前回→中華印のポータブル ホイールバランサーの使い方&改良に関して
に引き続き、廉価版ポータブルホイールバランサーを使えるように努力してみましたよ。
前回を観てもらうと手っ取り早いので細かいポイントは省きますが、大雑把に加工した部分の説明をします。
まず見て判るのが、ホイールの座面が乗るリングの上面にフッ素樹脂製のスライドクッションを貼りました。
この製品に関しては、一般的なホームセンターで扱いが有り、テフロンシートとほぼ同じ働きが期待できます。
あと、気泡水平器の信頼度を増すため、ちょっとした加工を施しました。
箱だしのままだと、13㎜位のタッピングビスで留めて有り、下穴はネジ切りしてない状態です。
左は新たに用意したM3×20(ピッチ0.5)のステンレスなべ小ねじ
ほんの少し加工を施してあるのが判ると思うんですが、これをやってないと、使用時にちょっと厄介なことになるんです。
あとはホイールが当たるテーパーコーン部分を塗装剥がし&バフ掛けしてみました。
所詮は手作業なので、正規品の精度には程遠いのでしょうが、少しはマシになってると思います
※1/23追記
一枚目の写真を客観的に眺めて気が付いたんですが、これね・・・・
リングがセンターズレしてますね!
何故か全く気が付きませんでした。ビックリです
原因・・・というか修正する方法はすぐに思い付きました。
リングからはえてる4本のガイドシャフト?の端には抜け止めでスナップリングが嵌っているんですが、
リング下面からスナップリングまでの寸法はキッチリ合っていました。 が・・・この精度が逆に邪魔をしていました!
つまり、正規品から鋳型を作って鋳造している本商品では、組み合わせた全体で微調整してどうにかセンターが出るのに、ある部分だけ正確な寸法で作ってしまっては結果的に歪んだ仕上がりになってしまうって事です。
悲しいなぁ・・・
なので、敢えてスナップリングの所にスペーサーを入れてアンバランスにすると、無事リングがセンターに収まりました。
これね、リングがセンターからズレていても作業自体に影響は無いんですが、ワークを仕掛けない状態で気泡水平器を校正する時に偏ったバランスで校正することになってしまっていた事になります。
タイヤを載せた時は、リングはセンターに有るため、まずその時点で気泡がズレる。やっぱこりゃあ難しいっすわ~
夕方、時間が有ったので試験実施!
タイヤは石抜き済みでスタンドでバランス取りしてあるブレイドの純正ホイール&195/60/16サイズ(18kg)でテスト。
うん、ちゃんと載せたり降ろしたりしてもセンターに気泡が有ります。
リングのセンターずれをそのままでやった時は、バランサーを90度ずつ回して測定すると、気泡が同じ方向につられて定まってませんでした。
一応、正規品程度の精度は出せたものとして、改良加工はこれにて終了と致します。
ただ、依然として問題が残ってますね・・・
ホイールのセンターボスの径が大きいと、20kg強の重さのホイールでも、テーパーコーンにきっちり嵌らず浮いてフワフワしてますよ。
ガイドロッドの4本のバネを切る・もしくは部分的に圧縮するような加工で均等に短くする必要が有るかな?
ハッキリ言って買うのはお勧めできませんね。商品としてあまりにもいい加減な物であることを充分覚悟したうえでなら、って感じです。