ヴィースバーデン WIESBADEN
ストラスブールから電車でライン川を渡るとそこはドイツ。
オッフェンブルク(Offenburg)からはドイツの新幹線ICE(イーツェーエー)で青年モーツァルトゆかりのマンハイム(Mannheim)へ。更にIC(インターシティー)等を乗りついで今日の目的地ヴィースバーデンへやって来た。
【ネロベルク登山鉄道】
ここでのお目当てはNHKの「関口知宏が行くドイツ鉄道の旅」の初日に出てきた、水力を使って動くネロベルク登山鉄道(ネロベルクバーン"Nerobergbahn")。
ヴィースバーデンには仕事で知り合って仲良くなったドイツ人の友達ミルニャムさんがいて、99年に家族でミルニャムさんを訪ねたときにネロベルクバーンに連れて来てもらったことがある。
ただ、今回はその後に生まれた息子も一緒だ。うちの息子は鉄道に夢中で、「関口知宏が行くドイツ鉄道の旅」もビデオに撮って何度も見ている。今日はあこがれのICEにも乗れたし、他にもいろいろな電車を乗り継いで来た上に、ビデオでおなじみのネロベルクバーンに乗れる、ということでずっとハイの状態。
ヴィースバーデンの駅からバスで終点のネロタール(Nerotal)で降りると、そこはネロベルクバーンの乗り場。ここで懐かしいミルニャムさんと、彼女の友達で日本が大好きというザビーネさんが私たちを出迎えてくれた。早速ネロベルクバーンのホームへ行くと、そこには大量の水を吐き出している登山鉄道が停まっていた。息子はもう興奮状態でその様子に見入る。なぜ水力で走るかについてはWikipediaの説明がわかりやすいが、ワイヤーでつながれた登り用と下り用の車両が水の重みを利用して交互に斜面を行き交うという仕組み。
テレビ番組の影響というのはやっぱり大きい。番組で映っていたところを実際に見るのは大人でも楽しいし、興味深い。一番前のせり出したバルコニー部分に立ちわくわくと発車を待つ。
そして車両が動き出した。関口さんが番組で「はやっ!」と言っていたが、実際風を切るぐらいの快適なスピードで山を登っていく。金持ちが多く住むヴィースバーデンのしゃれた街並みがぐんぐんと視界に広がってくる。
【左上】ネロベルク山頂の広場。ヴィースバーデンの町を一望できる。
山麓駅と山頂駅の中間地点で水を満タンにした重みで下りてくる車両とすれ違う(写真左下)。これにワイヤーで繋がれているおれたちの車両が引っ張られて山を登っているわけだ。そして山頂駅に到着。到着時、水を補給するための給水口と車両が「シャキーン!」とドッキング。これも番組で見ているおなじみの光景だ。息子は実に嬉しそう。
【左】山頂駅での給水と【右】山麓駅での排水
1回に7000リットルもの水を入れたり出したりしているそうだが、この水は循環して使われているという。
いつものうちのパターンだと、登山電車… いやいや登山水車を使って登った帰りはハイキングがてら歩いて下りるところだが、息子が余りにもこのネロベルクバーンに魅せられている姿に負けて帰りもこれに乗って下りることにした。(実はおれもちょっとまた乗ってみたかった)
ご機嫌の息子は乗り合わせたかわいいドイツ人の女の子とツーショットでますますの上機嫌
ヴィースバーデン駅へ戻るバスを途中下車して寄ったのは、やはりテレビで映っていた温泉が湧き出す公園。ここで関口知宏があつ~い源泉を触ったり、口に含んで「しょっぱ!!」と顔をしかめたりする場面も息子のお気に入り… ということで、お父さんのおれが同じシーンをやってみた。この源泉の味は、日本の飲泉用の温泉の味と似ていて、そんなヒドイ味ではなかった。子供達も味見していた。
【写真下】
夜はみんなでミルニャムさんの家の近所のライン川に近いワインレストランで食事をした。実はこの前にちょっとした事件(下のコラム)があり、かなり遅い食事となったが、おいしい地元のワインとシュニッツェルで楽しいひとときを過ごした。日本語を習っているというザビーネさんに息子は日本語の単語を次々と教え込んだり、折り紙を披露したりとなごやかムード(写真右下)。
【写真左上】
一人暮らしのミルニャムさんは近くのお姉さんの家に泊まって、私たち家族4人に一晩自分の住居を提供してくれた。ベッドのほかにマットレスやソファで4人分の快適な寝床を作ってくれ、翌朝は朝食を用意しに来てくれた。ミルニャムさんも一緒の朝の食卓には、ドイツの朝食で欠かせない焼きたてのブレートヒェン(Brötchen~丸くて香ばしい白パン)がのる。
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ストラスブールから電車でライン川を渡るとそこはドイツ。
オッフェンブルク(Offenburg)からはドイツの新幹線ICE(イーツェーエー)で青年モーツァルトゆかりのマンハイム(Mannheim)へ。更にIC(インターシティー)等を乗りついで今日の目的地ヴィースバーデンへやって来た。
【ネロベルク登山鉄道】
ここでのお目当てはNHKの「関口知宏が行くドイツ鉄道の旅」の初日に出てきた、水力を使って動くネロベルク登山鉄道(ネロベルクバーン"Nerobergbahn")。
ヴィースバーデンには仕事で知り合って仲良くなったドイツ人の友達ミルニャムさんがいて、99年に家族でミルニャムさんを訪ねたときにネロベルクバーンに連れて来てもらったことがある。
ただ、今回はその後に生まれた息子も一緒だ。うちの息子は鉄道に夢中で、「関口知宏が行くドイツ鉄道の旅」もビデオに撮って何度も見ている。今日はあこがれのICEにも乗れたし、他にもいろいろな電車を乗り継いで来た上に、ビデオでおなじみのネロベルクバーンに乗れる、ということでずっとハイの状態。
ヴィースバーデンの駅からバスで終点のネロタール(Nerotal)で降りると、そこはネロベルクバーンの乗り場。ここで懐かしいミルニャムさんと、彼女の友達で日本が大好きというザビーネさんが私たちを出迎えてくれた。早速ネロベルクバーンのホームへ行くと、そこには大量の水を吐き出している登山鉄道が停まっていた。息子はもう興奮状態でその様子に見入る。なぜ水力で走るかについてはWikipediaの説明がわかりやすいが、ワイヤーでつながれた登り用と下り用の車両が水の重みを利用して交互に斜面を行き交うという仕組み。
テレビ番組の影響というのはやっぱり大きい。番組で映っていたところを実際に見るのは大人でも楽しいし、興味深い。一番前のせり出したバルコニー部分に立ちわくわくと発車を待つ。
そして車両が動き出した。関口さんが番組で「はやっ!」と言っていたが、実際風を切るぐらいの快適なスピードで山を登っていく。金持ちが多く住むヴィースバーデンのしゃれた街並みがぐんぐんと視界に広がってくる。
【左上】ネロベルク山頂の広場。ヴィースバーデンの町を一望できる。
山麓駅と山頂駅の中間地点で水を満タンにした重みで下りてくる車両とすれ違う(写真左下)。これにワイヤーで繋がれているおれたちの車両が引っ張られて山を登っているわけだ。そして山頂駅に到着。到着時、水を補給するための給水口と車両が「シャキーン!」とドッキング。これも番組で見ているおなじみの光景だ。息子は実に嬉しそう。
【左】山頂駅での給水と【右】山麓駅での排水
1回に7000リットルもの水を入れたり出したりしているそうだが、この水は循環して使われているという。
いつものうちのパターンだと、登山電車… いやいや登山水車を使って登った帰りはハイキングがてら歩いて下りるところだが、息子が余りにもこのネロベルクバーンに魅せられている姿に負けて帰りもこれに乗って下りることにした。(実はおれもちょっとまた乗ってみたかった)
ご機嫌の息子は乗り合わせたかわいいドイツ人の女の子とツーショットでますますの上機嫌
ヴィースバーデン駅へ戻るバスを途中下車して寄ったのは、やはりテレビで映っていた温泉が湧き出す公園。ここで関口知宏があつ~い源泉を触ったり、口に含んで「しょっぱ!!」と顔をしかめたりする場面も息子のお気に入り… ということで、お父さんのおれが同じシーンをやってみた。この源泉の味は、日本の飲泉用の温泉の味と似ていて、そんなヒドイ味ではなかった。子供達も味見していた。
【写真下】
夜はみんなでミルニャムさんの家の近所のライン川に近いワインレストランで食事をした。実はこの前にちょっとした事件(下のコラム)があり、かなり遅い食事となったが、おいしい地元のワインとシュニッツェルで楽しいひとときを過ごした。日本語を習っているというザビーネさんに息子は日本語の単語を次々と教え込んだり、折り紙を披露したりとなごやかムード(写真右下)。
【写真左上】
一人暮らしのミルニャムさんは近くのお姉さんの家に泊まって、私たち家族4人に一晩自分の住居を提供してくれた。ベッドのほかにマットレスやソファで4人分の快適な寝床を作ってくれ、翌朝は朝食を用意しに来てくれた。ミルニャムさんも一緒の朝の食卓には、ドイツの朝食で欠かせない焼きたてのブレートヒェン(Brötchen~丸くて香ばしい白パン)がのる。
食事をしたワインレストランではワインもシュニッツェルもとても美味しく、うちらのためだけに遅くまで店を開けていてくれたご主人はとても感じがよかったので、支払いの時に会計の1割ちょいのチップ分を足した額を言ってお札を渡したら、「ありがとうございます!でもそれは多すぎますよ」と言われた。でも時すでに遅し… 言った額分を差し引いたお釣りだけが戻ってきた。 以前はチップをついあげすぎてしまうことが多かったのを反省して、この頃はいつも、例えば9ユーロの会計の時は10ユーロ紙幣を出してしっかり「9.5」と言いお釣りの0.5ユーロをもらうようにしていたのだが、いい気分になって気が緩むと昔のクセが出てしまう。 こっちの人を観察していると、チップは多くて会計の5%程度が相場だ。いかんいかん、と思いつつもここのおやじさんには特別の感謝を込めた、ということでよしとしよう。でも… 《旅の教訓7》 反省… チップは多くても会計の5%までと肝に銘じよ! |
ドイツの新幹線ICE(Inter City Express)はドイツ全土の主要路線を走り、他のヨーロッパ諸国の都市間へもつないでいる。最高時速は300キロにも及ぶが主要幹線以外の路線を走るときはそれ程のスピード感はない。在来線部分を走る山形新幹線といったところか… でも乗り心地は揺れも少なくとても快適。 ヴィースバーデンでの夜、ミルニャムさん達と食事したワインレストランへ行くのが遅くなってしまった原因となった「ちょっとした事件」とは鉄道がらみのお話。 ヴィースバーデン中央駅からミルニャムさんの家へ行くために電車に乗り込んだのだが、待てど暮らせどその電車が発車しない。30分ぐらいたった頃にアナウンスが入ったのだが、その内容というのが 「運転手が来ないのでもうしばらくお待ちください。」 というもの。こんなこと日本じゃあありえないでしょ。それからもいくら待っても発車する気配はない。更に30分ぐらい経ったとき2度目の車内放送: 「運転手が現れないため、この電車は運行を取りやめます。誠に申し訳ありませんがご了承ください。」 大人しく待っていたお客達が少々呆れ顔でみんな降りて行った。 「えっ?えっ?えっ?そんなのってありなの?」 「こんなこと私だって初めて!」とミルニャムとザビーネも言っていたが… こういう出来事が起こること自体驚きだが、1時間も待っている間に車内放送が2回しかないというのも驚きだし、待っていた何人もの客が文句も言わずに降りていったのも驚き。大らかというかいい加減というか、、、日本との違いに改めてビックリした。 ドイツの鉄道(DB)というと安全と正確さが売り物のイメージがあるかも知れないが、運転手が消えてしまうのは例外としても遅れることはとても多い。そんなときでも車内アナウンスでは何の説明もないばかりか「申し訳ありません」なんて謝ることはありえなかったのだが、今回のドイツ訪問では、その車内アナウンスに変化が起きていることに気づいた。 「この先ケルン駅周辺で強い雷雨が発生したために電気系統にトラブルを起こした車両が出ました。その影響でこの電車にも少々遅れが生じています。大変申し訳ありませんが、皆様のご理解をお願いします。」 なんてアナウンスを聞いたときはビックリ。こんなに詳しく説明が入るのを今まで聞いたことはなかったし、ましてや「申し訳ありません (独)"Ich bitte Sie um Geduld und Entschuldigung!"」なんてドイツ鉄道のアナウンスで聞こうとは! この謝罪アナウンスは今回鉄道でドイツを移動していたとき何度も聞いた。5分程度の遅れでも謝ったのにはまた驚いた。そうそう、通常の車内アナウンスで日本並みに「お出口は右側です」なんてドアが開く側を案内するようにもなっていた。 ドイツの鉄道も車に押されて経営難、サービスを良くしてお客を増やそうということか? だったらもう少し遅れないで運行してほしいものだが、ドイツはICEやECなど国際列車がとても多く走っている。いくつもの国を越えて10時間もかけてやってくる列車に遅れが生じるのは仕方のないことかも知れないが。そこでいつも肝に銘じていることだが改めて… 《旅の教訓8》 ドイツの鉄道に遅れはつきもの。10分以内で乗り換えるようなプランは始めから立てないこと! |
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ソフトムードで爽やかな好青年です(笑)
イケメンで教養を身につけたら人気者です。
時に人間的な部分も感じられ楽しいです。
限られた時間で景色や暮らしぶりなど、コミュニケーションを描いて伝える素晴らしい番組です。
単なるファンです(笑)
また観たいです。
この番組のおかげで旅の楽しみが広がりました。
いまBSで再放送していますね。
確か先週はスイスでした。