺めてからの下山路よりもいい。歩き始めて20分ほどでヘッドライトが必要になったが、更に10分ほどで林道に出た。1時間近く山道を下りるいつものコースよりもずっと楽なコースだということがわかった。
満天の星空の下、林道を15分も行くとまるで白川郷のような合掌造りの集落がライトアップされて幻想的に浮かび上がっている風景に出くわした。「いやしの里根場」という看板が立っていた。こんなところがあるなんて全然知らなかった。気がつけばそこから朝車を置いた原っぱは目と鼻の先。今度はここをゆっくり訪ねてみたい。
山から下りたらやっぱり温泉!今回も富士眺望の湯「ゆらり」で16種類の風呂(本当にそんなにあったかな…?)につかり、食事も済ませて帰路についた。週末の中央道の帰りはいつも渋滞しているのだがスイスイ。現地に遅くまで留まったのが賢かったようだ。
《タイムデータ》
【往路】
根場→(1:46)雪頭ヶ岳→(0:12)鬼ヶ岳→(0:36)節刀ヶ岳
【復路】
節刀ヶ岳→(0:40)鬼ヶ岳→(0:43)鍵掛峠→(0:43)根場
【参考】
2007 富士山を愛でる新年山行(鬼ヶ岳~十二ヶ岳)
2006 富士山を眺める寒中山行(鬼ヶ岳~節刀ヶ岳)
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今年も行ってきました、新年の富士山を眺める山歩き。行き先はやっぱりまたまた富士五湖の1つ西湖の畔から登る鬼ヶ岳方面。 天気予報通りの快晴の一日、気温もそれほど下がらず風もない冬の山歩きには絶好の天候。正月連休の最終日だけれど道もスキスキ、山も途中で出会った人は4人だけ、静寂に包まれたなかで絶景の富士山や南アルプスの眺めを心行くまで楽しんで来ました。 |
いつもの根場近辺の登山道への途中の原っぱに車を置き、心地よい冷たい空気を顔に受けながらの山登り。1時間も行かないうちに枝越しに朝日を受けた富士山を眺められるこの山道はいつもながら楽しい。
眼下にキラキラと輝く西湖が高度を増すにつれてその湖面が広がってくる。そして間もなく西の方向に連なる南アルプスの真っ白な山並みが見えてくると、最初のピーク雪頭ヶ岳も間近だ。
鬼ヶ岳までは雪頭ヶ岳から10分足らず。途中で霧氷がついている樹木があったので「鬼ヶ岳名物」の霧氷に期待したが、今回もまたもや霧氷の風景に出逢うことはできなかった。過去に何度もあの風景を見たのはむしろラッキーだったのだろうか…
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鬼ヶ岳山頂からの南アルプスの山並み
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日本第2の高峰、北岳を中央に連なる白峰三山。右は甲斐駒と鳳凰三山。
霧氷は見られなくても鬼ヶ岳からの眺めはやっぱり素晴らしい。南アルプスは聖岳、赤石岳、荒川岳から北岳を主峰とする白峰三山、甲斐駒、仙丈まで全部見え、八ヶ岳、中央アルプス、瑞牆山、金峰山などの山々が見渡せ、富士五湖も本栖湖以外の四つの湖が眺められる。この周辺の山頂で360度これほど遮るもののない眺望が得られるのはここ鬼ヶ岳だけかも知れない。
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節刀ヶ岳へ向かう鬼ヶ岳からの下り斜面がいきなりアイスバーンになっていてしばらく雪道が続きそうだったので用心のためにアイゼンをつけた。しかし雪はすぐに消え、その後はまだらに雪に覆われた道となった。アイゼンは全く不要だが、わざと雪があるところを選んで「サクサクッ」とアイスバーンにアイゼンが食い込む感触を楽しみながら節刀ヶ岳まで歩いた。
富士山と八ヶ岳方面がよく見渡せる節刀ヶ岳の山頂直下の岩場を今回の「居場所」と決め、お昼を食べ、スケッチをして、コーヒーをすすり、のんびりと過ごした。
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節刀ヶ岳からの富士山は去年登った十二ヶ岳の特徴のある山容が前景に佇む
山に来たときぐらいしか食べないカップラーメン、いつもは特に何も感じずに食べているが、この「日清 行列のできる店のラーメン 旭川」は抜群にうまかった。 コクのあるスープ、コシのある麺、それにお店で食べるようなチャーシューの味と食感にかなり感動! | ![]() |
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広大な甲府盆地の向こうに浮かぶ八ヶ岳連峰
節刀ヶ岳で思いっきりゆっくり過ごしたあと鬼ヶ岳に戻る。今回は初めて鬼ヶ岳山頂から鍵掛峠を経由して根場へ下るコースを辿ってみた。鬼ヶ岳から殆ど下りが基調の鍵掛峠までの道はよく整備されているが、ロープが付いた急な斜面が何箇所かある。また、アイスバーンになっていたりぬかるんでいたり、路肩が狭くて足を踏み外してしまったりしたところがある。富士山に目を奪われて油断すると危ない。
鬼ヶ岳から鍵掛峠までは40分ほど。峠では枝越しに眺める富士山になるので、来た道を3分ほど戻り眺望が開ける場所で甘酒を淹れて夕日の当たる神々しい富士山を愛でる。
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太陽が沈むに連れて富士山が紅に染まっていく。そして、太陽が西の山の端に隠れると徐々に色が褪せてきてモノトーンの世界になってゆく。いつまでも眺めていたいが下山しないと。。。
鍵掛峠からの下山路は斜面もそれほどきつくなくとても歩き易い。これはいつも雪頭ヶ岳で夕日を眺めてからの下山路よりもいい。歩き始めて20分ほどでヘッドライトが必要になったが、更に10分ほどで林道に出た。1時間近く山道を下りるいつものコースよりもずっと楽なコースだということがわかった。
満天の星空の下、林道を15分も行くとまるで白川郷のような合掌造りの集落がライトアップされて幻想的に浮かび上がっている風景に出くわした。「いやしの里根場」という看板が立っていた。こんなところがあるなんて全然知らなかった。気がつけばそこから朝車を置いた原っぱは目と鼻の先。今度はここをゆっくり訪ねてみたい。
山から下りたらやっぱり温泉!今回も富士眺望の湯「ゆらり」で16種類の風呂(本当にそんなにあったかな…?)につかり、食事も済ませて帰路についた。週末の中央道の帰りはいつも渋滞しているのだがスイスイ。現地に遅くまで留まったのが賢かったようだ。
《タイムデータ》
【往路】
根場→(1:46)雪頭ヶ岳→(0:12)鬼ヶ岳→(0:36)節刀ヶ岳
【復路】
節刀ヶ岳→(0:40)鬼ヶ岳→(0:43)鍵掛峠→(0:43)根場
【参考】
2007 富士山を愛でる新年山行(鬼ヶ岳~十二ヶ岳)
2006 富士山を眺める寒中山行(鬼ヶ岳~節刀ヶ岳)