3月28日
もうすぐで4月が始まろうとしていてなお、ここ野辺山では冷ややかな霧雨が八ヶ岳の方面から降り注いでくる。先週くらいからずっと天気は雨模様で、時には霰のようなものもポツリポツリと降る日もある。もはや3月の晴れの日よりも寒い気がする。天気がよければ、気温も上がると思うのだが、今のところ寒い。そんな春だったりする。
今月いっぱいでこの野辺山での生活も終わる予定だったのだが、わけあってGW終わりまで滞在期間を延長することにした。次に行くところが見つからなかったのだ。箱根、佐世保、与論と来てのこの野辺山で、このリゾバ生活もいよいよ足止めとなった。理想では4月から北海道の札幌付近でどこか手頃なリゾバ先を見つけるつもりだったのだが、そんな甘い理想は簡単に打ち砕かれた。4月の北海道は閑散期らしく、派遣会社のサイト内で求人を検索してもいいものが見つからない。それならばと北海道に限定せず、全国規模で探してみたのだが、それでもピンとくるものがないのだ。
リゾバ生活ももうすぐ1年に差し掛かろうとしている中でこれは初めての経験だった。今までなら、次に行くところを探していく中で、行ってみたいところや興味のある職種は2、3個くらいあったものだ。それが今回は1つもないのだ。全く興味のないところばかりではないのだが、今の状況から無理やりに脱出したくなるほど行きたいところはなかったりするわけだ。
これはリゾバ生活を続けていた今までの自分にはなかった気持ちだ。もしかしたら転々としていくこの生活にも飽きが生じてきたのかもしれない。ここにいたらとりあえずは働ける。飯も食える。それでいいんじゃないかと薄々思っているような自分がいるのだ。それ以外の仕事していない時などの面で、自分は試されていると言ってもいい。どうやってそのような時間を過ごしていくのか。こんな山ばかりの世界で、こうしてブログを書いて、本を読んで、賢くなった気がして、でもその先のことはいつも迷ってばかり。
意識をいくら高く見積もっても、打ち砕かれるのはいつものことだ。じゃあふざけ倒して楽しいことばかりのものに囲まれていても、結局は大阪のシェアハウスを出た時のように、何かしらの物足りなさを感じてしまう。所詮は選択肢がありふれた人間の一種の贅沢みたいなものなのかもしれない。だから、選んでいる暇があれば、突き進んだほうがいいのかもしれない。そろそろそんな時期かもしれない。