ますますナンダカナー?なお話になっていきます。 どこが「怪談?」と、お思いでしょうが~・・・ま、あと2話です、お付き合いください
『カシマのおばけ』
作/ピュア1st.
昭和49年は空前のオカルトブームでした。
映画『エクソシスト』が封切られ、漫画『うしろの百太郎』で変に心霊の知識を蓄えていたし、教室でコックリさんをやったのもこの年でした。
ある朝学校に着くとなにやら興奮した空気がありました。《カシマのおばけ》の話で教室中が震え上がっていたのです…。
ある少年が夕暮れ道を歩いていると、女性と出会う。「足いるかい」と聞かれ、冗談で「いらない」と答えると、少年が実際に足を失う…という話。しかもこの話を聞いた人は、24時間以内に10人に同じ話をしないと自分が足を失う!のです。生きた怪談に出会った初めての体験。恐怖の一日でした。
あの国立病院に上半身だけの人がずっと入院してるんだってよ…。こんな噂も30年前からあります。今で言う「テケテケ」か。
考えると、「口さけ女」も「テケテケ」も
「コックリさん」も相変わらず、繰り返し繰り返し、再生しているようなものです。
繰り返し…繰り返し…繰り返し。
まさかいまだにあの怪談の呪いが効いているわけでもないでしょうが、その手の話が収まらない。しかしそれを今は怖いとは思わないのです。怪談というほどのものでないし。
…怪談?…噂話?…ああ都市伝説ですか。
インターネットが怪談を葬らないでいる。
「10人に話さなかった」から・・・。
30年を経て「カシマのおばけ」が僕の近くに迫って来ているのが判るんです。
だから…、だからインターネットの「カシマさん」のサイトだけはアクセスしたくない。
もう2度とアクセスしないつもりだ。
やっぱり怖い。
「カシマのおばけ」にみつかるから・・・
でも。・・・ほらこうしてパソコンを打つのには不自由しないんですよ。
(もうこれ以上転載しないでください)
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結末を少し変えました。
結末違いはこちら・・・。
【ビーケーワン怪談大賞ブログ】