世界遊戯博物館ブログ

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中国広東地方の遊びを調査してきました

2007年05月09日 | 中国骨牌(天九牌)

中国の遊びを調査しに、中国広東地方の行政・経済特区である香港・マカオ・珠海・深センに行ってまいりました。
実際に地元の香港人と香港麻雀を打ち、マカオの殆どのカジノを巡り、香港で興じられている天九牌や伝統紙牌・十五湖のルールを教えてもらったり、香港マカオで行われている独特の象棋を教えてもらったりと、色々と収穫の多い旅でした。

その中でも特に印象深かったのが、マカオの葡京で行われていた牌九という天九牌を使った遊びでした。
深夜になると、まさに鉄火場という雰囲気が漂い、牌九のコーナーは人で溢れ、掛け声が飛び交いかなり熱い場でした。
この熱い遊びを紹介すべく、調査旅行記と共に、天九牌のページも制作しております。

また、現地の麻雀屋の人が、十五湖と共に天九牌の遊びをいくつか教えてくれました。
その中の一つの遊びは、日本で「長天」と書いて「チェーテン」と読む名前で伝えられているゲームで、正式には「斜釘(チェーデン)」という名称で、天九牌の目数それぞれに呼び名があって、それを宣言しながら場に出していくというものでした。
この「斜釘(チェーデン)」は、どうやら日本では「長天」という間違った名前が浸透してしまった模様です。

因みに「長天」と書いてチェーテンと読むことはなく、普通語(中国の標準語)では「チャンティエン」、この遊びが行われている地方の言語・広東語でも、「チョンティン」と、どちらもチェーテンと読むことはありませんので、「斜釘(広東語でチェーデン)」の呼び名に、どこから「長天」という文字を持ってきたか不明です。
もしかしたら、そういう名前の遊びがあるかのしれないので、この「長天」という文字がどこから発生したのかご存知の方がいましたら、お教え頂きたく思っております。

また、この天九牌は、珠海や深センなどの中国でも堂々と売られており、中国本土にも浸透している賭博なのだと思いました。

そんな感じで、随時発表していこうと思っております。



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