10月27日(日)宗教改革記念日礼拝 ![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heart.gif)
~バッハのカンタータとともに~
日本福音ルーテル東京教会礼拝堂
♪ (前奏)バッハ/コラール前奏曲「われらが神は堅き砦」
♪ (初めの歌)450「力なる神は」
・み名による祝福
・罪の告白
♪ 赦しの祈願祝福「キリエ」「グロリア」
・特別の祈り
♪ 「ハレルヤ」
・(聖書朗読)ルカによる福音書第18章9~14節
♪ (演奏)バッハ/カンタータ第80番「われらが神は堅き砦」BWV80より 第1曲~第5曲
・(信仰告白)ニケヤ信条
・説教
・聖餐の部
・主の祈り
・聖餐への招きと聖餐
♪(演奏)バッハ/カンタータ第80番「われらが神は堅き砦」BWV80より 第6曲~第8曲
・教会の祈り
・祝福
♪ 讃美歌 1「今こそ来ませ」
♪ 後奏
【司式・説教】関野和寛
【演奏】
S:髙橋節子/A:野間愛/T:齋藤涼/B:青木海斗、小河祐樹
合唱:東京藝術大学バッハカンタータクラブ有志
管弦楽:東京藝術大学バッハカンタータクラブ有志、同OBほか
Org:廣澤麻美
先週の下谷教会での音楽礼拝でもらったチラシで知った礼拝にチャリで出かけた。2週続きとなるが、カンタータ80番は昔からのお気に入りだし、カンタータクラブ有志の演奏で聴けるし、カンタータの基となったコラールを作ったルターの宗教改革と歌への思いや、バッハが作曲したことの意味なども聞けるかもという興味もあったので。
宗教改革記念日は、ルターがローマ=カトリック教会を批判する「95か条の論題」を教会の門扉に貼り出したことで始まった宗教改革を記念して設けられた日(10月31日)。それに因んだ今夜の礼拝では、この日に伝統的に用いられるルター作の讃美歌が前奏や後奏で奏でられ、会衆と共に歌われ、これを基にしたカンタータが演奏された。
この礼拝堂はステンドグラスに彩られ、立派なオルガンを備えた格式のある空間で、礼拝も大変格式あるものだった。牧師様らは皆カトリックの司祭服を思わせる典礼色の強い服を身に着け、最初に祭壇の蝋燭が灯され、「キリエ」「グローリア」「クレド」とミサの様式に則り礼拝が進められ、終盤では聖餐式が行われた。これは、キリストが「ワインとパンは自らの血であり肉である」と弟子たちに語って与えられたと聖書に記されていることを行う儀式だが、以前参加したカトリックのミサでの聖体拝領の様子ととても似ていた。
そんな格式ある典礼の一方で、関野牧師の説教は格式とはかけ離れたものだった。牧師さんと云えば、穏やかで純粋で温かなオーラが全身から溢れた、およそ悪さをするなんて想像もつかない善人の鏡のようなイメージがあるが、関野牧師は見た目はちょいワル兄さん、説教も下世話な話題を織り交ぜながら、金八先生の若い頃のような勢いとノリがある。あるミッション系の全寮制の学校から、よりにもよって3.11の日に原発事故現場の方向へ脱走していった生徒を先生が追いかけた。迎えに来た先生の姿を見て生徒が発した第一声が「マジかよ?」、先生の返事が「マジだよ!」というエピソードが紹介され、イエス・キリストとはこんな方だったと繋げた。妙に説得力があり引き付けられた。
関野牧師の話や人柄は、善良な人間に対して「けっ」と反発するようなひねくれた若者の心も捉える力があると感じた。汚いもの、醜いことに、もしかしたら自らも染まった経験を踏まえたような、全てを包み込む大きさがある。かなりのワルでも「コイツなら信じていいかも」と思わせるものを持っている気がした。宗教改革を行ったルターもこんなタイプの人物で、それがあれほど多くの人達を惹きつける原動力だったのではないかと、宗教改革記念日に思いを馳せた。
コンサートの感想を記すべき記事で演奏とは関係ない話ばかりになってしまったが、ここでのカンタータの演奏はあくまで礼拝の一部。カンタータは2部に分けられ、後半の第6曲以降は聖餐式の最中に演奏され、先週の下谷教会での礼拝以上に礼拝色を感じたため、普段の調子での感想は控えたいが、宗教改革記念日に相応しくサタンとの闘いに勝利する気持ちを高めてくれる力強く真っすぐな演奏だったこと、これまで何度も深い感動を与えてくれた野間愛さんの歌を久々に聴け、慈愛深い歌に新たな感動を覚えたこと、西沢央子さんのチェロによる通奏低音が、歌に寄り添い心のひだに分け入るように響いたことは記しておきたい。
礼拝が終わって、連絡が途絶えていた知り合いに思いがけずお声がけ頂き、旅行のおみやげまで頂いてまた繋がりができた。これもイエス・キリストによる巡り合わせかも知れない。
下谷教会音楽賛美礼拝(2019.10.20)
♪ブログ管理人の作曲♪
金子みすゞ作詞「積もった雪」
MS:小泉詠子/Pf:田中梢
金子みすゞ作詞「私と小鳥と鈴と」
S:薗田真木子/Pf:梅田朋子
「子守歌」~チェロとピアノのための~
Vc:山口徳花/Pf:奥村志緒美
合唱曲「野ばら」
中村雅夫指揮 ベーレンコール
金子みすゞ作詞「さびしいとき」
金子みすゞ作詞「鯨法会」
以上2曲 MS:小泉詠子/Pf:田中梢
「森の詩」~ヴォカリーズ、チェロ、ピアノのためのトリオ~
MS:小泉詠子/Vc:山口徳花/Pf:奥村志緒美
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~バッハのカンタータとともに~
日本福音ルーテル東京教会礼拝堂
♪ (前奏)バッハ/コラール前奏曲「われらが神は堅き砦」
♪ (初めの歌)450「力なる神は」
・み名による祝福
・罪の告白
♪ 赦しの祈願祝福「キリエ」「グロリア」
・特別の祈り
♪ 「ハレルヤ」
・(聖書朗読)ルカによる福音書第18章9~14節
♪ (演奏)バッハ/カンタータ第80番「われらが神は堅き砦」BWV80より 第1曲~第5曲
・(信仰告白)ニケヤ信条
・説教
・聖餐の部
・主の祈り
・聖餐への招きと聖餐
♪(演奏)バッハ/カンタータ第80番「われらが神は堅き砦」BWV80より 第6曲~第8曲
・教会の祈り
・祝福
♪ 讃美歌 1「今こそ来ませ」
♪ 後奏
【司式・説教】関野和寛
【演奏】
S:髙橋節子/A:野間愛/T:齋藤涼/B:青木海斗、小河祐樹
合唱:東京藝術大学バッハカンタータクラブ有志
管弦楽:東京藝術大学バッハカンタータクラブ有志、同OBほか
Org:廣澤麻美
先週の下谷教会での音楽礼拝でもらったチラシで知った礼拝にチャリで出かけた。2週続きとなるが、カンタータ80番は昔からのお気に入りだし、カンタータクラブ有志の演奏で聴けるし、カンタータの基となったコラールを作ったルターの宗教改革と歌への思いや、バッハが作曲したことの意味なども聞けるかもという興味もあったので。
宗教改革記念日は、ルターがローマ=カトリック教会を批判する「95か条の論題」を教会の門扉に貼り出したことで始まった宗教改革を記念して設けられた日(10月31日)。それに因んだ今夜の礼拝では、この日に伝統的に用いられるルター作の讃美歌が前奏や後奏で奏でられ、会衆と共に歌われ、これを基にしたカンタータが演奏された。
この礼拝堂はステンドグラスに彩られ、立派なオルガンを備えた格式のある空間で、礼拝も大変格式あるものだった。牧師様らは皆カトリックの司祭服を思わせる典礼色の強い服を身に着け、最初に祭壇の蝋燭が灯され、「キリエ」「グローリア」「クレド」とミサの様式に則り礼拝が進められ、終盤では聖餐式が行われた。これは、キリストが「ワインとパンは自らの血であり肉である」と弟子たちに語って与えられたと聖書に記されていることを行う儀式だが、以前参加したカトリックのミサでの聖体拝領の様子ととても似ていた。
そんな格式ある典礼の一方で、関野牧師の説教は格式とはかけ離れたものだった。牧師さんと云えば、穏やかで純粋で温かなオーラが全身から溢れた、およそ悪さをするなんて想像もつかない善人の鏡のようなイメージがあるが、関野牧師は見た目はちょいワル兄さん、説教も下世話な話題を織り交ぜながら、金八先生の若い頃のような勢いとノリがある。あるミッション系の全寮制の学校から、よりにもよって3.11の日に原発事故現場の方向へ脱走していった生徒を先生が追いかけた。迎えに来た先生の姿を見て生徒が発した第一声が「マジかよ?」、先生の返事が「マジだよ!」というエピソードが紹介され、イエス・キリストとはこんな方だったと繋げた。妙に説得力があり引き付けられた。
関野牧師の話や人柄は、善良な人間に対して「けっ」と反発するようなひねくれた若者の心も捉える力があると感じた。汚いもの、醜いことに、もしかしたら自らも染まった経験を踏まえたような、全てを包み込む大きさがある。かなりのワルでも「コイツなら信じていいかも」と思わせるものを持っている気がした。宗教改革を行ったルターもこんなタイプの人物で、それがあれほど多くの人達を惹きつける原動力だったのではないかと、宗教改革記念日に思いを馳せた。
コンサートの感想を記すべき記事で演奏とは関係ない話ばかりになってしまったが、ここでのカンタータの演奏はあくまで礼拝の一部。カンタータは2部に分けられ、後半の第6曲以降は聖餐式の最中に演奏され、先週の下谷教会での礼拝以上に礼拝色を感じたため、普段の調子での感想は控えたいが、宗教改革記念日に相応しくサタンとの闘いに勝利する気持ちを高めてくれる力強く真っすぐな演奏だったこと、これまで何度も深い感動を与えてくれた野間愛さんの歌を久々に聴け、慈愛深い歌に新たな感動を覚えたこと、西沢央子さんのチェロによる通奏低音が、歌に寄り添い心のひだに分け入るように響いたことは記しておきたい。
礼拝が終わって、連絡が途絶えていた知り合いに思いがけずお声がけ頂き、旅行のおみやげまで頂いてまた繋がりができた。これもイエス・キリストによる巡り合わせかも知れない。
下谷教会音楽賛美礼拝(2019.10.20)
♪ブログ管理人の作曲♪
金子みすゞ作詞「積もった雪」
MS:小泉詠子/Pf:田中梢
金子みすゞ作詞「私と小鳥と鈴と」
S:薗田真木子/Pf:梅田朋子
「子守歌」~チェロとピアノのための~
Vc:山口徳花/Pf:奥村志緒美
合唱曲「野ばら」
中村雅夫指揮 ベーレンコール
金子みすゞ作詞「さびしいとき」
金子みすゞ作詞「鯨法会」
以上2曲 MS:小泉詠子/Pf:田中梢
「森の詩」~ヴォカリーズ、チェロ、ピアノのためのトリオ~
MS:小泉詠子/Vc:山口徳花/Pf:奥村志緒美
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