理想的なマットレスは、体圧をマットレス全体で受けとめ、快適な寝姿勢を維持しますが、硬すぎると、クッション性が悪く、安眠の妨げになります。反対に、柔らかすぎると、背中・腰の部分が沈みすぎで体に負担がかかります。
このように、敷く側の寝具の性能で最も需要なのは、寝姿勢が正しく保てるかどうかです。それは、上向き(仰臥)の姿勢で、背骨の曲がりと腰の部分が2~3cm空くS字形になることです。
人は、一晩で20~30回寝返りを打ちますが、上向き(仰臥)の姿勢をとる時間が多くなればなるほど、筋肉に無理な負担がかからないために疲労がとれ、最も深い眠りが得られます。
一晩の睡眠時間のうち、45%を上向き(仰臥)で寝ていると、寝心地の良い寝具と言えます。
反対に、寝姿勢の保持が悪いと、腰痛や寝違いなどの原因になるだけでなく、熟睡できないので、上向き(仰臥)の姿勢を基本にして、寝返りが打ちやすく、身体に合ったものを選ぶ必要があります。
マットレスに寝た時、体にうける圧力の分布(体圧分布)の状態は、寝心地を左右する大切な要素です。
人体には鋭敏な部分と鈍感な部分がありますが、マットレスが硬すぎると鋭敏な部分に圧力が分布し、柔らかすぎるマットレスでは平均的に分布するため安定性に欠け、いずれも熟睡を妨げます。
理想的なマットレスは、体圧が一ケ所に集中せず、身体を圧迫することなく、理想的な体圧分布を保つマットレスです。
掛けふとんは、敷く側より、幅・長さとも20cm程度大きくすればよいとされています。
羽毛布団の選び方