Lupinus-ルピナス-

絵本のルピナスさんのように自分なりの「世の中を美しくすること」を見つけたいと思っています。

ファンタジー

2006年01月10日 | 本・絵本
自分が小さい頃、どういうジャンルの本を読んだかなあと思い出してみると、図書館でよく借りていたのは偉人の伝記でした。なんでかなー。人間の生き様を知るのが好きだったのかしら。対してあまりファンタジーは読まなかったのです。『モモ』も高校生のとき映画を見た後に読んだような・・・。
といっても私は妖精を信じていました。妖精図鑑みたいなものを買ってもらって、わたしも妖精に会いたいな~と思いながら小学校時代を過ごしていました。目に見えなくてもきっといるに違いないと思っていました。根拠は何もなかったのです(笑)。なにかが見えたこともなかったですし。でも、そういう目に見えないものはきっと存在するというのはずっと信じていました。

けれど世の中は目に見えないものには懐疑的で、そういうことを堂々といえない雰囲気を感じていました。そんなとき出合った本が『サンタクロースっているんでしょうか』でした。これはアメリカで昔小さな女の子が新聞社に、「サンタクロースは本当にいるのでしょうか?」と手紙を送り、記者のその質問への答えが本の内容になっています。その本はいま手元になくてうろおぼえですが(あいまいでごめんなさい)、「風や空気のように見えなくても存在するものがあるように人間がただ目に見えないだけでその存在を否定することはできない。それはいつも厚いカーテンで覆われていて愛や想像力やロマンスの力で垣間見ることができる―だからサンタクロースは存在しているのです」といった内容だったと思います。
当時高校生だった私はこの本を読んで本当にその通りだなあと、自分が普段感じていたことは間違いではなかったんだなとうれしくなりました。

時々自分は何かに守られていると感じるときがあります。実際に家族や友達や身近な人に守って、助けてもらうこともありますが、それだけではない、何か目に見えない大きな存在がいると思えるのです。私は無宗教ではありますが、それが一般に「神様」と呼ばれる存在なのかなと思っています。

目に見えないものを信じることができるのは子どもだけではないはず。こどもがファンタジーいっぱいのこの時期に私もその思いを共有して楽しんでいきたいです。


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