迷彩のブログ Ⅲ

北海道在住の田舎暮らしです。日々の出来事や趣味のポン付けLEDバルブ等について、不定期に書いていきます。

北海道の大停電に際しての考察~発電機編~

2018-09-08 10:05:00 | 日記

​9月6日の未明に発生した北海道胆振東部地震​で、被災した皆様におかれましては謹んでお見舞い申し上げます。

私の住んでいる地域は、多少揺れた程度でライフラインが途絶えていた時間も非常に短時間でしたので、衣食住には特に不安も無く幸いでした。​

さて、今回の記事をどういった感じで書こうか?今後の教訓になるようなことがはたしてあったかな?・・・と落ち着いて考えていたんですが、一つだけありましたよ♪

電機運用する豆知識

我が家には1400Wと900Wのインバーター発電機がそれぞれ1台あります。

DSC01260.JPG

仕事柄、現場でブラシカッターの鋸刃を研いだりするのに、普通の発電機も以前は使っていたのですが、

ドローンのバッテリー充電や特殊な装置を駆動させる目的でここ3年程の間にヤフ!オクでこの2機を買い揃えました。

中古でそれぞれ3万~5万程度だったと思います。

で、問題なのは意外と使わない・・・・

青い方のヤマハOEMヤンマーの方は1年くらい使ってなかったし、赤い方のデンヨーの方に至っては、3年前に買った時に使ったっきりで、丸2年は放置状態でした​

地震発生の時間は未明=AM3:08だったそうで、一応その時に微小の揺れのせいか目は覚めて、PCが勝手に起きていたのを見て停電が起きてることは判りましたがすぐ寝てしまいました。

つい最近(8月4日)母が他界したので、朝ご飯の用意は私が担当しているのですが、起床後台所に行ってみると炊飯器が動いてない! ありゃ?何でかな~・・・

TVも点かないしこりゃ停電か?

震災の状況が判ってきたのはちょっと経ってからでしたので、取り合えず冷蔵庫と水道のポンプ、トイレのウオッシュレット機能の回復を最優先で!

900Wの方のインバーター発電機は即座に動く予感は有ったので、差し当って満タンにガソリンを入れて始動させ、電源リールや延長コード等で窓から電源を引き入れ機器を接続させました。

このインバーター発電機はECOボタンが付いており、接続した電化製品の使用状況によってエンジン出力をかなり細かく制御するようにできているのですが、

水道の井戸水をくみ上げるポンプが動くと、発電機はほぼ全開で運転している事から、冷蔵庫(多分MAXで600W位?)との同時稼働ではブレーカーが落ちてしまうかな?

ところが、冷蔵庫は中の温度が有る程度まで冷えている場合はインバーター制御で無段階に消費電力を調整してるようで、全く問題なくポンプと併用出来ました​

つまり、900W程度の比較的に低出力の発電機でも、意外にちゃんと使えることが判りました!

あと、TVも170W前後らしいので多分いけた気がします。

で、朝食はインスタント味噌汁と冷凍ピラフをカセット式コンロで炒めたもの等で済ませ、車載のTVなどで詳しい状況を把握・・・・これは暫く電気来ないな~。オヤジさんは普通の白い飯が食いたいというので炊飯器の定格消費電力を見てみましたところ、おおっと流石に1240W!まあそうなるな。

これはカセットコンロでガス炊飯に挑むか?もしくは1400Wのインバーター発電機を手入して回るようにした方が近道だろうか・・・・

昼まで1時間を切ったので、1400Wのやつを動かすことにしました。これが2ストのエンジンなら、マリンジェットやら何やらを弄ってきた経験が即生かせるのですが、インバーター発電機は4ストエンジンですので、不調の原因が多岐に亘ります。

取り合えずパーツクリーナーで、強制的に初爆を狙ってみました。

DSC01261.JPG

知っている人は知っている・・・パーツクリーナーですが、要は高純度のエタノール(アルコールの一種)をエアゾール式で汚れた部分に吹き付け、勢いと溶剤としてのエタノールの特性で溶かしてこびりついた腐敗ガソリンやタール状物質を流し去る商品。

分解したキャブレターの微細な燃料通路とかの清掃にもってこいです。​

ただし、本来の使い方はしません!全く違った法方で用いると、いとも容易くエンジンを始動させることが出来る場合が有るんですよ。

方法は、スプレーを直接キャブの吸気口に噴射→クランキングで爆発性の高い混合気によってエンジンを強制的に始動させることが出来るのです。

上の写真に写っているのが900Wの方の整備パネルを外した様子ですが、こいつの場合はキャブからエアクリーナーまでが樹脂製の通気パイプでつながっている構造のため

差し当ってエアフィルター蓋を外し、通気パイプの入り口にパーツクリーナーを吹き込みます。1秒位で充分・・・すぐ始動ロープを引けば初爆一発!

回転が持続しない場合はおなじ手順で数回繰り返してみてください。

全く初爆が得られない時は、点火系の不調が考えられるので、諦めて本格的な整備・点検が必要。

初爆はするけど続かない時は、燃料系統~キャブに障害が有ります。これも要・整備、点検。

同じ要領でデンヨー系の発電機も容易に始動できる場合が多いです。

デンヨー系はこんな感じ。

あくまでも急ぐ時に一か八かの対処方法です。長いこと使ってないガソリンエンジンは、キャブに腐ったガソリンやら何やらがこびりついている場合が多く、完全に良い混合気が得られていない場合が有り、

不完全でも回り続ける場合もありますが、年に一回くらいは数時間回してみたり簡易的な整備を受けることをお勧めします。

ちなみに今回、2台ともいとも簡単に始動して、使える状態には出来たんですが・・・さて、炊飯器を繋ごうか?と思っていたまさにそのタイミングで停電が復旧したのでした​​

・・・・・微妙な気分でした。

 ※9/11追記

ちなみになんですが、今回は赤い方のデンヨー系OEMの発電機の出番はなく、炊飯器を実際稼働させる機会は無かったのですが

燃費・・・・って言うのかな?どれぐらいのガソリンでご飯が炊けるのか気になりました。

名 称 ロビン EH09
形 式 4サイクル空冷OHV
始動方式リコイルスタータ式
燃 料 ガソリン
燃料タンク容量 3.5 L
連続運転時間  1/4負荷~定格負荷※17 ~ 3.5 h

​​上記がこの発電機の諸元です。

我が家では毎朝3合のご飯を炊くのですが、量がMAXの5合でも炊き上がるまでの時間はおおよそ1時間程度です。

で、発電機が定格出力で発電すると、3.5Lのガソリンを3.5時間で使い切るので、単純に計算すると1時間に1L消費します。

なので5合のご飯を炊き上げるコスト≦150円

(常に定格出力で運転する訳ではないと思うので実際はもうちょっと安上がり?)

これを高いとみるか安いとみるか・・・

昔、洞爺湖に知り合いと大勢でキャンプした時、土建屋さんの一家が発電機でご飯炊いてたのを思い出しました。