ヴュルツブルク WÜRZBURG
ドイツのロマンチック街道(Romantische Straße)の起点の町、世界遺産の王宮(Residenz)の町、あるいは日本ではあまり売られていない銘酒フランケンワイン(Frankenwein)の産地などなど、いろいろ有名なものを抱える古都ヴュルツブルクは、バイエルン州にあり、ドイツのほぼ中央に位置する。ドイツの町はいろいろ訪ねているが、ヴュルツブルクにまだ行っていない… ということで、仕事で1泊したマールブルクからザルツブルクへの中継地として今回初めて訪れた。
【ヴュルツブルクの町並み】
駅からちょっと歩けばそこはヴュルツブルクの旧市街。うーん、でも世界遺産の町とか、ロマンチック街道の起点というところでイメージしていたような町とはちょっと違う。「時間が止まったような中世の町並み」なら今回旅行で訪れたスイスのベルンやアルザスのリクヴィール、仕事でこの日の昼過ぎまでいたマールブルクの方が断然すごい。第2次世界大戦の空襲で殆ど破壊されつくされたことを思うと、そうした「古さ」をこの町に求めるのは厳しいかも知れない。
それでも世界遺産になっているバルタザール・ノイマン設計のレジデンツの気品と貫禄はすごいし、町中を悠然と流れるマイン川と町を丘の上から見下ろすマリエンベルク要塞(Festung Marienberg)の存在感も捨てがたい。マイン川に架かる彫刻が建ち並んだアルテマイン橋(Alte Mainbrücke)からそのマリエンベルク要塞を眺めた風景はヴュルツブルクの定番だが、実際ここは絵になる… ということでやっぱりこの風景をスケッチしてしまった。
橋の上でスケッチしているとさすが観光の町だけあってガイドの説明を聞きながら団体の観光客が次々と通り過ぎて行く。例によってpocknの絵を眺めては一声かけてくれる人がいる。
日本人の団体も多いが、ヴュルツブルクを見ようという日本人はかなりのドイツ好きか、旅行通かも知れない。なので、同郷のよしみで「こんにちわ」ぐらいは声を掛ける。「絵が描けていいですねぇ!」なんてよく言われる。子供の頃はみんな絵を描くのが好きだったはずなのに、大人になるとなんで絵を描くのを止めてしまうんだろう。スケッチをしていると、絵の出来に関係なくそこの風景が心に焼きつくんです。
【マリエンベルク要塞】
マリエンベルク要塞のそびえる丘への坂道は緑の多い気持ちいい散歩道だ。徐々にヴュルツブルクの町全体が視界に広がり、要塞のテラスからの夕日を浴びた町の眺めはなかなか美しい。古い家々に近代的な建物が所々入り混じってはいるが、保存一色の町と違って町に活気を感じる。
そして城門をくぐり、巨大な要塞の城壁の中に入るとそこには中世の空気がそのまま閉じ込められているようだ。
城壁内にあるマインフランケン博物館では中世の彫刻家リーメンシュナイダーのコレクションがあるとのことだったが、夕方に来たので博物館には入れなかった。その代わり人は殆どいなくて静まり返った古城の城壁内部で時間と隔絶されたような気分を味わった。
中庭にある深さ100メートル以上もあるという井戸はBrunnenhaus(泉の家)という堅牢な小屋の中にあり、上部の鉄格子のはまった小さな窓は背伸びをしても覗けないので、カメラだけ手を伸ばして撮ってみた。
【レジデンツ】
「王宮」を意味するResidenz、ここヴュルツブルクのレジデンツは世界遺産だ。ここも周囲と同様に空襲で破壊され尽くされた。城内の廊下には破壊された無残な姿と同じ場所の空襲前の壮麗な姿の比較写真パネルがいくつも展示されていた。が、のちに戦前当時の姿が見事に復元された。
ここでの最大の見ものは「階段の間」にある世界最大といわれているティエポロの手による天井フレスコ画。なんでも修復工事を終えたばかりとかで、その鮮やかな色彩のフレスコ画は息をのむような、心が洗われるような美しさで圧倒してきた。レジデンツを設計したノイマンの「階段の間」の気品ある落着きとこのフレスコ画の見事なマッチ。空襲で破壊されたレジデンツでこのフレスコ画だけは奇跡的に難を逃れたということだが、本当にこれは奇跡が起きたのかも… と思ってしまうような神々しさで心に迫ってきた。
その他におもしろかったのは、宮殿の見学コースでパネルが飾ってある廊下に出る直前の「黄色の謁見の間」(だったかな?)で、自分の靴音が妙に反射して聞こえたので、一番反射する場所に立って手を叩いてみたら、日光東照宮とかにある「鳴き龍」もまっつぁおになるようなすごい音の反射の嵐!ガイドにもどこにも書いてなかったが、これは面白くて何度も手を叩いたり、足を踏み鳴らしたりしてしまった。この「鳴き龍」知ってましたか?
レジデンツは庭もとてもきれい。幾何学模様に刈られた植木や色とりどりの花々を眺めてゆっくり過ごしたいところだが、雨が降ってきた。。。
ザルツブルクへ
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ドイツのロマンチック街道(Romantische Straße)の起点の町、世界遺産の王宮(Residenz)の町、あるいは日本ではあまり売られていない銘酒フランケンワイン(Frankenwein)の産地などなど、いろいろ有名なものを抱える古都ヴュルツブルクは、バイエルン州にあり、ドイツのほぼ中央に位置する。ドイツの町はいろいろ訪ねているが、ヴュルツブルクにまだ行っていない… ということで、仕事で1泊したマールブルクからザルツブルクへの中継地として今回初めて訪れた。
【ヴュルツブルクの町並み】
駅からちょっと歩けばそこはヴュルツブルクの旧市街。うーん、でも世界遺産の町とか、ロマンチック街道の起点というところでイメージしていたような町とはちょっと違う。「時間が止まったような中世の町並み」なら今回旅行で訪れたスイスのベルンやアルザスのリクヴィール、仕事でこの日の昼過ぎまでいたマールブルクの方が断然すごい。第2次世界大戦の空襲で殆ど破壊されつくされたことを思うと、そうした「古さ」をこの町に求めるのは厳しいかも知れない。
それでも世界遺産になっているバルタザール・ノイマン設計のレジデンツの気品と貫禄はすごいし、町中を悠然と流れるマイン川と町を丘の上から見下ろすマリエンベルク要塞(Festung Marienberg)の存在感も捨てがたい。マイン川に架かる彫刻が建ち並んだアルテマイン橋(Alte Mainbrücke)からそのマリエンベルク要塞を眺めた風景はヴュルツブルクの定番だが、実際ここは絵になる… ということでやっぱりこの風景をスケッチしてしまった。
橋の上でスケッチしているとさすが観光の町だけあってガイドの説明を聞きながら団体の観光客が次々と通り過ぎて行く。例によってpocknの絵を眺めては一声かけてくれる人がいる。
日本人の団体も多いが、ヴュルツブルクを見ようという日本人はかなりのドイツ好きか、旅行通かも知れない。なので、同郷のよしみで「こんにちわ」ぐらいは声を掛ける。「絵が描けていいですねぇ!」なんてよく言われる。子供の頃はみんな絵を描くのが好きだったはずなのに、大人になるとなんで絵を描くのを止めてしまうんだろう。スケッチをしていると、絵の出来に関係なくそこの風景が心に焼きつくんです。
【マリエンベルク要塞】
マリエンベルク要塞のそびえる丘への坂道は緑の多い気持ちいい散歩道だ。徐々にヴュルツブルクの町全体が視界に広がり、要塞のテラスからの夕日を浴びた町の眺めはなかなか美しい。古い家々に近代的な建物が所々入り混じってはいるが、保存一色の町と違って町に活気を感じる。
そして城門をくぐり、巨大な要塞の城壁の中に入るとそこには中世の空気がそのまま閉じ込められているようだ。
城壁内にあるマインフランケン博物館では中世の彫刻家リーメンシュナイダーのコレクションがあるとのことだったが、夕方に来たので博物館には入れなかった。その代わり人は殆どいなくて静まり返った古城の城壁内部で時間と隔絶されたような気分を味わった。
中庭にある深さ100メートル以上もあるという井戸はBrunnenhaus(泉の家)という堅牢な小屋の中にあり、上部の鉄格子のはまった小さな窓は背伸びをしても覗けないので、カメラだけ手を伸ばして撮ってみた。
中世の悲劇の彫刻家、リーメンシュナイダーはヴュルツブルクに生まれ育った… なんて知ったような出だしだが、つい最近「ヴュルツブルクに行くならリーメンシュナイダーの彫刻を見るべき」ということを聞いて、それなら是非見てみたいという気になった。 上でも書いたようにリーメンシュナイダーの最大のコレクションがあるというマリーエンベルク要塞内のマインフランケン博物館には行けなかったが、市内の2つの教会で、それぞれリーメンシュナイダーの作品を見た。 左は聖キリアン大聖堂(St.Kilian)にあるルドルフ・フォン・シェレンベルク大司教(Rudolf von Scherenberg)の墓碑像、右はノイミュンスター教会(Neumünster)の聖母子像(Maria mit Kind)。 シェレンベルクの像はこの大聖堂の堂内に並ぶ歴代の大司教の像の1つだが、他の像が後光が差したような威厳のある姿であるのに比べると、とても人間的で内面の生の声がその表情から読み取れる。じっと見つめていると、その視線や口元の表情から訴えてくる魂の静かな叫びが聞こえてきそうだ。 それから聖母子像。これもただ崇拝の対象の像というものを越えて、マリアにも幼子イエスにも人間的な心のひだを感じる。マリアはイエスを慈しむだけでなく、これからイエスに起こる運命を感じ取っているような翳りの表情をかすかに浮かべているように感じられて仕方がなかった。 どちらの像も、教会からは崇拝の対象として制作を命じられたのだろうが、それだけで終わらせなかったところがリーメンシュナイダーが天才芸術家として後世まで名を残すことになる所以だろう。 農民戦争で拷問に遭い、両腕をつぶされて2度とのみをふるえなくなった、という痛ましい逸話が彼の作品にある種の悲壮感を漂わせるのだが、もちろん彼の作品はみんなその悲劇の前に生まれたわけなので、勝手な思い過ごしだろう。 けれどそうしたエピソードで作品をつい脚色して見てしまいたくなるような、深くて繊細で運命的なものを作品から感じるのはあながち見当外れではないかも、なんて思ってしまうような力を持ったリーメンシュナイダーの作品、次は是非マインフランケン博物館のコレクションをゆっくり鑑賞したいものだ。 |
【レジデンツ】
「王宮」を意味するResidenz、ここヴュルツブルクのレジデンツは世界遺産だ。ここも周囲と同様に空襲で破壊され尽くされた。城内の廊下には破壊された無残な姿と同じ場所の空襲前の壮麗な姿の比較写真パネルがいくつも展示されていた。が、のちに戦前当時の姿が見事に復元された。
ここでの最大の見ものは「階段の間」にある世界最大といわれているティエポロの手による天井フレスコ画。なんでも修復工事を終えたばかりとかで、その鮮やかな色彩のフレスコ画は息をのむような、心が洗われるような美しさで圧倒してきた。レジデンツを設計したノイマンの「階段の間」の気品ある落着きとこのフレスコ画の見事なマッチ。空襲で破壊されたレジデンツでこのフレスコ画だけは奇跡的に難を逃れたということだが、本当にこれは奇跡が起きたのかも… と思ってしまうような神々しさで心に迫ってきた。
その他におもしろかったのは、宮殿の見学コースでパネルが飾ってある廊下に出る直前の「黄色の謁見の間」(だったかな?)で、自分の靴音が妙に反射して聞こえたので、一番反射する場所に立って手を叩いてみたら、日光東照宮とかにある「鳴き龍」もまっつぁおになるようなすごい音の反射の嵐!ガイドにもどこにも書いてなかったが、これは面白くて何度も手を叩いたり、足を踏み鳴らしたりしてしまった。この「鳴き龍」知ってましたか?
レジデンツは庭もとてもきれい。幾何学模様に刈られた植木や色とりどりの花々を眺めてゆっくり過ごしたいところだが、雨が降ってきた。。。
「ドイツといえばpockn」なんて周りからはよく言われるが、ドイツのことで知らないことや未体験のことは山とある。その1つがドイツのサウナ。旅ももう3週目に入り、3日間の仕事も終えてここらでちょっとリフレッシュしたい。それにこの先はバスタブが付いてそうなホテルには泊まることはなさそうなので、サウナでゆったりするのもよさそう… ということで、ここヴュルツブルクで「ドイツのサウナ」を体験してみることにした。 ドイツのサウナは何が日本と違うかって? それはこのあとを読んでくださいな。 行ったのはスイミングセンターみたいな立派な施設。窓口で「サウナに入りたい」と言ったら 「9時半で閉館だけどそれでも入るのか?」と聞かれた。 時計をみたらまだ8時。1時間半もあれば十分ではないか!? 8ユーロを払うとおもちゃのコインみたいのを渡された。それを自動改札みたいなところに入れると中に入れる。コインは戻ってきて、更衣室のロッカーではそのコインを鍵に差し込むと、ロッカーの鍵がコインと共に抜けるというしくみ。さっそく服を脱ぎ、腰にタオルを巻いてドアを開けると… な、なんとプールじゃないの!? みんな水着つけて泳いでる。 「えっ?サウナはどこ? こんな格好じゃあ更衣室から出られないなぁ。。。」そそくさと更衣室へ退却。。。 ロッカールームの他の人を見たらやっぱりみんな海パンはいてるじゃないの!おれは海パンなんて持ってきてない。そばにいた人に聞いてみた。 「ここは海パン持ってないとダメなんスか? ぼく持ってきてないんですけど…」 「えっ、ホントに持って来なかったの?!」とかなり驚いた顔をされた。 「はぁ、サウナに入ろうと思っただけだったんで…」 「あぁ、そういうわけ?サウナならここを出て階段を下りたところだよ。」 「で・でもそこまでどういう格好で行けばいいんでしょう…?」 「うーん、多分そうやって腰にタオル巻いて行けばいいと思うけど、僕もここに来るの初めてだから…」 と言うや、そばにいたもう一人に「こちらの人、海パンなしでサウナに直行したいらしいんだけど、どうすればいいかわかりますか?」と聞いてくれた。こういうところが日本ではなかなか出会えない親切だ。 「腰にタオル巻いて行けば問題なしだよ」とその人も答えた。 「ご親切にありがとう!」 やっと安心して腰にタオルを巻いた姿でプールサイドを突っ切り、階段を下りてサウナスペースへ。 そこにはまず水着なんかを引っ掛けておくフックが並び、その奥にいくつかのサウナルームがある。ごく普通の高温サウナ、緩めの低温サウナ、それにミストサウナの3つ。足だけ入れる水風呂?とシャワーコーナー、その奥は火照った体をゆっくりと冷ます広いラウンジがある。 まずは高温サウナへ。中は木のスノコの段になっていて日本のサウナと変わらない。違いは時計がなくて砂時計があるところぐらいかな。でも日本のサウナ感覚でスノコの上にじかに座ったり、ましてや寝そべったりしては絶対にいけない。ドイツでは自分の汗には徹底的に責任を持つ。つまり、汗がポタポタとスノコに落ちないように、まず持ってきたタオルを敷いてそこに座る。自分でかいた汗は1滴残さずそのタオルが受け止めるようにしなければいけない。寝そべっている人もいるが、その時はもちろん大きなタオルが必要になる。 それと、別にやってもいいのかも知れないが、タオルをスノコに敷く以外の用途で使っている人はいない。つまり、体に羽織ったり、ある部分を隠したりはしないのだ。みんな大胆に寝そべったりひっくり返ったりとリラックスしている。 しばらくいい汗をかいていると、そこに係りの人が入ってきておもむろに焼き石に水をかけた。ジュワー!というすごい音がして湯気が立ち込めると、次に大きなタオルをグルングルンとまわして煽り始めた。顔に熱風がモロに当たってこれは堪らない。向かいに座ってた女の子と目が合って「こりゃあ熱くてかなわないネ…」という表情でちょっと微笑み合う。そうそう、言い忘れていましたが、ドイツのサウナは男女混浴なんです。 巨漢のおばちゃんや毛むくじゃらのおっさん、スポーティーなお兄さんやスマートなおねえさん… カップルもいるしナイスミディー(古い?)みたいなグループもいる。もちろん一人で来ている人も。年齢層もタイプもいろんな人がいる。 さて、次は低温サウナでゆっくりとリラックス… 一段上で寝そべってみようと足を踏み込んだら「バキッ!」とスノコが壊れて注目を浴びる。でもおにいさんもおねえさんも優しい目で『危なかったねぇ…』という表情を向けてくれる。ドイツに限らず、こういう知らない人同士が集まる場所でのコミュニケーションは日本よりもずっと自然に交わされる。隅にいたおにいさんに「そこの砂時計をひっくり返してもらえる?」と言われ、クルリとまわしてあげた。必ず"Danke schön!" と言われる。 ひととおりサウナも入り、自分で浴槽に栓をしてホースで水を入れる足用の水風呂もためした。居心地がいいもんだから、またもう一廻り… すっかり長風呂になった。 日本人のpocknとしては出る前にシャンプーもしたいなぁ、、、でもシャワーコーナーでシャンプーしているような人は全然見かけない。「日本でもプールのシャワー室では「シャンプー禁止」とか書いてあるし、サウナと言えどもシャンプーや石鹸はダメなのかなぁ?」 閉館時間も近づいているらしく、いつの間にか低温サウナにはおばちゃんとぼくの2人だけになっていた。 「あのぉ、ぼくドイツでサウナ入るの初めてなんですけど、シャワーする時石鹸とかシャンプー使っても大丈夫でしょうかぁ?」 「大丈夫よ。あんたの国じゃあ使えないの?」 「日本はお風呂大好きな国ですから、みんなガンガン使ってまーす」 「あら日本の方… トウキョウ?」 サウナでの裸同士の会話。できればおばちゃんじゃなくてさっきまでいたおねえちゃんが良かったな… なんてことは考えない考えない! シャンプーOKと聞いて安心してサウナスペース内にあるシャワーコーナーで、隠し持っていた(実はサウナにきてシャンプーしていいのかわからなかったもんで、見られないようにしていた)シャンプーを袋から出し、頭を洗ったついでに体もシャンプーで泡をたててゴシゴシ洗ってしまった。 さっぱりしてロッカールームへ戻る途中に、なんと男女別のシャワー室を発見… カーテンもついている。シャンプーや石鹸を使っていいのはこっちだったんだ、、、 あんなサウナスペースのシャワーコーナーでシャンプーして、おまけに泡立ててからだまで洗ったヤツなんてきっと他にはいなかったろう… ま、いいか! ポカポカの体で外にでると、秋の夜の空気がひんやりと気持ちが良い。でもよく考えてみるとすごい体験をしたのかも。 ドイツ人たちはどんな感覚で混浴サウナに入っているんだろう… みんなサウナの室内ではあけっぴろげだけれど、たとえば隣の別のサウナ室に移るだけのときでもしっかりタオルで身を包んで出て行く。熱いサウナ室の中だけは「特別な空間」とでも言うのか?その「特別な空間」に入ってしまえば、日本人が銭湯に入るような感覚なんだろうか…? イヤイヤ銭湯はでも男女別だしそれとは比べられないよな。 ドイツ人は「全然平気。サウナで異性に裸見られても見てもまーったく気にしないし気にならない」なんて言ってるらしいがおれは信じないゾ!サウナ空間はドイツ人にとってもかなりの非日常なはずだ。少なくとも「汗を流してリフレッシュする」という目的以外にそういう特別な「非日常」の楽しみを意識しているハズ!と思うのだが、こんなふうに思うのはまだ修行が足りないのかな… 折をみてドイツ人にそこのところを追求してみたい。正直pocknはサウナでハッピーな気分になりました なんだかつい「熱」が入って長いレポートになってしまった… ふう、アツイ。。。 |
ヴュルツブルクはローテンブルクやバンベルクなどがあるフランケン地方の中心に位置し、銘酒「フランケンワイン」の産地としても有名。 「高いドイツワインは甘い」という印象があるが、それは日本に辛口の良いドイツワインがなかなか入ってこないせい。フランケンワインはそんな辛口ワインの代表で、「ボックスボイテル(Bocksbeutel) … 直訳するとなんと山羊のキンタマ袋!」と呼ばれる平べったい瓶に詰められる。 フランケンワインでは「ミュラートゥルガウ」とか「シルバーナー」といった葡萄の品種が代表的でしっかりした辛口だが、甘い印象のある「リースリング」もフランケンのは辛口だ… とまた知ったようなことを書いてしまったが、pocknはワインに特に詳しいわけではない。でも「ワインの産地に来たらその町のうまいワインは是非飲みたい!」ということで、サウナのあとに有名なビュルガーシュピタール(Bürgerspital)というワイナリーの老舗レストランで、フランケンワインを楽しんだ【写真上】。 この店は雰囲気もいいし値段もお手頃。8分の1リットルから注文できるので、いろいろな種類のワインを楽しめた。 日本ではワイン専門店やデパートのワインセラーなどでしかお目にかかれないことが多いフランケンワインだが、ヴュルツブルクに来ればご覧のとおりスーパーでもズラリとフランケンワインを並べて安売りをしている。 |
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