ベルン BERN
3泊したミューレンをあとにして向かった次なる訪問地はスイスの首都ベルン。ミューレンからは電車で2時間10分の道のりだ。1991年以来の15年ぶり2度目に訪れたベルンは、その間にユネスコの文化遺産に登録された。町全体が世界遺産ということもあるのかも知れないが、町並みは15年前と全くといって良いほど変わっていないという印象を受けた。100年、200年という単位で歴史と伝統を受け継いでいる町にとって、15年という年月はごく短いものなのだ、ということを実感した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/83/b6e698ebba6462a333aab27c25380dc0.jpg)
ホテルに荷物をおいて、先ずはGelateria(ジェラテリーア)でアイスを食べた。注文するまでに20分、アイスが来るまでに更に20分というのんびりした時間の流れにはさすがにしびれを切らす気分だが、これが中世から歴史を刻んできた町の時間の速度だと思えば我慢するしかない。
それにしてはベルンの滞在時間は24時間にも満たなかったのは、ちょっともったいなかった。ガイドに載っているたいていの見所は中央駅横から旧市街をアーレ川(Die Aare)まで名前を変えながら伸びる通り(Spitalgasse, Marktgasse, Kramgasse, Gerechtigkeitsgasse)とその周辺に集まっているが、このメイン通りを外れたいくつもの小路もそれぞれに趣があって、こうした中をそぞろ歩きして、カフェで休憩したり、博物館や美術館を訪れたり、買い物をしたり… とゆっくり過ごすのが本当の楽しみ方なのかも知れない。前回訪れた時にベルン美術館(Kunstmuseum Bern)で見たたくさんのクレーの絵は「パウル・クレー・センター」という新設美術館に移され更に充実したということだが、ここも次の機会に譲るしかない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/cc/3a66f5deb62270ae19b70e0efd872b84.jpg)
とは言え、限られた時間の中でメインの通りをいくつもの噴水を眺めながら、また時々横道にそれたり、大聖堂(Münster)前の広場ではお菓子屋で買った焼き菓子のレープクーヘン(Lebkuchen)をつまんだりして、ゆっくりとアーレ川まで歩いた散歩は楽しかった。
アーレ川に架かるニーデック橋(Nydeggbrücke)からの川とレンガ色の町並みの落着いた風景も15年前と変わらず情緒をたたえていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/2b/1551f6b58df7ee87c1ae9ac2d9241d6d.jpg)
【ちょっと失敗の豚足料理。。。】
橋を渡った左にあるレストラン、ブラッセリー・ベーレングラーベン(Brasserie Bärengraben)で夕食。船の内装の雰囲気の良いレストランでぼくが注文したのは、ガイドに載っていた豚足の煮込み(Schweinsfüsse an Morchelsause)。ドイツ料理のアイスバインを想像していたのだが、あまり得意ではないブヨブヨした豚足の塊がドカンと来て、その食感と油っこさに半分も食べられなかった。
Schweinebeinではなく、Schweinefüsseというからにはアイスバインではなく日本の豚足を最初からイメージするべきだった。でもまあベルン名物が食べられた、と思って店の人に確かめたら「ベルン名物というよりこの店の名物ですよ」という答えがきて、自分を慰める言葉も失ってしまった。このお店、メニューは太字のフランス語の下に細い字でドイツ語が書かれているのを考えると、ベルン料理のお店というわけではなかったのかも… でも口直し(?)にデザートで食べたミルフィーユは絶品だった。しかしここでの食事はこの旅行中一番高くついた。
スケッチを終えて、その間町を散歩していた家族と一緒に大聖堂の塔に登った。どこまでも続く石の螺旋階段を上っている途中で、その塔の鐘が12時を告げた。巨大な鐘が大きく揺れてけたたましい音を鳴らし続けるのを間近にするその迫力!神の威光はなるほどこういうパワーで民衆に伝えられるのか、なんて思うと妙に感心してしまった。下の息子は怖がって、鳴っている鐘に近付こうとしなかった。
お昼用に電車の中で食べるパンを買い、昼過ぎにはベルンを出発した。
コルマールへ
pockn 2006夏のヨーロッパ旅行 メニューへ
3泊したミューレンをあとにして向かった次なる訪問地はスイスの首都ベルン。ミューレンからは電車で2時間10分の道のりだ。1991年以来の15年ぶり2度目に訪れたベルンは、その間にユネスコの文化遺産に登録された。町全体が世界遺産ということもあるのかも知れないが、町並みは15年前と全くといって良いほど変わっていないという印象を受けた。100年、200年という単位で歴史と伝統を受け継いでいる町にとって、15年という年月はごく短いものなのだ、ということを実感した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/83/b6e698ebba6462a333aab27c25380dc0.jpg)
ホテルに荷物をおいて、先ずはGelateria(ジェラテリーア)でアイスを食べた。注文するまでに20分、アイスが来るまでに更に20分というのんびりした時間の流れにはさすがにしびれを切らす気分だが、これが中世から歴史を刻んできた町の時間の速度だと思えば我慢するしかない。
それにしてはベルンの滞在時間は24時間にも満たなかったのは、ちょっともったいなかった。ガイドに載っているたいていの見所は中央駅横から旧市街をアーレ川(Die Aare)まで名前を変えながら伸びる通り(Spitalgasse, Marktgasse, Kramgasse, Gerechtigkeitsgasse)とその周辺に集まっているが、このメイン通りを外れたいくつもの小路もそれぞれに趣があって、こうした中をそぞろ歩きして、カフェで休憩したり、博物館や美術館を訪れたり、買い物をしたり… とゆっくり過ごすのが本当の楽しみ方なのかも知れない。前回訪れた時にベルン美術館(Kunstmuseum Bern)で見たたくさんのクレーの絵は「パウル・クレー・センター」という新設美術館に移され更に充実したということだが、ここも次の機会に譲るしかない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/cc/3a66f5deb62270ae19b70e0efd872b84.jpg)
とは言え、限られた時間の中でメインの通りをいくつもの噴水を眺めながら、また時々横道にそれたり、大聖堂(Münster)前の広場ではお菓子屋で買った焼き菓子のレープクーヘン(Lebkuchen)をつまんだりして、ゆっくりとアーレ川まで歩いた散歩は楽しかった。
アーレ川に架かるニーデック橋(Nydeggbrücke)からの川とレンガ色の町並みの落着いた風景も15年前と変わらず情緒をたたえていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/2b/1551f6b58df7ee87c1ae9ac2d9241d6d.jpg)
【ちょっと失敗の豚足料理。。。】
橋を渡った左にあるレストラン、ブラッセリー・ベーレングラーベン(Brasserie Bärengraben)で夕食。船の内装の雰囲気の良いレストランでぼくが注文したのは、ガイドに載っていた豚足の煮込み(Schweinsfüsse an Morchelsause)。ドイツ料理のアイスバインを想像していたのだが、あまり得意ではないブヨブヨした豚足の塊がドカンと来て、その食感と油っこさに半分も食べられなかった。
Schweinebeinではなく、Schweinefüsseというからにはアイスバインではなく日本の豚足を最初からイメージするべきだった。でもまあベルン名物が食べられた、と思って店の人に確かめたら「ベルン名物というよりこの店の名物ですよ」という答えがきて、自分を慰める言葉も失ってしまった。このお店、メニューは太字のフランス語の下に細い字でドイツ語が書かれているのを考えると、ベルン料理のお店というわけではなかったのかも… でも口直し(?)にデザートで食べたミルフィーユは絶品だった。しかしここでの食事はこの旅行中一番高くついた。
![]() | 翌日は有名な時計塔(Zeitglockenturum)をスケッチした。スケッチしている途中で10時に仕掛け時計が動いたがこれは実にシンプルなもので、あまり期待しているとあっけにとられてしまう。 スケッチのために座り込んでいた道端に、ドリンクの配達用トラックが入ってきて停まり、そのおじさんが絵を覗き込んでは「いいね」と言ってくれた。 ヨーロッパで絵を描いていると必ずと言っていいほど通行人が覗き込むだけではなく、何か言葉をかけてくれる。見ず知らずの人同士が気軽に会話を交わすのがヨーロッパ。何だか羨ましい。 |
スケッチを終えて、その間町を散歩していた家族と一緒に大聖堂の塔に登った。どこまでも続く石の螺旋階段を上っている途中で、その塔の鐘が12時を告げた。巨大な鐘が大きく揺れてけたたましい音を鳴らし続けるのを間近にするその迫力!神の威光はなるほどこういうパワーで民衆に伝えられるのか、なんて思うと妙に感心してしまった。下の息子は怖がって、鳴っている鐘に近付こうとしなかった。
254段の石段を上ったところで入場料を取られた。そこの見晴台からはレンガ色のベルンの町並みと大きく蛇行するアーレ川が手に取るように見渡せた。この見晴台から更に100段ほど上ったところにもバルコニーがある。下のバルコニーでも眺めは十分だが、上れるところまで上ってしまうのが、やっぱり山登りの特性かも… | ![]() |
お昼用に電車の中で食べるパンを買い、昼過ぎにはベルンを出発した。
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