五十肩。。!
毎年必ず出かけている夏山だが、今回は五十肩という大きな障害を抱えてしまった。5月のなかば、左肩の痛みが気になりだした。ちょっと無理して腕を伸ばしたりすると、肩がズキッと痛む。首の筋を痛めたときによく効くエレキ盤を貼っても、全然効かない。5月の終わり、子供の学校の運動会でPTA競技の玉入れに参加して、玉を投げたとき、それまで経験したことがないようなすごい激痛が肩から腕に走った。それからはこの激痛が、腕を不自然に伸ばしたり、とっさの動きをする度に走るようになり、この痛みに見舞われると、その場で顔を歪めて腕を押さえ、しばらくは動けなくなるほどに…
症状は、日に日にとまでは行かずとも、先週できた動きが痛くてできなくなっている、という具合に、徐々に徐々に悪化して行った。整形外科でマイクロ波治療やマッサージを受けても、マジックハンドと言われ、遠方から通っている人も多い接骨院に通っても一向に改善の兆しはない。痛みのポイントは増えるし、腕を動かせる範囲も狭まってくる。これでは夏山登山に差し障るではないか!
五十肩は3ヶ月から、人によっては2年も続く、という話も聞いたが、最短の3ヶ月で治るのは無理そう。いつものように20キロ近いリュックを背負って何日もかけて縦走するのはきついし、バランスを崩したとき、とっさに左手が出ないのでは危ない。話題の映画「岳」で遭難シーンをいくつも観て、この肩でいつものような登山をしたら命にかかわると自覚し、この肩でも行けそうなラクな山を選ぶことにした。
そこで浮上したのが尾瀬。平坦な尾瀬ヶ原ぐらいなら多少重いリュックを背負って歩いても大丈夫だろうし、そこのキャンプ場にテントを張って、荷物を思いきり軽くして尾瀬の名峰至仏山と燧ヶ岳の2座をそれぞれ往復するぐらいなら行けそうな気がした。登山道には危険箇所もないようだし。
登山歴30年にもなる僕だが、超有名な湿原があり、百名山が2つもある尾瀬にこれまで1度も行ったことがなかった。シーズンは人でごった返すという話は大きな敬遠材料だったし、人が来すぎて自然が破壊されたと聞けば、行くこと自体が自然破壊に荷担する行為になるのではという抑制も働いていた。そもそも猫も杓子も出かけていく尾瀬ってどうなんだろう、という懐疑心もあった。でも一度は尾瀬を見たいとは思っていたし、この肩じゃあ尾瀬ぐらいしか行けるところはない。
そんな消極的な気持ちで選んだ尾瀬だったが、下調べをするうちに気分は尾瀬モードに。そして実際の尾瀬は、尾瀬ヶ原や2つの山だけでなく、ビックリするほど素晴らしいところだった。大きなハプニングに見舞われながらも堪能した尾瀬での3泊4日をレポートする。
盛夏の尾瀬 ~五十肩登山と尾瀬散策~ その2 燧ヶ岳
盛夏の尾瀬 ~五十肩登山と尾瀬散策~ その3 尾瀬ヶ原散策 へ
毎年必ず出かけている夏山だが、今回は五十肩という大きな障害を抱えてしまった。5月のなかば、左肩の痛みが気になりだした。ちょっと無理して腕を伸ばしたりすると、肩がズキッと痛む。首の筋を痛めたときによく効くエレキ盤を貼っても、全然効かない。5月の終わり、子供の学校の運動会でPTA競技の玉入れに参加して、玉を投げたとき、それまで経験したことがないようなすごい激痛が肩から腕に走った。それからはこの激痛が、腕を不自然に伸ばしたり、とっさの動きをする度に走るようになり、この痛みに見舞われると、その場で顔を歪めて腕を押さえ、しばらくは動けなくなるほどに…
症状は、日に日にとまでは行かずとも、先週できた動きが痛くてできなくなっている、という具合に、徐々に徐々に悪化して行った。整形外科でマイクロ波治療やマッサージを受けても、マジックハンドと言われ、遠方から通っている人も多い接骨院に通っても一向に改善の兆しはない。痛みのポイントは増えるし、腕を動かせる範囲も狭まってくる。これでは夏山登山に差し障るではないか!
五十肩は3ヶ月から、人によっては2年も続く、という話も聞いたが、最短の3ヶ月で治るのは無理そう。いつものように20キロ近いリュックを背負って何日もかけて縦走するのはきついし、バランスを崩したとき、とっさに左手が出ないのでは危ない。話題の映画「岳」で遭難シーンをいくつも観て、この肩でいつものような登山をしたら命にかかわると自覚し、この肩でも行けそうなラクな山を選ぶことにした。
そこで浮上したのが尾瀬。平坦な尾瀬ヶ原ぐらいなら多少重いリュックを背負って歩いても大丈夫だろうし、そこのキャンプ場にテントを張って、荷物を思いきり軽くして尾瀬の名峰至仏山と燧ヶ岳の2座をそれぞれ往復するぐらいなら行けそうな気がした。登山道には危険箇所もないようだし。
登山歴30年にもなる僕だが、超有名な湿原があり、百名山が2つもある尾瀬にこれまで1度も行ったことがなかった。シーズンは人でごった返すという話は大きな敬遠材料だったし、人が来すぎて自然が破壊されたと聞けば、行くこと自体が自然破壊に荷担する行為になるのではという抑制も働いていた。そもそも猫も杓子も出かけていく尾瀬ってどうなんだろう、という懐疑心もあった。でも一度は尾瀬を見たいとは思っていたし、この肩じゃあ尾瀬ぐらいしか行けるところはない。
そんな消極的な気持ちで選んだ尾瀬だったが、下調べをするうちに気分は尾瀬モードに。そして実際の尾瀬は、尾瀬ヶ原や2つの山だけでなく、ビックリするほど素晴らしいところだった。大きなハプニングに見舞われながらも堪能した尾瀬での3泊4日をレポートする。
盛夏の尾瀬 ~五十肩登山と尾瀬散策~ その2 燧ヶ岳
盛夏の尾瀬 ~五十肩登山と尾瀬散策~ その3 尾瀬ヶ原散策 へ