1月に入ってから、年末にお休みしていた中国語のレッスンを再開したので、なかなか本を読んでまとめる時間が取れず。
・・・といっても、なぜか生活が忙しくなってしまって、中国語の予習もままならず、つい先日予習をおろそかにして臨んだところかなりぼろぼろでした・・・反省。
勉強は、毎日少しずつでもすることが鉄則ですね~
しかし、借りた本も期限があるので、がんばってまとめてみます。
ーーーーーー
『現代お墓事情 ゆれる家族の中で』井上治代(創元社 1990年)より
本書に掲載されている「現代の墓に関する意識調査」(1989年)の回答は大変興味深かった。
様々な質問の中で「どんな墓や埋葬方法がいいか」(複数回答可)という問いには、
「ジメジメしない、明るくきれいなところに墓を建てたい」30.8%、
「先祖代々の○○家の墓」29.6%、
「骨灰を海山に撒きたい」18.6%、
「墓は必要ない」18.6%、
「献体を希望する」12.7%
の順で、墓にこだわらない新しい傾向・多様化傾向も見られた。ちなみにこの墓にこだわらない回答の数値も男女比で見ると、女性の方がはるかに上回っていたそうである。
「ジメジメしない、明るくきれいなところ」を希望する人の理由は、
・家族や友人が明るく楽しく来やすい方がいい。
・ピクニック気分でお参りに来てくれるのもなかなか良い。
・見晴らしのいい、周りに花がたくさん咲いているところだったら最高!
・死んだ人でも生前は皆、元気に活動していたのだから、死んでも明るいイメージを残したい。
・あの世にいっても明るい気持ちでいられそう。
など。
ほかには「性格に合った場所が良いから。ちなみに私の性格はノウ天気で明るいです」「死んでしまっても暗くじめじめしたところにいたら病気になりそうだから」という答えもあった。
自分の死後、家族などが墓参りに来るのに良い環境を、と考えている人、
自分の生きた証を墓に投影している人、
墓を死後のすみかと考えている人、など、回答から墓に対する様々な思いが読み取れる。
また「お墓には誰と一緒に入りたいか?」という質問(複数回答可)には、
「夫婦で」36.2%、
「家族で」34.9%、
「自分の両親と」18.8(女性22.9、男性13.0)%、
「先祖と」15.9%だった。
その他に「一人で」14.2%、「気のあった友人と」「不特定多数の人と共同墓地に」入りたいという人が、二つの項目にマルをつけた複数回答を補正した実数で、13.2%いることがわかった。
加えて「お姑さんとは一緒に入りたくない」「お嫁さんとは一緒に入りたくない」「夫とは一緒に入りたくない」「妻とは一緒に入りたくない」などという質問も加えられていて、
「姑と一緒はイヤ」と答えた人の理由は、
「死んだ後までも同居したくない」、「あの世でまでいじめられ、横で夫がソーダ、ソーダ、というのはわかりきっている」
「嫁の時代、姑からいびられた」「息がつまりそう」などであった。
また「一人で」と答えた人は、シングルばかりではなく、結婚している男女も含まれている。
・死んでまで家族に縛られるのはいや
・死んだときぐらいゆっくりしたい
・気軽でいいから。のんびり眠れそう
・人間生まれるときも死ぬときも一人
・誰かと一緒というのは煩わしい
など、「のんびり」「ゆうゆう」と眠りたいという理由からの回答が目立った。
中には、「死後はなにも感じないのだから、誰と一緒であろうと関係ない」という理由から「一人」を選ぶ人もいたそうである。
興味深いのは、これらの様々な質問の回答に対しての理由を見ていくと、はっきりと死後は何も残らないと考えている人もいるが、死後に至っても生きている今の自分の考え、感じ方を反映させる答えも多い事が目につく。
一番象徴的なのは、「お姑さんと一緒に入りたくない」の理由である。死んだ後は、「自分」というものは何も残らないと考えているならば、そのような答えは出てこないだろう。
それは、はっきりと意識しているわけではないのかもしれないが、このような回答をした人は、そこはかとなくでも死後の「霊魂」の存在を感じていると言えるのではないか。
そして「霊魂」の存在があると認めていることと共に、死後にも「自分」の個性が残ると考えていることが見えてくる。
・・・といっても、なぜか生活が忙しくなってしまって、中国語の予習もままならず、つい先日予習をおろそかにして臨んだところかなりぼろぼろでした・・・反省。
勉強は、毎日少しずつでもすることが鉄則ですね~
しかし、借りた本も期限があるので、がんばってまとめてみます。
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『現代お墓事情 ゆれる家族の中で』井上治代(創元社 1990年)より
本書に掲載されている「現代の墓に関する意識調査」(1989年)の回答は大変興味深かった。
様々な質問の中で「どんな墓や埋葬方法がいいか」(複数回答可)という問いには、
「ジメジメしない、明るくきれいなところに墓を建てたい」30.8%、
「先祖代々の○○家の墓」29.6%、
「骨灰を海山に撒きたい」18.6%、
「墓は必要ない」18.6%、
「献体を希望する」12.7%
の順で、墓にこだわらない新しい傾向・多様化傾向も見られた。ちなみにこの墓にこだわらない回答の数値も男女比で見ると、女性の方がはるかに上回っていたそうである。
「ジメジメしない、明るくきれいなところ」を希望する人の理由は、
・家族や友人が明るく楽しく来やすい方がいい。
・ピクニック気分でお参りに来てくれるのもなかなか良い。
・見晴らしのいい、周りに花がたくさん咲いているところだったら最高!
・死んだ人でも生前は皆、元気に活動していたのだから、死んでも明るいイメージを残したい。
・あの世にいっても明るい気持ちでいられそう。
など。
ほかには「性格に合った場所が良いから。ちなみに私の性格はノウ天気で明るいです」「死んでしまっても暗くじめじめしたところにいたら病気になりそうだから」という答えもあった。
自分の死後、家族などが墓参りに来るのに良い環境を、と考えている人、
自分の生きた証を墓に投影している人、
墓を死後のすみかと考えている人、など、回答から墓に対する様々な思いが読み取れる。
また「お墓には誰と一緒に入りたいか?」という質問(複数回答可)には、
「夫婦で」36.2%、
「家族で」34.9%、
「自分の両親と」18.8(女性22.9、男性13.0)%、
「先祖と」15.9%だった。
その他に「一人で」14.2%、「気のあった友人と」「不特定多数の人と共同墓地に」入りたいという人が、二つの項目にマルをつけた複数回答を補正した実数で、13.2%いることがわかった。
加えて「お姑さんとは一緒に入りたくない」「お嫁さんとは一緒に入りたくない」「夫とは一緒に入りたくない」「妻とは一緒に入りたくない」などという質問も加えられていて、
「姑と一緒はイヤ」と答えた人の理由は、
「死んだ後までも同居したくない」、「あの世でまでいじめられ、横で夫がソーダ、ソーダ、というのはわかりきっている」
「嫁の時代、姑からいびられた」「息がつまりそう」などであった。
また「一人で」と答えた人は、シングルばかりではなく、結婚している男女も含まれている。
・死んでまで家族に縛られるのはいや
・死んだときぐらいゆっくりしたい
・気軽でいいから。のんびり眠れそう
・人間生まれるときも死ぬときも一人
・誰かと一緒というのは煩わしい
など、「のんびり」「ゆうゆう」と眠りたいという理由からの回答が目立った。
中には、「死後はなにも感じないのだから、誰と一緒であろうと関係ない」という理由から「一人」を選ぶ人もいたそうである。
興味深いのは、これらの様々な質問の回答に対しての理由を見ていくと、はっきりと死後は何も残らないと考えている人もいるが、死後に至っても生きている今の自分の考え、感じ方を反映させる答えも多い事が目につく。
一番象徴的なのは、「お姑さんと一緒に入りたくない」の理由である。死んだ後は、「自分」というものは何も残らないと考えているならば、そのような答えは出てこないだろう。
それは、はっきりと意識しているわけではないのかもしれないが、このような回答をした人は、そこはかとなくでも死後の「霊魂」の存在を感じていると言えるのではないか。
そして「霊魂」の存在があると認めていることと共に、死後にも「自分」の個性が残ると考えていることが見えてくる。