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レポート「児童サービス論」 3度目の正直!?

2011年04月24日 | 奮闘!近大通信司書課程
4月24日(日)

近大通信の司書課程コースのなかでも、難関中の難関と言われている「児童サービス論」のレポート。ヤングアダルトサービスについて論じる設題で、結構自信を持って提出した1回目は、びっしりと赤で添削され、見事に「再提出(全体)」となって返却された。

自信があったはずのレポートだが、添削のコメントを読んだら、やはり内容や構成が不十分だったことを実感し、「今度こそ」と書き直して2回目のレポートを提出した。添削員は厳しい川上先生が交替したので、2度目の結果は楽観していた。ところが、交替した高橋先生の評価はまたもや「再提出」。 しかも、また「全体」を再提出せよ、との評価。講評欄は川上先生に負けないくらいビッシリ書き込まれていた。

コメントの最初に「よく学習していますが、設題の答えとしては不十分です。」とあり、ヤングアダルトがどのような心や体の変化から、第2の自己の誕生へと向かっていくか、という過程を、順序立てて述べ、自己を確立するべきヤングにとって、YAサービスがどうして大切かを説いて欲しい、ということが書かれていた。講評で指摘されていることはどれもレポートに書いたし、「よく学習している」のなら合格にしてくれてもいいのに!と、2度目はかなり凹んだ。

3度目は、講評に書かれていた通りの順に書き直した。「働きかけの例」として取り上げた福生市立図書館のYA活動は、「もっと具体的に詳しく」と書かれたので、改めてこのHPを見たら、前に見たときよりHPの内容が縮小していたので、別の図書館の例を探したところ、広島県立図書館で活発なYAサービス活動が行われているのを見つけ、この例を説明して、コメントを加えた。

3度目のレポートは「資料組織概説」の2度目のレポートが返却された日の2日後の4月16日に返ってきた。結果は… 「合格!!」ホッとした。長かったが、これで超難関レポートをようやくクリアできた。

項目ごとの概評はこんな具合だった。

概評
ABC
設題の理解
教材の理解
考察力
文章表現力
論文の構成
基礎の理解
要約力
論旨の明確性
条文の明示
用語使用方法
誤字・脱字
訳語・訳文の研究
公式の理解
資料・参考書研究

…と、まずまずの評価だが、講評はなかなか厳しい。

「ヤングアダルトサービスの必要性をヤングアダルトの特徴から理解する設題です。ヤングアダルトが自己の確立を目指す時期であること、それはたやすくなく多大な思考力・精神力を要し、苦しみを伴うこと、この自己の確立に読書も役立つこと、それはどのような読書なのかということを述べます。
上記の部分が充分に述べられているとは言えないのですが、よく学習し、書かれていることが伺えます。ヤングアダルトサービスが何かということも理解できています。」


とのコメント。1回目、2回目のコメントもそうだったが、このレポートでは、きちんと順を追って結論へ持って行くことが重視されているようだ。指導された通りに書き直せば割と「合格」はもらえやすいのかも知れない。

3度目でやっと合格したレポートは以下のような流れで作成した。

設題:「ヤングの特徴にもとづいて、YAサービスの必要性を説き、働きかけの例をいくつか述べてください。」
まず、ヤングアダルトとはどんな年代の、どんな特徴を持った世代であるかを述べた。特徴としては、
・第2次性徴期特有の急激な身体的な変化と、それへの戸惑い、性への衝動
・周りから子供扱いされることへの反発
・親に育てられて作られた自分から脱し、自力で自己を確立しようとする、
と「自己の確立」へつなげた。

このような過程にあるヤングアダルトは悩みも多く、精神的にも不安定な一方で、物事を直視し、新しい出会いに影響を受けやすく、視野が大きく広がる時期で、「不安定ゆえの柔軟性や、若さゆえの吸収力で、大きく成長する可能性を秘めた大切な時期でもある」と、ヤングの成長の可能性を指摘した。

多くの可能性を持つ時期であるがゆえに、この時期の出会いは大切で、「価値観を広げ、自分が進むべき道を見つけるために読書が必要」と、本との出合いの大切さへつなげ、氾濫する出版物のなかから、大切な本と出合える場が図書館、と図書館を登場させた。ただ、図書館の膨大な蔵書から、「この1冊」を探すのは容易ではなく、そのためにYAサービスがある、とYAサービスが登場する。

「学校が忙しくなり時間もないうえ、読書なんて優等生的なことへ反発しやすいヤングアダルトに、図書館は本を単に提供するだけでなく、人や場なども含め、様々な観点からヤングが本と出合えるよう、特別に働きかけをする必要がある」、とYAサービスが必要な理由を説明し、実際の統計(「公立図書館におけるヤングアダルト・サービス実態調査報告 2003年3月」)から、公立図書館のYAサービスへの取り組みが盛んになっていることを実証したうえで、広島県立図書館」の取り組みの具体例を詳述した。

同図書館のYAサービスでは、実際のYA世代が中心となって機関紙を発行したり、子供へのボランティア活動など、様々な活動を展開していることが特徴で、「YA自身が主体となって、それを図書館が支援して行なわれる働きかけは、YAサービスに新たな可能性が加わり、ヤングを育むべき大人の世代へYAサービスの重要性を換気することにもつながる。」と結んだ。

広島県立図書館「ヤングアダルトのページ」

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