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足繁く通う演奏会の感想等でクラシック音楽を追求/面白すぎる台湾/イタリアやドイツの旅日記/「ドイツ留学相談室」併設

清里の貸別荘「野わけ」ライフ

2007年09月22日 | 山&ハイキング
清里というと、パステル調のかわいいお店が並び、若い人達でにぎわっている清里駅前やメルヘンチックな「萌木の村」、或いはソフトクリームがおいしい清泉寮あたりの牧歌的な風景をイメージするかも知れないが、そうした観光地から少々山里の奥の方へ入った山々の懐にコテージが幾棟も集まった貸別荘「野わけ」がある。

去年は秋に訪れたが、今年は2年ぶりに夏の野わけライフを満喫した。毎年訪れるようになって今回で7年目だ。
こうして毎年毎年訪れるだけの良さが野わけにはある…

涼しい~!!
連日連夜の猛暑に息もできないほどの東京からやってくると、その涼しさだけで野わけはもうパラダイス。晴天の日中でも30度を越えることはない。湿度も低くてカラっとした空気が本当に気持ちいい。体は動くし、頭も働く。夜ともなれば20度を下回り、寝るときはふわふわの羽根ぶとんがぬくぬくして気持ちいい。最近は温暖化のせいで有名な避暑地の軽井沢も結構暑いそうだが、ここ清里の野わけでは軽井沢が暑い日でも涼風がそよいでいる。

野菜がうまい、水がうまい、空気がうまい、何でもうまい!!
野わけでの大きな楽しみのひとつが食事。オーナーさんの母屋の入口にはいつでもオーナーさんの畑で採れた野菜が「ご自由にお持ちください」という看板と共に置いてある。モロッコインゲン、キュウリ、ピーマン、ジャガイモ、ナス、キャベツ、ズッキーニ… とにかくどれも新鮮で味がしっかりしていて、東京では絶対に味わえないうまさ。そんな新鮮な食材を盛り込めば手の込んだ料理にしなくても最高の食事を楽しめる。子供達も野菜の収穫を体験させてもらえて貴重な自然学習ができる。



野わけの水は自家掘りの地下水と清水を引いていてこの水が何とも冷たくてうまい。水質検査では雑菌などが規定範囲以内どころか、ゼロというすばらしい水質だそうで、ミネラルも多いらしい。そんな水を使えば野菜もお米も、お茶もコーヒーも、なんでもうまいわけだ。それに排気ガスなんて全くまじっていないおいしい山の空気があれば、どんな高級レストランで食べる食事よりも贅沢というもの。本当の贅沢というのはこういうことを言うんだろうな。



遊び場がいっぱい!!
野わけの周辺には自然の遊び場に事欠かない。一番身近なところは野わけの敷地内。アスレチック的な遊具がたくさんあって、子供だけでなくて大人も楽しめる。今年新しく作ったというトムソーヤに出てくるような「砦」に登れば、森の木の上にいる気分。ヤギのウッシィーくんやユズちゃんにそこらへんの葉っぱをあげるのも楽しい。広いフラワーガーデンにはいつでもきれいな花がいっぱい咲いていて、花に囲まれたベンチで本なんか読んでいると外国にいるような気分。

野わけの中にいるだけでも楽しいが、車で足を伸ばせば7年間毎年来ていてもまだ行っていないところがたくさんあるほど、清里には観光スポットが多い。萌木の村、清里の森、清泉寮、丘の公園、大滝、吐竜の滝、美し森、飯盛山… それから一日かけてのハイキングをしたければ八ヶ岳周辺の一大エリアのどこにでも行くことができる。
朝起きて天気が良ければ「見晴らしの良い山へ行こう!」とすぐに出かけられるのが、山好きのpocknにとってはたまらない魅力だ。赤岳にだって朝飯を食べて、天気を見てから出発してもその日の昼過ぎには頂上に着けてしまう。

心温まる野わけ流のホスピタリティー
最初に野わけでお世話になったときから、オーナーさんご家族は親戚のように接してくれた。新鮮な野菜や茹でたてのトウモロコシ、焼きたてのパンなどを何かにつけ届けてくれるだけでなく、子供達を野菜採りやイモ掘り、ブルーベリー摘みなどに誘ってくれたり、手作りの石釜でピザを焼いてくれたり楽しい自然の体験を次々とさせてくれる。 そんなオーナーさんご夫妻を子供達は大好きで、娘は他のコテージの掃除を進んで手伝ったり、息子はヤギに餌をやったり(ただ雑草を与えているだけという意見も…)、花火をやるときは忙しいおじちゃんをいつでも誘ったり…。



オーナーさんから日頃の苦労話とか、自然の中でこそ味わえる貴重な体験談なんかを聞かせてもらうのも楽しみだ。訪れる人達を心からもてなすために、ご夫婦はとにかく忙しく早朝から夜遅くまで働き詰め。こんなに快適で素敵な思いができるのも、こうした支えがあってこそと感謝あるのみです。

「涼しさ」や「おいしさ」という魅力だけではこうも毎年必ず野わけを訪れるかどうかはわからないが、この素敵な野わけの皆さんに会うのが楽しみで、どうしても来てしまうのだろうな。
オーナーさん手作りの貸切露天風呂はミネラルたっぷりのお湯で温泉気分

自然を満喫できる野わけライフ
こんなわけで、野わけではゆっくりと心行くまで自然を満喫できる。
自然が豊かということはつまりコテージにも自然が一杯で、テラスで食事をしていれば夜は大小の蛾はもちろん、ガガンボ、カマドウマ、カミキリムシ、クワガタやカブトムシなどムシのオンパレード、日中だってアブやハチなどなどいろんなムシがやって来る。部屋の中にハサミムシが這っていたりもして、いながら虫の観察ができる。
コテージにやってきた珍しいナナフシと人気者のクワガタ

人里離れているゆえの不便さもあるかも知れない。でも、ムシとか不便さを「いやだ」と思う人には野わけには来てほしくないな。そういう人はきっとつまらないことでオーナーさんにクレームをつけるような気がするから…

蓼科山登山 ~「野わけ」からのお出掛け(遠征編1)~

車山湿原と蝶々深山 ~「野わけ」からのお出掛け(遠征編2)~

羽衣池、川俣渓谷 ~「野わけ」からのお出掛け(地元編)~

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