聖書の宅配

このあいだの話。
家のインターホンが鳴って、出ると…

「聖書の宅配なんですけど」

「？」

「サンプル持って来たんで受け取ってもらえませんかねえ」

ああいつものアレ。ドアの新聞受けにでも入れていってくれればいいのに・・・
しかし聖書の宅配って・・・

「あのよく解らないんで、すみませんが結構ですので」

「よく解らないなら、ちょっと話を聞いてくださいよ！」

カチンと来るボク。聖書の宅配などと解らない事を言っているのは、そっちなのにこちらに非があるかのように、話を聞く義務はない！

「今仕事中なんで、すみませんね」

「奥さんお願いできますかあ」

おうおう、あんたじゃ話にならないとでも言うのか！

「ひとり（者）なんで」

「聖書の宅配なんですよ」

また言う。
それが解らないって言うんじゃ～
あなたが何を言ってるか解らないって言ってるんですって
今にも言うところだった…

「醤油とか味噌とか、インターネットでも注文できるんですよ」

また解らない事を言う。
そこまでして聖書を…

「今必要としていないんで、すいませんね。ご遠慮しておきます」

・・・そう言うとあきらめて帰っていった。
声はおじさんだかおばさんだか不明。


その夜、実家と電話したのでその事を話したんだ。 もちろん怒ってはいないけど「面白い話」として。 だって「聖書の宅配」なんて面白すぎるんだもん。

すると実家の親が「ああそれは生協でしょう」と言う。



半日過ぎてようやく判明した。
「生協の宅配」だったのか。