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足繁く通う演奏会の感想等でクラシック音楽を追求/面白すぎる台湾/イタリアやドイツの旅日記/「ドイツ留学相談室」併設

アジサイの妙法寺&レンゲツツジの甘利山

2010年07月09日 | 山&ハイキング
2010年6月19日(土)一時20(日)一時

いつもは6月はじめ、梅雨が始まる前に行く「グリーンヒル八ヶ岳」だが、今年出かけたのは6月も後半、梅雨の真っ只中の時期。ずっと雨降りも覚悟していたが、このところ梅雨と言っても雨が続くのは梅雨入り宣言から数日ぐらい、その後は天気予報に反して晴れが多い印象があり、結構好天も期待して出かけた。

初日は晴れ間も見える曇り空。アジサイの季節なので、どこかアジサイがキレイなお寺はないかな、と「あじさい」「山梨」で検索してヒットした小室山妙法寺というお寺が良さそうで行きやすそうだったので、このお寺を訪れることにした。Web情報ではちょうどこの日から妙法寺では「あじさい祭り」が行なわれるとのことで、これもちょっと楽しみ。

曇り空のせいか土曜日にもかかわらず中央道がスイスイ。双葉から中部自動車横断道へ入り、南アルプスICで降りて国道を行くと「妙法寺あじさい祭り」の看板が目に入った。でも期間は1週間先の「6月26日から」となっている。おかしいな… 印刷したサイトのコピーにはあじさい祭りは「6月19日から」、と書いてあるんだけど・・・ あじさいの色づきが遅くて急遽日程を変更したのだろうか。


小室山妙法寺

妙法寺の駐車場には大型観光バスが3台も停まっていて、ちょうど出発するところだった。それほどの観光名所なのか、と期待が大きくなる。でもこの団体さんと入れ違いでヨカッタ。。。 駐車場からお寺の方を向くと、既にたくさんのアジサイが出迎えてくれた。


妙法寺の三門は風格のある木造の見上げるほどの大きな造りでとても歴史を感じる。今から100年以上前、明治30年に建立されたものだそうだ。 門のうしろには苔むした急な石段が積み上げられ、はるか上まで続いている感じ…


石段の横に説明書きの看板がある。野面積(のづらづみ)という原始的な方法で積まれた石段で、氷割れのような美しい目地が特徴という。この石段は戦国時代、武田信玄の叔父にあたる日薬上人の頃のものとのことだ。


全長387mの石段を上り切ると、広い境内に出る。そこで、ほそぼそとソフトクリームや団子を売る屋台が出ていた。境内にもアジサイがたくさん咲いていた。


境内から山の斜面についた遊歩道があり、ちょっとした山道の雰囲気。太い幹が縦横に伸びる木が、このお寺の歴史の古さを物語っている。


遊歩道にもアジサイが色とりどりにたくさん咲いている。色づきはじめ、というアジサイも結構あって、なるほど来週あたりが一番の見ごろかも知れない。

お堂に上がれたので入ってみた。木の板が敷き詰められた長い渡り廊下から庭のアジサイを眺められる。去年行った恵林寺の雰囲気に似ている。渡り廊下の外れの裏玄関広間は太い梁が組まれた立派な天井屋根が上げられ、江戸時代のカゴも吊るしてあった。


「あじさい寺」とも呼ばれている妙法寺のアジサイは2万株もあるということだが、アジサイの他にも季節の花がいろいろ咲いていた。

広い境内や山道の散策路、お堂の中などを巡ればいろいろな見所に出くわす。あじさい祭りが始まると更に大勢の人で賑わうことだろう。


三分一湧水

「お昼はうまいソバが食いたい」と探したけれど妙法寺の周辺には見つからず、ソバがうまい、と聞いていた「グリーンヒル八ヶ岳」の近く、三分一湧水のところにある蕎麦屋まで行った。ついたテーブルから見える蕎麦打ち台ではちょうど蕎麦打ちが始まった。それにしても生地がよく伸びるもんだ。打ち立ての蕎麦は歯ごたえといい味といい実によかった。

三分一湧水のおいしい湧き水を飲み、水筒にもたっぷり詰めて、林の中の遊歩道を散策。


途中、農家の裏庭のようなところにきれいなお花畑が広がっていたが、巨大なハチがブーンと飛んできて怖かった。。。



そこで見つけた白い花、去年ウィーンの森のハイキングのときに道ばたに咲いていたホルンダー(西洋ニワトコ)に似てた。この花はけっこうあちこちに咲いていた。

「グリーンヒル」には早めの4時にチェックイン。宿泊は今回もコテージ。


バーデハウスで子供たちと泳ぎ、泳ぎ疲れたらいろんなジャグジー槽やミストサウナでリラックス。食後は花火をやってからWカップ観戦。オランダめ…!

翌日は11時のチェックアウトまでコテージで過ごし、甘利山へ。お目当てはもちろん今が盛りのはずのレンゲツツジ。ずっと以前、季節はずれの早い時期に一面のレンゲツツジに出逢ったときは、例年と比べあまりに時期が違ったせいか殆どヒトがいなかったが、今回は渋滞してるかも…?


甘利山

甘利山へ行く狭い道路は、でも意外と、というか殆ど車はなくいつも通りのペースでパーキングまで行けた。駐車場はさすがに車がいっぱい。整理係の人もいたし、テントの屋台もいくつも出ていて、これは初めての光景。甘利山山荘周辺もオレンジのレンゲツツジがいっぱい咲いていた。


駐車場から山頂までは30分ほど。森林帯から草原に出ると、そこは一面のレンゲツツジでオレンジのカーペットのよう。近年、甘利山のレンゲツツジはササの繁殖とかですっかりダメになってしまったのが、最近また盛り返してきたと聞いていたが、これなら以前出逢ったときと変わらぬ勢いだ。


一面のレンゲツツジ原のなか、木道を山頂へ。どこを見回しても緩やかな丘の斜面にレンゲツツジが咲き誇っている。曇天のせいで時おり一面がガスに覆われる。霞たなびく中のレンゲツツジも幻想的でいいが、はるか遠方までレンゲツツジが広がる甘利山ではやっぱり遠景が楽しめたほうが断然いい。


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山頂のレンゲツツジ原の中で陣取っておにぎりを食べ、コーヒーを沸かした。

頂上はなかなかの賑わい。山頂付近から奥甘利山のほうへ行く道を散策した。こっちまで来れば静かになる。このあたりもずっとレンゲツツジの原が広がっている。


山梨県には去年行った小楢山とか、その近くの乙女高原とかレンゲツツジの見どころはいろいろあるが、甘利山のレンゲツツジはやっぱり数といい、遠景まで広がる分布といいダントツではないだろうか。


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あちこち散策していたら、登ってきたのと反対側の奥甘利山の方から結構本格的な登山の格好で下りてくる人達が多い。鳳凰三山から来たのだろうか… 訊くと「いやいや、千頭星山まで行ってきたんですよ」との答え。「千頭星山…」気になる名前の山と思っていたが、おもしろいのかな?

それはいいとして、ちゃんとした登山の格好をした人達が何人もここ甘利山山頂付近の草原に入り込んで何やら一生懸命摘み取っている。どうやらワラビを採っているようだ。おばさんが「こうしてちゃんと根を残して摘めば、また来年生えてくるからいいのよ!」なんて言いながらどんどん摘んでいた。そうかも知れないが、「花や草を摘み取らないで」という看板も出ているし、もう少しすれば一面にシダの原が見られるはずだし、そんなジャカスカ採っちゃあやっぱマズイんじゃないんっすか?

にぎやかだった山頂も4時ごろになると人がいなくなった。



そろそろ下りようか、と準備を始めていたら雨がポツポツと落ちてきた。今日は富士山は見えずじまいとなりそう… それより、雨が本降りになって道がぬかるむ前に下りてしまいたい。ガスに霞むレンゲツツジを眺めながら駐車場へ下って行った。


雨は途中で本降りになった。だけど梅雨のこの時期、ちょうど帰る時刻になるまで雨に遭わず、心行くまでレンゲツツジの風景を楽しめたのはラッキーだった。


韮崎ICから中央道での帰路、案の定いつもの大渋滞の表示。去年、「グリーンヒル」からの帰り、中央道の大渋滞で帰宅が午前1時をまわった悪夢の再来が頭をよぎり、それを避けるために大月から河口湖へ抜け、御殿場から東名道経由というすごい遠回りルートを選ぶことにした。 渋滞には巻き込まれなかったが、やっぱり遠かった。。。 でも車からずっと眺めることができた富士山の雄姿はよかった!


それにしても、中央道の渋滞はなんとかならんもんだろうか???

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