
世界有数の渋滞大国であるタイで、
いまビッグデータによって渋滞を回避できるカーナビアプリが大人気だ。
なぜホンダはタイでこのアプリをリリースしたのか?
そのテクノロジーは未来の街をどう変えていくのか?
ホンダが先月、タイで「HondaLink」というスマホアプリをリリースした。
現地のApp Storeのランキングで、一時期GoogleマップやGoogleが買収した話題の
カーナビアプリWazeを超えて1位となった。
HondaLinkの最も大きな特徴は、自分のクルマに名前をつけられることだ。
自分の乗っている車種のフロントヴューや色なども画面の中で再現できる。
日本ではあまり一般的ではないが、海外では自分のクルマに名前をつけている人が多い。
その点に注目してアプリを設計したとホンダ開発チームは云う。
1981年に世界で始めてカーナビをつくったのは実はホンダだった。
そして同社はその後も世界のナヴィゲーション技術を常にリードしてきた。
2002年からホンダは、もはやそれを「カーナビ」とは呼ばず、
インターネットに接続しているナヴィゲーションシステム、
という意味で、「インターナビ」と呼んでいる。
その核となる技術が「フローティングカー交通情報システム」である。
日本中のホンダのインターナビを搭載した会員(13年6月末現在約185万人)から
交通データを自動的に集め、それをみんなで共有することで、
渋滞を避け、目的地へより早いルートを案内するというものだ。