Lupinus-ルピナス-

絵本のルピナスさんのように自分なりの「世の中を美しくすること」を見つけたいと思っています。

やっぱり、泣いた

2006年02月19日 | 本・絵本
先日、子供が「これよんで~」と本を持ってきました。
それは『いつでも会える』という私が6,7年前に買った絵本でした。
いつもは私の本棚にあるのですが、娘が見つけて、絵がかわいいのでもってきたようです。
この本は「シロ」という犬が主人公で、シロを飼っていた「みきちゃん」が亡くなってしまい、そのことが理解できないシロはみきちゃんに会いたくてたまらないのですが、最後にはみきちゃんの死とその存在を理解する―というお話です。

初めて読んだときは、もう泣いて泣いて、嗚咽をもらしたほど(笑)。
その後も話をわかっているのに、必ず涙がでてしまうのでした。
絵がかわいいので、油断して読むと、あまりのギャップにびっくりします。
絶対泣くので、立ち読みは厳禁です。(でも最近は本屋さんでは見かけないかな?)

今回は娘に読んであげるので、内容もわかっているし、冷静に読もう、と
心に決めて読んでいましたが、みきちゃんを探しに行った後、家に戻って
「シロ、ってよんで、あたまをなでて。」とシロが泣いている場面で
涙腺が決壊してしまって、もう涙が止まらなくなってしまいました(笑)。
それを娘が見て、「なんでないてるの?」といった感じでした。
3歳ではまだ「死」なんて遠い存在でわかりませんよね。
だから当たり前ですが、このお話はまだ理解できないようでした。

「みきちゃんどうしちゃったの?」と聞いてきたので、「みきちゃんは死んでいなくなってしまったの」というと、「しぬってなあに?」とまた聞かれて、
「たとえばママが死んじゃったら、もうお話できないし、一緒にご飯も食べれないし、一緒に寝ることもできないんだよ」と答えたら、
「ぜったい、ろうそくつけるときはきをつける!」と泣きそうになりながら必死になって言ってきました。

「??ろうそく??」と不思議に思ったのですが、そういえば、ろうそくを灯すときに娘が動き回って倒すと危ないので、ちょっと脅す感じで、火事になって死んじゃうと、もうママと会えないんだよって言ったことがあったのを思い出しました。
「死」は理解できなくても、やっぱり母親と会えなくなるのは子供にとって大変なことなんだなあ・・・。

母親となった今となっては、このシロが母親に先立たれた子供にも思えます。
シロみたいに子供がお母さんを探して泣いていることを考えるだけでもう切ない・・・。
きっと私のほうが子どもより死ぬのは先でしょうけれど、今すぐ死ぬことはできない、と本を読んで思ったのでした。


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