Lupinus-ルピナス-

絵本のルピナスさんのように自分なりの「世の中を美しくすること」を見つけたいと思っています。

日本人の死生観(墓からの考察/まとめ)

2010年02月05日 | 死生観について
卒論をまとめてみようと書いてみたんですが、文章固いし、内容も・・・てな感じで読みづらかったと思います。
それでも読んでくださった方、どうもありがとうございます。

そして、日本人が全て同じ考えがある訳ではないということ(当然と言えば当然ですが)です。
日本人が全てこうであるとは言えませんが、多くの意見としてはこう思っているようだ、ということを調べて書きました。

当時、日本人の読売新聞のアンケートを見ておもしろいなあと思ったのは、特定の宗教を信じているという人は少ないけれど、お墓参りなどの先祖供養には熱心な日本人の姿でした。
これは、どういうことなのだろう?と思っていたところ、大学の民俗学ゼミのフィールドワークに参加してたまたま担当したのが「お墓」だったんです。
それでお墓について色々調べてみると、そこから日本人の家の意識や、霊魂観などさまざまなものが表れていることを知りました。お墓も最初から「○○家之墓」の形式ではないこともわかりましたし。
(卒論では日本の家制度についても調べて書いたのですが、タイトルを「死生観」にしてしまったので、割愛しました。)

お墓と先祖供養は切っても切れない関係で、そのためになぜ先祖供養を行うのかということから調べると、「霊魂観」が大きく影響していることがわかります。その日本人の霊魂観は様々な要因によって従来のものから変化しています。
それに伴い、死とはどういうものであるか、ということも変化していると思います。
でも、タイトルを死生観・・・としてしまいましたが、書いてみるとそこまでは書き及ぶことができませんでしたね。すみません~

お墓についてのアンケートの答えから、墓を死後の「住処」と考え、墓に対する明るいイメージを求めるところや、記事には載せませんでしたが、墓石を自分らしくユニークなものにしたいなどの意見も出て来ています。
墓が死後の自分の拠り所となる場所だと捉えて、「死」に対しても自分の個性を残したいと考えている傾向がありました。
これらのことからも、死んで自分がなくなる・・・というよりは、死んでもなお自分は残っていると考えている方が多いようです。
そのため、お墓の形式にも自分らしさを残したいと、様々な形式のものが出て来ています。

実際自分の周りであったのですが、音楽が好きだということでグランドピアノの形を模したお墓をを建てたり、一つの墓石に二つの家族が入る「両家の墓」を建てています。また、海に散骨をして、従来の墓にこだわらない例もありました。

そして、お墓という存在は、自分がそれを意識したときから、自分がどう死にたいか、そしてどう生きたいかということを考えるきっかけになるものではないかと思います。
お墓について考える時期は、一般的にはそう若い年代ではないでしょう。やはり自分の死について考え始める頃です。

現代は核家族化し死に直接触れる機会が減っていることなどから、死は隣り合わせではない、死とは突然やってくるもので、わからないものだけに怖いということはないでしょうか。
やっぱり多くの人にとって「死ぬ」ということは怖いことです。私もやっぱり怖くないと言えば大嘘になります。

でも、死を意識する作業がとても重要なのではないかと思うのは、どう自分が後悔せずに生きるかということを意識できるということです。
死のイメージを自分なりに持つことができれば、死に直面して、怖くても、冷静に自分の心に対処できるのではないかと思います。

お墓は、自分の遺骨の安置場所だけでなく、自分の死に方、生き方をみつめるきっかけになるものだと思います。

ちなみに、私は霊魂の存在を信じますが、お墓に死後自分がいるとは思っていないのです。
だから、住処とは思えないですね・・・
どこにいるかというと、うーん、どこにでもいるといいますか、イメージとしては大気に溶けている感じ?
一番わかりやすいのは「千の風になって」の歌詞のイメージでしょうか。
(この歌に影響をうけたわけではないのですけれど^^)

みんなそれぞれだと思います。私もこれから変わっていくかもしれません。

だからお墓に入らなくても別にいいかなあとも今は思うのですが、日本は遺骨は墓地に納めないといけないという法律がありますし、生きている人から見ると、その人を思い出す場所があるといいのかな・・・とも。

墓とは違う話ですが、日本人は特定の宗教を持っていない人が多いということですが、なんとなく霊魂があると思う人は多い。
読売新聞のアンケートには幽霊、亡霊、ヒトダマがある(29%)、ヘビ、キツネ、犬、猫などの動物霊(16.1%)、木霊、山神などの自然の霊(11%)と大多数ではないけれど、割合に多い数の人がそう思っているようです。
以前、どなたかが書いたものを読んだとき、なるほどと思ったのが、「私はあなたの宗教は?と聞かれたらアニミズムです、と答えます。自然や様々なものに霊が宿っていると信じているからです」といった趣旨のことをおっしゃっていました。

http://ja.wikipedia.org/wiki/アニミズム

私も、自分ではアニミズムの考え方が一番自分に合っていると思っています。
特に、誰からも「あなたの宗教は?」と面と向かって聞かれたことがないので、そう答えたことはありませんが(笑)

あ~やっぱり、とりとめのないことばかり書いてまとまらなかった!
いつかまた書き直すかも・・・取り急ぎ、図書館に本を返してきます!


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