デュースブルク DUISBURG
【家族旅行最後の晩は「北京酒楼」で豪華な中華】
イタリアからスイス、フランス、ドイツとずっと家族で旅をしてきて、その土地の料理を食べるのも大きな楽しみの一つだった。ブログには書いていないが、ヴィースバーデンに泊まった翌日に寄ったマインツでは大学構内でケバブ(KEBAB)を食べたが、これはトルコ料理とは言われていても、殆どドイツのImbiss(スナック… というにはその量や内容から見ると立派な食事だが)として市民権を得ている。
2週間の旅の締めくくりの食事で入った店はしかしドイツとはあまり関係のない中華料理の店。ここはpocknがDuisburgに来ると必ず寄るお気に入りの中華屋ということでみんなでやってきた。中華はやっぱり大勢で食べたほうが楽しいし、いろんな種類を食べられる。
ドイツに限らないと思うが、ヨーロッパでは他国料理のお店はその国から移住して来た人がやっていることがとても多い。イタリアンならまずイタリア人がやっているし、中華は中華系の経営だ。ドイツ人用に多少のアレンジはあるだろうが、自国料理への誇りとこだわりのある料理人が作る料理はやっぱりうまい!というイメージがある。
ここDuisburgの「北京酒楼」もそういうわけでとてもうまい!と思う。それにここに限らずドイツの中華料理屋は店の内装がとても豪華で入った時は「えっ、こんなところに入っちゃってお金あるかな…」という感じ。だけど中華はまず値段的にも心配はない。フカヒレスープ、肉料理、魚料理、ラーメンに五目チャーハン…
Teelicht(小さなロウソク)で温められた状態で出される料理は、ボリュームも味もとても良く、しかも4人でたらふく食べて、ビール(Duisburgでビールと言えば何といっても喉ごしスッキリの「ケーピー」の愛称で親しまれている地元産Königspilsnerで決まり!)までつけて、料金は40ユーロ程度。やっぱりここの中華はいい!
Duisburg中央駅(Hbf)から歩行者専用のショッピングストリート、Königstraßeを数10メートル歩いた左側にある地下のお店。Duisburgに来たら是非寄ってみよう。
【家族は一足早く帰国の途へ】
翌日、pockn以外の家族は一足早く帰国する日を迎えた。Duisburgから
Düsseldorf空港までは小1時間で行ってしまう。電車も頻繁に出ているのでDuisburgでついのんびり過ごしてしまってたら…
Duisburgから近郊電車のS-Bahnに乗ってデュッセルドルフ空港駅(Düsseldorf Flughafen)駅に向かっていたときのこと、車内の路線図を眺めていたら乗っているのと別の路線に(Flughafen Terminal)という駅があるのを発見。
「空港ターミナル駅?こんなのあったっけ… でもきっとこっちの方がターミナルが近いに違いない…」
念のために乗り合わせていた人に聞いたら、「空港駅で降りないで次の駅で乗り換えて、ターミナル駅まで行ったほうが近い」とのこと。それでターミナル駅まで行こうと決め、乗り換え駅で降りたのだが、そのホームは人気もなくとても寂しい。でも掲示板にはターミナル駅行きの電車が来ると表示されている。
その掲示の時刻よりかなり遅れてやっと電車が到着。乗り込んだとき駅のアナウンスで「ターミナル駅には行きません」と言ったような、言わなかったような…
一旦降りて大声で「ターミナルへは行かないのか?」と聞いたら、車掌が首を横に振った。あわてて家族を降ろし、おれたちはまた寂しいホームに取り残されてしまった。その後Terminal行きはちっとも来ない。
この先、子供を2人かかえて日本まで、しかもつい1ヶ月前にテロ騒ぎがあったロンドンのヒースロー空港経由のブリティッシュエアで帰らなければならない妻は、朝から不安気に「早目に空港に行こう」と言っていたのに、pocknの「大丈夫大丈夫」でぎりぎりになった上にこんな思いもよらぬ時間のロスが入って、もう半べそ状態… 悪いことをしてしまった。
ようやく来たターミナル行きの電車に乗ってチェックインカウンターに行ったら「次回からはもう少し早く来るように!」と係員に言われた。
慌しい中、家族とのしばしの別れのシーン… 出国ゲートに消えて行く妻と子供達を見送る。ちょっと涙が浮かぶ。
後でわかったのだが、空港へ行くには空港駅で降りて、10分おきぐらいにどんどん出ているターミナル行きのシャトルバスに乗ればずっと早く来れたことを知った(このシャトルバスは今ではモノレールに替わったとのこと)。そこで…
《旅の教訓8》
帰国時の空港への経路は出発ターミナルまでの行き方をちゃんと調べておくこと!!
それにもうひとつ、
《旅の教訓9》
「空港では2時間前チェックイン」を肝に銘じよ!!
pocknファミリーのヨーロッパ旅行はかくして無事に楽しく最終日を迎えた。これから1週間、まず3日間で仕事を片付けた後、ヴュルツブルク~ザブツブルク~ウィーンと一人で旅をする。pocknの一人旅レポートも是非読んでください。
ヴュルツブルクへ
pockn 2006夏のヨーロッパ旅行 メニューへ
家族4人のヨーロッパ旅行の最終訪問地、デュースブルクはルール工業地帯の只中にある炭鉱と鉄鋼の町。Duisburgという綴りをそのままドイツ語読みすると「ドゥイスブルク」となるわけだが、実際には「デュースブルク」という発音が現地の発音に近く、そのようなカナ表記も見かけるが、「デュイスブルク」と間に「イ」が入っていることが多い。 デュースブルクは町並みの美しい観光都市とは殆ど無縁だが、pocknの仕事の関係でこれまで何度も訪れていて、この町ならではの見所も発見できる。そんな見所の中でも、今回はとりわけおもしろい2つの場所を訪れた。 | デュースブルクのメインストリート"Königstraße"の中央にある「ライブセーバーの噴水」はニキ・ド・サンファルの作品で、町のシンボル的存在。 |
いかにも工業都市にふさわしい見所、ガゾメーターは巨大なガスタンク跡。 ガスタンクの暗いドーム内に入って上を見上げると、幻想的な万華鏡のような光の文様を見ることができる。でもそれだけでは「これで終わり?」という感じ。更におもしろかったのは、このドーム内で響く不思議なエコー。靴音や声や拍手なんかがいくつにも反射して聞こえる。何だか別世界に舞い込んだような体験。 【左】Gasometerの真下から上を見上げる 【右】ドーム内の天井に浮かぶ光の幾何学模様 更に、特設エレベーターで最上部まで行くと、そこからガスタンクの屋上に出られる。道路や鉄道が何本も走り、町が点在し、すぐ下にはガゾメーターに隣接するCentro(チェントロ)の遊園地が広がる。 このCentroには巨大なショッピングモールがあり、またいろいろなレストランが入っていて映画館なんかもある。買い物、食事、遊びと何でも楽しいCentroとガゾメーターをセットで訪れるとおもしろそうだ。 ガゾメーターやCentroはデュースブルクに隣接するオーバーハウゼン(Oberhausen)という町にある。DuisburgからS-BahnでOberhausenまで行き、そこからバスかトラム(同じところを走っている)で、"Neue Mitte"(ノイエ・ミッテ)という停留所で下りると、ガゾメーターもCentroもすぐ。 |
Landschaftsparkを直訳すれば「見晴らし公園」とでもなるだろうか。でもこの公園はその名前からは想像できないユニークなところ。しかもルール工業地帯ならではのお勧めのスポットだ。 ここには閉鎖された巨大な製鉄工場があって、中を見学したり、見晴らし台に上ったりできるのだ。巨大な鉄の赤茶けた塊の機械がひしめき合い、長い鉄の管があちこちに伸び、油の臭いが漂う静まり返った工場の一種異様な雰囲気に圧倒される。 工場の敷地内の通りにはみんなちゃんと名前が付けられている。従業員用の食堂跡やら休憩室跡やらがあり、操業していた頃はきっと大勢の工員たちで賑わっていたんだろうなぁ。 工場跡の内部の階段を上って見晴らし台へ 「未来少年コナン」のインダストリアとか、「天空の城ラピュタ」とかに出てくる工場のシーンの中にいるようだ。これらの機械が一斉に轟音とともに動き出したらさぞ迫力あるだろうなぁ、、、と思う。 見晴らし台へは工場内の長い長い鉄の折れ階段を上って行く。その上から眺めるいくつもの棟に分かれた工場群とそれをつなぐ鉄のパイプの眺めは壮観!! 人類の残した工業遺産のスケールを実感する。この眺めがLandschaftsparkの由来か。暗くなると工場全体がライトアップされてまた見ごたえがあるはずなのだが、今回はライトアップはお目にかかれなかった。 見学コースを終える辺りに、長いチューブ式の滑り台があって、工場の異様な雰囲気に無口になっていた子供達もこれにはおおはしゃぎ。大人のおれも滑ってみたが、相当なスピードが出てカーブしたトンネル滑り台はスリリングでかなり楽しい。 チューブ型の滑り台や軌道跡は子供にも好評 そして、工場を一歩出れば野うさぎが跳ね回っている森や野原がある。産業と隣り合わせに自然があるのがドイツということか。 ラントシャフトパルクへはデュースブルクからDienslaken(ディーンスラーケン)行きのU-Bahn(903番)で20分ぐらいで着くLandschaftspark-Nord下車。入場無料… 一応夜は閉まるらしいが、工場内とか見張りの人なんかは全然立っていない。全て自己責任での見学(コースを外れなければ危険はないと思う)。ビアレストランや工場跡地を利用したコンサートホール、資料館などもあったりと、まだまだここは楽しめそうだ。 |
【家族旅行最後の晩は「北京酒楼」で豪華な中華】
イタリアからスイス、フランス、ドイツとずっと家族で旅をしてきて、その土地の料理を食べるのも大きな楽しみの一つだった。ブログには書いていないが、ヴィースバーデンに泊まった翌日に寄ったマインツでは大学構内でケバブ(KEBAB)を食べたが、これはトルコ料理とは言われていても、殆どドイツのImbiss(スナック… というにはその量や内容から見ると立派な食事だが)として市民権を得ている。
2週間の旅の締めくくりの食事で入った店はしかしドイツとはあまり関係のない中華料理の店。ここはpocknがDuisburgに来ると必ず寄るお気に入りの中華屋ということでみんなでやってきた。中華はやっぱり大勢で食べたほうが楽しいし、いろんな種類を食べられる。
ドイツに限らないと思うが、ヨーロッパでは他国料理のお店はその国から移住して来た人がやっていることがとても多い。イタリアンならまずイタリア人がやっているし、中華は中華系の経営だ。ドイツ人用に多少のアレンジはあるだろうが、自国料理への誇りとこだわりのある料理人が作る料理はやっぱりうまい!というイメージがある。
ここDuisburgの「北京酒楼」もそういうわけでとてもうまい!と思う。それにここに限らずドイツの中華料理屋は店の内装がとても豪華で入った時は「えっ、こんなところに入っちゃってお金あるかな…」という感じ。だけど中華はまず値段的にも心配はない。フカヒレスープ、肉料理、魚料理、ラーメンに五目チャーハン…
Teelicht(小さなロウソク)で温められた状態で出される料理は、ボリュームも味もとても良く、しかも4人でたらふく食べて、ビール(Duisburgでビールと言えば何といっても喉ごしスッキリの「ケーピー」の愛称で親しまれている地元産Königspilsnerで決まり!)までつけて、料金は40ユーロ程度。やっぱりここの中華はいい!
Duisburg中央駅(Hbf)から歩行者専用のショッピングストリート、Königstraßeを数10メートル歩いた左側にある地下のお店。Duisburgに来たら是非寄ってみよう。
【家族は一足早く帰国の途へ】
翌日、pockn以外の家族は一足早く帰国する日を迎えた。Duisburgから
Düsseldorf空港までは小1時間で行ってしまう。電車も頻繁に出ているのでDuisburgでついのんびり過ごしてしまってたら…
Duisburgから近郊電車のS-Bahnに乗ってデュッセルドルフ空港駅(Düsseldorf Flughafen)駅に向かっていたときのこと、車内の路線図を眺めていたら乗っているのと別の路線に(Flughafen Terminal)という駅があるのを発見。
「空港ターミナル駅?こんなのあったっけ… でもきっとこっちの方がターミナルが近いに違いない…」
念のために乗り合わせていた人に聞いたら、「空港駅で降りないで次の駅で乗り換えて、ターミナル駅まで行ったほうが近い」とのこと。それでターミナル駅まで行こうと決め、乗り換え駅で降りたのだが、そのホームは人気もなくとても寂しい。でも掲示板にはターミナル駅行きの電車が来ると表示されている。
その掲示の時刻よりかなり遅れてやっと電車が到着。乗り込んだとき駅のアナウンスで「ターミナル駅には行きません」と言ったような、言わなかったような…
一旦降りて大声で「ターミナルへは行かないのか?」と聞いたら、車掌が首を横に振った。あわてて家族を降ろし、おれたちはまた寂しいホームに取り残されてしまった。その後Terminal行きはちっとも来ない。
この先、子供を2人かかえて日本まで、しかもつい1ヶ月前にテロ騒ぎがあったロンドンのヒースロー空港経由のブリティッシュエアで帰らなければならない妻は、朝から不安気に「早目に空港に行こう」と言っていたのに、pocknの「大丈夫大丈夫」でぎりぎりになった上にこんな思いもよらぬ時間のロスが入って、もう半べそ状態… 悪いことをしてしまった。
ようやく来たターミナル行きの電車に乗ってチェックインカウンターに行ったら「次回からはもう少し早く来るように!」と係員に言われた。
慌しい中、家族とのしばしの別れのシーン… 出国ゲートに消えて行く妻と子供達を見送る。ちょっと涙が浮かぶ。
後でわかったのだが、空港へ行くには空港駅で降りて、10分おきぐらいにどんどん出ているターミナル行きのシャトルバスに乗ればずっと早く来れたことを知った(このシャトルバスは今ではモノレールに替わったとのこと)。そこで…
《旅の教訓8》
帰国時の空港への経路は出発ターミナルまでの行き方をちゃんと調べておくこと!!
それにもうひとつ、
《旅の教訓9》
「空港では2時間前チェックイン」を肝に銘じよ!!
pocknファミリーのヨーロッパ旅行はかくして無事に楽しく最終日を迎えた。これから1週間、まず3日間で仕事を片付けた後、ヴュルツブルク~ザブツブルク~ウィーンと一人で旅をする。pocknの一人旅レポートも是非読んでください。
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楽しみにしてますよ。