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足繁く通う演奏会の感想等でクラシック音楽を追求/面白すぎる台湾/イタリアやドイツの旅日記/「ドイツ留学相談室」併設

ハラミちゃんミニコンサート

2024年10月26日 | pocknのコンサート感想録2024
10月22日(火) ハラミちゃんミニコンサート
―獨協大学創立60周年記念企画―
【ゲスト】ハラミちゃん

獨協大学学生センター雄飛ホール


セットリスト
♪ アイドル
♪ Mrs. GREEN APPLEの曲
♪ 残響散歌
♪ 私が明日死ぬなら
♪ ファーストラブ
♪ ディズニーメドレー
♪ 群青
ほか


獨協大学創立60周年の記念に父母の会からピアノが大学に寄贈され、そのお披露目としてハラミちゃんのミニライブが実現した。早めに雄飛ホールの前方に陣取ったけれど、ピアノはどこ?よく見ると白い布がかかった箱がステージに。アップライトなんだ~、、、てっきりグランドピアノかと思った。式次第には「ピアノ除幕」ってあるけど、この布を仰々しく捲って普通のアップライトピアノが現れても…なんて思っていたら、このピアノには大学の卒業生で美術家のむろまいこさんがアートペイントを施したと知りちょっと期待。そして除幕。カラフルでファンタジックに大学のキャンパスを描いたピアノがお目見えして歓声が沸き上がった。これはステキ!ストリートミュージシャンのハラミちゃんのライブにも相応しい。

式次第に従って、まずはこのピアノの伴奏で校歌斉唱。歌うのは我が後輩たちの混声合唱部、ピアノはピアノ・フォルテ・ソシエッテの学生。でも学生達は全然歌ってない。僕は歌えるんだけど、心の中で歌うに留めた。

さていよいよお待ちかねのハラミちゃんの登場。初めて見るナマ・ハラミちゃん、かわいい!ノリノリで弾いた「アイドル」に続いては、オーディエンスからのリクエストにハラミちゃんが何でも応えて弾いてしまうというスゴ技のコーナー。これが凄かった。ハラミちゃんの知らない曲がリクエストで入ると、スマホで音源を聴いて耳コピしておもむろに弾き始め、即興で見事なアレンジを披露。激しい曲でも、しっとり聴かせる曲でも、どんな曲でもそれぞれのテイストを掴んで、変幻自在のパフォーマンスを繰り広げる。わずかな時間の耳コピで楽曲をものにして、そこにハラミちゃん流の味つけを施してしまうのも凄いし、聴いたキーと同じキーでいきなり弾き始めるのも流石、緩急自在に抜群のリズム感でダンスするようなピアノも素敵だし、ハープをかき鳴らすような軽やかなグリッサンドも素敵だ。何よりいつもこぼれる笑顔を振りまきながら弾いてる姿がいい!

だけど、これらのパフォーマンスはスゴイはスゴイけれど、出来る人は他にもいそう。ハラミちゃんのピアノがここまで多くの人々を惹きつけるのは、そうした「驚きのパフォーマンス」だけに終わらないハートが伝わるからだと思う。「ファーストラブ」や「リトルマーメイド」とかのしっとり系の曲から伝わる歌いまわしに胸がキュンと来るエキスを滲ませたり、ノリノリの曲で、リズムの刻みが聴き手の心の琴線にピッタリ触れるタイミングを捉えたりするハートがあるのだ。アップライトピアノをあんなにピュアな音で響かせることが出来るのも、楽器に対するハラミちゃんのハートがあってこそだと思えてしまう。

ハラミちゃんは学生に向けて、挫折や紆余曲折を経て全く想像もしていなかった今の自分がある、という経験を話し、「無駄なことは何一つないんだよ、冷凍保存されていたものが役に立つ時が来る」とのメッセージ。あの笑顔とハートで伝えるピアノには、そんな人生があったんだ。このピアノは「音楽を通して在学生や教職員、地域住民らが繋がる場になれば」という父母の会の思いが込められているとのこと。学生達にピアノを通した新たな体験や出会いがあれば素敵だ。


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