本来なら、世界遊戯博物館で紹介すべきかもしれませんが、ブログの方が手っ取り早く、検索され易いので、取り敢えず、こちらに記しておきます。
この「ポックデン」は、タイ人なら誰でも知っている遊びで、「ポッベ・ポッガーオ(ป๊อกแปด ป๊อกเก้า/Pok8 Pok9)」とも呼ばれています。
私もタイで、知り合いの親戚一同と過ごした時に、様々な世代の人達と何度もポックデンで遊びました。
遊び方は、配られた札の合計数が9に近いものが勝つカブ系で、配られた2枚の札で親と勝負します。
参加人数は、何人でも参加できるのですが、親の負担が大きいので、参加者の持ちチップの状況次第となります。
子がそれぞれチップを置いてから開始です。
親は、反時計周りに一枚ずつ、合計2枚の札を配ります。
全部札が配られたら、子は札を見て、もう一枚引くか考えます。
親は、反時計周りの順番で、子にもう一枚引くか?と聞いていきます。
タイ語では、「アオ マイ?(いるか?)」→「アオ(いる)」または、「マイ アオ(いらない)」と言います。
札の数値は、Aが1で、2~9が数字と同じ、K・Q・J・10は、0となります。
一般的なカブ系と同じく、足した合計数の一の位の数値で勝負します。
もし、子の札の合計数が0~4の場合は、必ずもう一枚引かなければなりません。
また、子の札の合計数が「8(ポッベ/ป๊อกแปด/Pok8)」または「9(ポッガーオ/ป๊อกเก้า/Pok9)」であった場合、札を即開示します。
子の配られた2枚に「Pok8」と「Pok9」が無く、親の配られた2枚が「Pok8(ポッベ)」か「Pok9(ポッガーオ)」の場合、親の勝ちとなります。
子が「Pok8(ポッベ)」で、親も「Pok8(ポッベ)」、「子がPok9(ポッガーオ)」で親も「Pok9(ポッガーオ)」の場合は、「引き分け(チョーン)」となります。
「Pok8(ポッベ)」<「Pok9(ポッガーウ)」となりますので、親が「Pok9」で子が「Pok8」なら親の勝ち、親が「Pok8」で子が「Pok9」なら子の勝ちとなります。
ポックデンには役があり、「同じ数」や「同じマーク(スート)」があると、「デン」という役になります。
例えば、4・4や3・3、2・2、1・1等、同じ数2枚で勝つと、「2デン(ソーンデン)」となり、勝ち点が2倍になります。
また、ハート3とハート5等、同スート2枚で勝つと、これも「2デン」となります。
配られた札が「デン」であった場合は、1~4でも引かない選択をする事が出来ます。
札をもう一枚引いた時に、「デン」が3つある状態で勝った場合は、「3デン(サームデン)」となり、勝ち点が3倍となります。
この「3デン」は、同数3枚と同マーク3枚の他に、連続する数(順子・シークエンス)も「3デン」となります。
例えば、「2・3・4」や「Q・K・A」等で勝つと「3デン」になります。
※A・2・3は連続する数にはなりません。
「2デン」で、もう一枚引いたとき、「3デン」にならなかった場合は、「2デン」にもなりません。
例えば、「2・2」でもう一枚引いて、3が出て合計数「9(2・2・3)」になった場合や、ハート2枚の「デン」でもう一枚引いて、クラブが出た場合は、「デン」は無効になってしまいます。
3枚が絵札の場合も「3デン」となります。
「同数(3・3・3)」や「同絵札(K・K・K等)」が3枚ある手は、「5デン(ハーデン)」となります。
「5デン」の同数は「999」が一番強く、同絵札は「KKK」が一番が強くなります。
「5デン(同数・同絵札)」は、「2デン」、「3デン」の連続する数、「3デン」の絵札3枚にも勝ち、5倍の得点を得る事が出来ます。
強さの順位を記すと、以下のようになります。
「Pok8・Pok9(同スート・同数2枚=2デン)」>「5デン(同数・同絵札3枚)」>「数が連続する3枚(3デン)」>「絵札3枚(3デン)」>「合計数9~1(同スート3枚=3デン」>「同スート・同数2枚=2デン」)>0
このポックデンは、世界中で大ヒットしたムエタイ映画「マッハ!!!!!!!(原題・Ong bak)」の賭博の場面にも登場し、登場人物が、「ポッペ!」「ポッガ~ウ!」と言いながらポックデンを遊ぶ様が描かれています。
また、FACE BOOKのアプリにも、ポックデンがあり、タイの人達と遊べますので、このブログで遊び方を覚えた方は、是非ともお試し下さい。