最近、台湾や港澳の」トランプゲームBig2(大老二/鋤大D)に激しくハマっております。
このゲームは非常に完成度が高く、延々続けてしまう中毒性があります。
このBig2と呼ばれる遊び方は、台湾や香港・澳門(マカオ)、東南アジアの華人の間で盛んに遊ばれており、台湾では大老二、港澳では鋤大Dまたは、鋤大弟などと呼ばれています。
遊び方は、大富豪とポーカーを足したようなもので、手札を全て出した人が勝利者となるものです。
先日の地元のゲーム会で、他のゲームも色々とあるのに、気付いたら誰かが飛ぶまで、延々と3時間位続けてやってしまいました。
この遊びは本当に面白いので、是非とも多くの人に遊んでほしく思っております。
■Big2の遊び方
◆概要
出された場札に対して、より強い札を手から出していき、場に一番強い札を出した人が、次に札を出す権利を得る。
手札を出せない時や、出したくない場合は、パスを宣言する。
一度パスをして、再び自分の順番になった時には、再度パスをしても札を出してもよい。
手順を繰り返し、手札を全て捨てて上がった人が勝利者となる。
手順は、大富豪(大貧民)と大体共通している
●参加人数…4人
●使用枚数…ジョーカーを抜いたトランプ52枚
●手札…各自13枚
●札の強弱…3<4<5<6<7<8<9<10<J<Q<K<A<2
●スートの強弱…スペード>ハート>ダイヤ>クラブ
□手順
●開始…クラブの3を持っている人から開始する(最初は必ず♣3を出さなければならない。出し方は、1~3枚出しでも、5枚の役の出し方でも構わない)
●進行方向…反時計回り
□札の出し方
◆1~3枚出し
●煉丹(1枚出し)
●一対(同数の2枚出し・ワンペア)
●三條(同数の3枚出し・スリーカード)
1~3枚出しでは、出された同枚数のより強い札を出せば勝つことができます。
同じ数字の札でも、スートの強さが上回っていれば勝つ事ができます。
例えば、♣4を出されたら、♦4や♥4、♠4を出せば勝てます。
また、相手の同数の一対(ワンペア)に対しては、一番強いスートの札を1枚持っていれば勝つ事ができます。
例えば、相手の♦3♥3に対し、♣3♠3で勝つことができます。
◆5枚の役
●順子(連続した数字・ポーカーのストレート)
●同花(同じスート・ポーカーのフラッシュ)
●葫蘆(一対と三條の組合せ・ポーカーのフルハウス)
●鉄支/鉄扇(同数4枚と好きな数字1枚・フォーカード+1)
●同花順(同じスートの順・ストレートフラッシュ)
ストレートの出し方は、「10・J・Q・K・A」までの場合と、「J・Q・K・A・2」まで出してよい場合が地域により異なるようです。
私が猿のように遊びまくっている大老二のアプリでは、「J・Q・K・A・2」までは出せず、「10・J・Q・K・A」となっていますが、「J・Q・K・A・2」が可能なルールもあるようです。
どちらが正しいというのは無いので、よりよいと思う方をご採用下さい。
個人的には、「10・J・Q・K・A」の方が、他との整合性が取れていていいと思いました。
5枚の役は、出された数字やスートを上回っていれば、出して勝つ事が出来ます。
順子(ストレート)の場合は、「3・4・5・6・7」を出された時、「4・5・6・7・8」を出せば勝つことができます。
相手の出した「3・4・5・6・7」に対し、同数の「3・4・5・6・7」を出す場合は、相手の出した一番強い数札・7のスートに対して、自分の一番強い数札・7のスートが上回っていれば、勝つことができます。
具体的にいうと、相手の「♥3・♠4・♦5・♥6・♥7」に対し、「♣3・♥4・♣5・♣6・♠7」を出せば、勝つ事が出来ます。
つまり、同数のストレートでは、一番強い数札のスートが上回っていれば、他のスートが全て下回っていても勝つ事が出来ます。
ストレートで最も強いのは、「2・3・4・5・6」で、次に強いのは、「10・J・Q・K・A」>「9・10・J・Q・K」…となっています。
※ストレートの強弱
2・3・4・5・6>10・J・Q・K・A>9・10・J・Q・K>8・9・10・J・Q>…A・2・3・4・5(最弱)
これも地域差があるようで、台湾以外の中華圏では、「A・2・3・4・5」を最強として、「2・3・4・5・6」が次に強い場合もあるので、事前に確認しておく必要があります。
同花(フラッシュ)の場合は、♣<♦<♥<♠の強さで勝つ事ができます。
ただし、同花では相手の最強カードの数より強い数字のカードが含まれていないと、スートを上回っただけでは勝てません。
例えば、相手の「♣ 10・♣J・♣Q・♣K・♣A」に対し、「♥3・♥4・♥5・♥6・♥K」を出しても、ハートで一番強い「♥K」が、相手の最強「♣A」を上回っていないので、勝てません。
この場合で勝つには、「♥A」か「♥2」が含まれていないと勝つ事が出来ません。
葫蘆(フルハウス)は、55・777に対して、44・888というように、3枚組の部分が上回っていると勝つ事ができます。
5枚の役には強さの順序があり、順子(ストレート)<同花(フラッシュ)<葫蘆(フルハウス)<鉄支(4カード+1)<同花順(ストレートフラッシュ)となっています。
例えば、相手が順子(ストレート)を出して来た時に、同花(フラッシュ)を出せば勝ち、それに対して葫蘆(フルハウス)や鉄支(4カード+1)、同花順(ストレートフラッシュ)を出せば勝つ事ができます。
□勝利条件と得点計算
●勝利条件…手札を全て出して上がった人のみが勝利者となり、残りは敗者となる
●得点計算…手札に残った枚数が失点となる
敗者となった残り3人は、残った手札ぶんの失点を勝者に支払います。
例えば、手札に2枚残していれば2失点、5枚残していれば5失点となります。
以下のように罰則で、2倍~4倍負けの場合もあります。
↓
◆失点の罰則
● 2を手に残していたら2倍負け。2枚残しで4倍、3枚で6倍、4枚で8倍負け
● 8枚以上手に残していたら2倍、または3倍負け
● 1枚も出せずに負けた場合、4倍負け
例えば、負けた時の手札が9枚で、2が2枚含まれていた場合は、9(残った枚数)×2(8枚以上の罰則で2倍)×2(手札に2を残した罰則で2倍)×2(手札に2を残した罰則で2倍)=72点となります。
失点の罰則で、1枚も出せなかった場合の罰則と、8枚以上残して負けた場合の罰則は重複せず、4倍負けになります。
失点の罰則も地域により異なっているので、罰則の得点は、事前に各自で決めてから始めましょう。
□特殊例
配られた手札が、「A・2・3・4・5・6・7・8・9・10・J・Q・K」の場合は、「一條龍」という役で即勝利となり、各自の手札×3倍の点数が貰えます。
また、配られた手札が、同じスートの「A・2・3・4・5・6・7・8・9・10・J・Q・K」であった場合は、「同花一條龍」という役で即勝利となり、各自の手札×4倍の点数が貰えます。
※このポーカー役で強弱を争うやり方は、主に港澳の「鋤大D(鋤大弟)」で採用されており、台湾の大老二では、同じ役には別の役を出せない規則が主流となっています。
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