迷彩のブログ Ⅲ

北海道在住の田舎暮らしです。日々の出来事や趣味のポン付けLEDバルブ等について、不定期に書いていきます。

廉価版 ポータブルホイールバランサー ~その2~

2019-01-22 09:32:00 | DIYタイヤ組み換え

​前回→中華印のポータブル ホイールバランサーの使い方&改良に関して

に引き続き、廉価版ポータブルホイールバランサーを使えるように努力してみましたよ。

前回を観てもらうと手っ取り早いので細かいポイントは省きますが、大雑把に加工した部分の説明をします。

まず見て判るのが、ホイールの座面が乗るリングの上面にフッ素樹脂製のスライドクッションを貼りました。


この製品に関しては、一般的なホームセンターで扱いが有り、テフロンシートとほぼ同じ働きが期待できます。

あと、気泡水平器の信頼度を増すため、ちょっとした加工を施しました。

箱だしのままだと、13㎜位のタッピングビスで留めて有り、下穴はネジ切りしてない状態です。

左は新たに用意したM3×20(ピッチ0.5)のステンレスなべ小ねじ

​ほんの少し加工を施してあるのが判ると思うんですが、これをやってないと、使用時にちょっと厄介なことになるんです。

あとはホイールが当たるテーパーコーン部分を塗装剥がし&バフ掛けしてみました。

所詮は手作業なので、正規品の精度には程遠いのでしょうが、少しはマシになってると思います​

 

※1/23追記

一枚目の写真を客観的に眺めて気が付いたんですが、これね・・・・

してますね!

何故か全く気が付きませんでした。ビックリです​

原因・・・というか修正する方法はすぐに思い付きました。

リングからはえてる4本のガイドシャフト?の端には抜け止めでスナップリングが嵌っているんですが、

 

リング下面からスナップリングまでの寸法はキッチリ合っていました。  が・・・この精度が逆に邪魔をしていました!

つまり、正規品から鋳型を作って鋳造している本商品では、組み合わせた全体で微調整してどうにかセンターが出るのに、ある部分だけ正確な寸法で作ってしまっては結果的に歪んだ仕上がりになってしまうって事です。

悲しいなぁ・・・

なので、敢えてスナップリングの所にスペーサーを入れてアンバランスにすると、無事リングがセンターに収まりました。

これね、リングがセンターからズレていても作業自体に影響は無いんですが、ワークを仕掛けない状態で気泡水平器を校正する時に偏ったバランスで校正することになってしまっていた事になります。

タイヤを載せた時は、リングはセンターに有るため、まずその時点で気泡がズレる。やっぱこりゃあ難しいっすわ~​

 

夕方、時間が有ったので試験実施!

タイヤは石抜き済みでスタンドでバランス取りしてあるブレイドの純正ホイール&195/60/16サイズ(18kg)でテスト。

うん、ちゃんと載せたり降ろしたりしてもセンターに気泡が有ります。

リングのセンターずれをそのままでやった時は、バランサーを90度ずつ回して測定すると、気泡が同じ方向につられて定まってませんでした。

一応、正規品程度の精度は出せたものとして、改良加工はこれにて終了と致します。

ただ、依然として問題が残ってますね・・・

ホイールのセンターボスの径が大きいと、20kg強の重さのホイールでも、テーパーコーンにきっちり嵌らず浮いてフワフワしてますよ。

ガイドロッドの4本のバネを切る・もしくは部分的に圧縮するような加工で均等に短くする必要が有るかな?

ハッキリ言って買うのはお勧めできませんね。商品としてあまりにもいい加減な物であることを充分覚悟したうえでなら、って感じです。

 


中華印のポータブル ホイールバランサーの使い方&改良に関して

2019-01-14 10:36:00 | DIYタイヤ組み換え

新年初の記事になりますのでこういった中華商品と言うのは如何なものか?とも思いますが・・・あけましておめでとうございます本年ものんびり記事を書こうと思います。

昨年末に上げた記事→→自作タイヤチェンジャー 作ってみました!

に引き続き、DIYでタイヤ組み換え全般をやってみようという試みです。

本日の主役はコチラ↓

既に現物は手元に届いております。

送料込みで8,500円ほどでした。

ネットで事前にどういった感じの物か?また、精度に関しての情報収集はバッチリです

現物をパッと見る限りはアルミの鋳物をNC旋盤で削って精度出ししてるように見えるんですが、この廉価版は鋳物をサンダーでおおよそ成形したような雑な仕上げを、塗装で誤魔化してる感じ?ほんとうにありがとうございました。

ちなみに、日本の市場ではめったに見られない通常版?と言うか正規品はこんな感じです↓

パッと見は全く同じように見えると思いますが、ベース部分の質感やテーパーコーン等のピカピカ具合(NC加工・塗装無し)・・・全く次元の違うものです。

 

で、この廉価版実際使ってみると問題が・・・有ります。これは主にホイールと器具の接触する部分の表面処理が荒い事に尽きます

↓塗装で誤魔化されない様に表面をほんの少しだけ面出ししてみた図

ホイールの座面?が乗るリングの表面処理の様子・・・白く光ってる部分は抉れているためサッと掛けたヤスリが当たっていません。

こう見るとアルミ素材をNC機じゃなく、きさげ加工・・・の精度の低い手作業で成形&面出ししてるようです。

これが気泡水平器を用いたバランス崩れ検出の精度に実際どういう問題を及ぼすか?考えられる範囲で言いますと・・・

装着の度に結果が定まらない!という致命的な症状が!

そうなる理由はこうです→ホイールのセンターキャップが嵌ってる穴の内側・・・厳密に言えば穴の下端がバランサーのテーパーコーンにキッチリ接触してセンターが出る仕組みですが、

ホイールを乗せて所定の位置に嵌る時にこのリングがホイールの座面?との滑りが悪く、若干歪んだ形で位置が決まってしまうとバランス崩れます。

(つまりリングのセンターがズレてしまい、その偏りがバランス崩れの原因になってしまう)

もう一つ考えられる症状として、以下の要因が有りそう。

リングが均等に下がってホイールと器具の正確な測定ポジションに嵌る←と言うのが大原則なのに、リングと座面の滑りが悪いとホイール穴とテーパー面が接触してからセンターが出る方向に移動した際にリングが若干斜めになってしまい、器具とホイールの嵌った時の角度がそもそも狂ってしまう。

この症状が結構頻繁に再現され、何回も測りなおしてもチャランポランな答えしか出ない始末。

なので、このリングの上面を奇麗に平面加工する必要が有りますよ。

この作業は、平面の出た分厚い鉄板にサンドペーパーを張り付けたものの上で気長にズリズリしてみようと思ってます。

ここの平面が出た後、テフロンシート(PTFEシート)を張り付けておくと、滑りも良くなりセンター出しの際にリングがセンターズレするのも防げそう。

 

以上、廉価版ポータブルホイールバランサーを買った際の加工要点でした。

 

※1/15追記

リング上面の面出し加工がおおよそ完了しました・・・というか、多分これぐらいで充分だという感じになりました。

まだ抉れた箇所の全てが消えたわけではないんですが、塗装の厚みで表面は均平化されました。

これ以上やると、4本ある鉄素材のガイドシャフトも削ることになり、硬さの違いから面が出ません。

一回この状態でホイールバランス取りの作業をやってみますが、いずれはテフロンシートをこの面に張り付ける予定なので、この部分の映像はこれっきりですよ。

 

※1/19追記

テストを繰り返してみたんですが、イマイチ結果が安定しません。

ワークを仕掛けない何も載って無い状態で気泡水平器の校正をとっても、数回測定してまた見てみると気泡がズレてる!

・・・・・・これは、気泡水平器自体の問題だという結論に達しました。

水平器はバネで浮かしているのを3本のねじで緩く固定してあります。

木ネジっぽいネジでした。これはでは調整しても、ちょっとした衝撃でスポッと抜ける事が有った様子。

ちなみにこちらは正規品?のその辺の写真です↓注目する点として廉価版のネジとの差異

気泡をセンターに合わせる時は、この3本のネジを締めたり緩めたりしながら校正するんですが・・・


当然と言えば当然ですが、ネジ穴?にはタップでねじが切ってありません。ただ深さ15㎜×3㎜弱の穴が有るのみ。

作業の度に気泡が定まらないのは、この辺にも問題が有ったようです。

M3×0.5ピッチのタップでネジ立ててみたら一応ネジ穴には成ったので、適当なネジで気泡水平器周りももう少し信頼性が増す予定です。

あと、バネレートがちょっと強すぎる気がするので、切るかも?かもかも

現状ではタイヤが18kgより軽いと、テーパーから離れちゃって、まったく使い物にならない状態です。

205・55・16のブレイドの純正アルミとタイヤ込みで18kg程度なんですが、ギリギリ・・・・

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