Lupinus-ルピナス-

絵本のルピナスさんのように自分なりの「世の中を美しくすること」を見つけたいと思っています。

エルシー・ピドック、ゆめでなわとびをする

2009年08月19日 | 本・絵本
お友達が娘に本をプレゼントしてくれました。
『エルシーピドック、ゆめでなわとびをする』です。
絵本ですが、娘には初めての長編の本。一気に全部読み聞かせると大変そうだったので、2、3回に分けて夜寝る前に読んであげました。
エルシーピドックはなわとびじょうず。それもだれもみたことのないくらいの。
うわさを聞きつけた妖精が眠っているエルシーピドックを呼んでなわとびをさせます。とても上手なので、毎月三日月の晩にアンディ・スパンディという妖精がなわとびのいろいろなわざを教えます。

そしてエルシーピドックは、誰も見たことのないような夢のようななわとびをとべるようになりました・・・

お話は、それからもっと続いていろいろな展開があるのですけれど。

よく神話に超人的な力を持った人が出てきますけれど、このお話を読んでみて、やっぱりそういう人って本当にいるんじゃないかなと思いました。
妖精や見えない存在に愛されて、とてもすごい力を持った人が。
この本を読むとそう自然に思えます。

そして、エルシー・ピドックはおうちがとても貧しくて、パンとバターのみの食事であまいものを食べたことがなかったのですが、アンディ・スパンディが最後に柄が飴になっているなわとびを彼女にプレゼントします。
彼女はこのことをずーっと感謝していました。このことが最後の展開にもつながるのですけれど・・・
なぜかこのことがとても心に残ったのです。

やっぱり甘いものの力って大きいなあと思うんです。
いろいろ食べ物のことを勉強すると、砂糖は体に良くないというのはわかるのですけれど。
心に効く力も大きいのですよね。

少し前に読んだ『死の瞬間と死後の生』という本の中にも、こどもから大事な話を聞くときは、体に良さそうなお菓子ではなくて、あまいドーナツなどを出してお話を聞くのだと、著者が書いていました。
甘いものを食べると心が解きほぐれるのでしょうね。

だから、何が良くて何が悪いと、知識一辺倒で通すのではなく、そのときになにが大事なことなのか選べるようになりたいなあと思ったのでした。
本の話とはちょっと離れてしまうのですけれどね。

娘も楽しそうにお話を聞いて、本の中のなわとびのうたをおぼえて歌ってました。


その本を贈ってくれたお友達はこの夏に遠くに引っ越してしまい、寂しい限りです(あとからかなり寂しさがやってきました・・・)。
むかしからそうなのですが、ほんとに仲良くなると、なぜかみな違う場所に旅立ってしまうなあと。
たぶん、みんながそれぞれの場所になにかしらの意味があってその場に赴く、ということなのでしょうね。

そして、お盆に実家に帰っている間、高校時代の吹奏楽部の友達と会いました。
もう10何年ぶりという人もいる中で、とても落ち着いた気持ちでしゃべれて楽しかったです。
離れていても、「そのとき」を共有して来た人たちとはずっと会えなくても打ち解けられるのかなあと思いました。

今まで縁があってお友達となった人たちは、離れていてもきっとつながっていけると思えた一日でした。


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