blogピュア1st.

Teacupブログより引っ越して来ました。
好きなマンガや、創作マンガについて語ります。

みなさまのオタ幸4

2005-07-30 12:20:30 | マンガ・マンガの園
 もしあなたが“ウチラ族”に混じって、会話をしたとしましょう。(あなたが大人であるなら)きっと疎外感を感じるでしょうね。
けっして「ウチラ」の仲間には入れてもらえないのです。

 同様に“オタク族”の会話に混じったとしましょう。(あなたがオタクでないのなら)・・・やはり疎外感を感じることに違いありません。

 つまり「疎外感を感じる」のは、オタクではない人の方なのです。
だからそれが違和感になる。
その結果世間は、特殊な目で見ざるを得なかった・・・。


***

 ボクは自分が、誰かに疎外感を感じさせたこともあるし、反対に疎外感を味わった事もある。“おたく族”という言葉が聞かれるようになった時で、すでにこの事を感じていた。・・・だからボクらは仲間うちで「その点を注意しよう」と話し合ったものだ。

「オタクによる害」はあったということだ。


 それ以来、ボクが考える「オタクの問題点」は以下のような事だ。

●話題についていけない者がいたら、置いていく。
●聞いてないのに、しかも初対面で、専門的な話をする。


 やはり注意しなければならない事だと思うのである。
ファッションがどうだという話ではないでしょう~。


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 面白いことに、「オタクについて」考えていると、参考になる本に出会ったりいたします。『漫狂画人/飛鳥昭雄の漫画人生』『オタクの迷い道』です!


 気になった所を抜粋します。
『漫狂画人/飛鳥昭雄の漫画人生』より


「その男は、当時、漫画家志望者で、手塚賞のパーティー会場に連れていったのはよかったが、世間を知らない年齢だったためか、(中略)手塚氏を捕まえると、マンガに対する持論を延々とぶち上げた」

 オタクの特徴です。おしゃべりは上手い人が多いですよ!
初対面でもディープな話に持っていくのがオタクなのだ。
                   
「おそらく15分近くは話していたと思う。
 手塚氏の奥さんは、病身の夫を支えるように付きそっていたが、(中略)その男はまったくおかまいなしだった」



 そういう場を読めないか、それとも読んだ上での確信犯か・・・。
とにかく「オタクによる害」のいい例です。


***

 オタク差別も問題だが、それ以前に「オタクがオタクと呼ばれる理由」が、コミュニケーションのあり方に起因している事が理解いただけたと思う。
 それを飛び越して、「OTAKUは世界語だ」とか「萌え市場が元気だ」とか言っているのには違和感を覚えるんだよなあ~。

 岡田斗史夫『オタクの迷い道』は、別の機会にご紹介します。

オタ幸・ちょっと休憩~

2005-07-28 01:07:17 | マンガ・マンガの園
 前々回、「健康オタク」なんて存在しないと書いたけど、
ひょっとしているのかな~?・・・なんて考えたりもします。
 自他共に認めるオタクが、「健康食品にこだわり出したら」“健康オタク”なのかな~と。存在しないと断定はできないね。

 でも「実のあること」「見返りのあること」に関心をしめすのは、オタクと言わないんじゃないかなとも思いました。

 「これを食べれば健康になる」とかいうのに執着するのは<信仰>ですから、むしろ【宗教】みたいなもんじゃないでしょうか。あるいは【カルト】というか。
やはり【オタク】とは思えません。

 オタクはもっと、無駄なことに価値を見い出すんだと思います。

みなさまのオタ幸3

2005-07-23 08:57:32 | マンガ・マンガの園
 ボクが世界に先駆けて名付けたんですけど(笑)、“ウチラ族”って判りますか?
「十代の女の子が自分たちを指す呼称」=「ウチラ」

発音は「u-chi-la」ではなく「u-tsi-la」だと思います。

“ウチラ族”がどういう価値観を持って、どういう行動をするかは、本題から離れるので、ここでは書きません。(実は考えてません。笑)

・・・でも“ウチラ族”彼女達をそう呼びたくなる気持ち、賛同してもらえます?


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 そう。あるマンガ・アニメ好きの集団を、はじめて“オタク族”と名付けた人は、こんな気持ちだったのに違いない。

 名付けたのは、中森明夫(『東京おとなクラブ』発行、『東京トンガリキッズ』著者)だ。

 それは間違い無い。“おたく”をはじめて知った20年前に聞いた話と一致している。

 おそらくは最も詳しい証言は、大塚英志の著書『おたくの精神史』で確認できる。なにしろ「大塚英志が編集長を務めた『まんがブリッコ』誌で中森明夫が“おたく命名”をした」のだから!


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 『海のトリトン』から『宇宙戦艦ヤマト』の過程で、【彼ら】は意識が芽生え、『月刊OUT』や『アニメージュ』『ぱふ』などを好んで読み、マンガ即売会でそのエネルギーを発散させる。

 中森明夫はそんな彼らに一定の共通項をみつけた。その特徴の一つに、【彼ら】は同じ趣味を持つ他者を「おたく(=“あなた”の意)」と呼んでいたのだ。

「あなた」でも「きみ」でもなく「おたく…」と話しかけるという、コミュニケーションをとっていた。・・・中森はここに目をつけて、【彼ら】を“おたく族”と呼んだのだ。


 つまり“オタク族”の「オタク」とは、コミュニケーションのスタイルを指すのであって、性格や人間性を意味しているのではないのだ、…と言える。


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 確認はしていないが、映画『セーラー服と機関銃』で、薬師丸ひろ子が、抗争相手であるヤクザに向かって「オタクたち…」と呼ぶシーンがあったのではないかと思う。実はあの時期、他者を呼ぶのに「おたく」と呼ぶのは特殊な事ではななかった。…むしろユニークさもあり、ちょっとオシャレな感じもしていたと思うのだ。

 しかも、名前を知らない相手とのコミュニケーション手段としては、手っ取り早い方法でもあったのだ。

 後に“オタク”と呼ばれる【彼ら】は、流行に敏感な人々でもあった(それは今でこそ実証されているのかもしれない)。
 「おたく」という言葉を自由に使い、コミュニケーションの幅を拡大していったのだ。


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・・・しかしそこに、欠点はあった。

 中森明夫は“おたく族”を、批判的な意味で呼んだ。その批判内容はどうでもいい事だと思うので、割愛!
 中森明夫の言葉が世間に広まったとは思えない。しかし、【オタク】の存在が知られるにつれ、マイナスイメージが広まっていった

 オタク自身にも責任はある(後述)のだろうとボクは思う。


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つづきます。

7月のイラスト(でした)。

2005-07-21 22:45:22 | バラハイ・バラパー
 え~・・・。「7月のイラスト」です。
7月も残すところ2週間もないのだけど。今頃UPで~す。

 このブログはHP<Variety Park Hyper/バラハイ>のサポートを基本的な目的にしています。このイラストがそのサイトのトップページの入り口となっています。

 ブログを始める前から、この連作を続けていました。去年の8月からですから、この7月分でちょうど1年になります。

【Variety Park Hyper/バラハイ】
     ↓↓↓
http://www.cmo.jp/users/pure1st/




みなさまのオタ幸2

2005-07-19 19:16:53 | マンガ・マンガの園
 バイク好きの少年が、「バイクに乗ってるだけで“暴走族”と決めつけないでほしい」と言えば、この主張は通る。
「マンガが好きなだけで“オタク”と呼ばないでほしい」が通らない状況と大きく異なる。

この違いを知ってほしい。オタク視されてしまう者の苦痛をわかってほしい。

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 暴走族は、独りでは成り立たない。「集団の危険走行・迷惑走行」をするから“暴走族”なのだ。しかも“族”のメンバーは、自ら望んでこの仲間になるのだ。
例は古いけど、“竹の子族”だってそうだ。

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 マンガが好き、アニメが好きというだけで、“オタク族”ではない事がわかるだろうか。・・・そういう意味で「秋葉原に通い、望んで“アキバ系”になる」事も、「コミケに行き、望んで“オタク”になる」事も、現在ではあるだろう。
少なくともそれらが「ある集団に属する」人の行為を指すのは明らかだ。

 そしてその集団が、「特別めだつ」「問題化」しているか「流行化」しているという事が条件となる。

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 そこで理解していただきたいのは、「健康オタク」なんていうのは無いということだ!
健康指向の人たちが「集団行為で」目立ったり、問題だったり、流行しているだろうか?(健康指向ブームはある。“メガビタミン族”はあった。だが「オタク化」はしていない)

 逆に、「ヨン様を追っかけするオバサン」を“ヨンサマ族”と呼ぶ事は可能だし、場合によっては“ヨン様オタク”も出現するだろう。ただこの場合は一過性で、オタクと呼べるまで特化する人々は稀でありましょう。
オタク化することなく消滅すると思う。

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 それに、好きで熱狂している者はオタクではなくて、“ファン”というのだ。
だから、“モーヲタ”の意味だって、ボクには解らない。
ただの“ファン”じゃないか。ファンであれば、集団にもなるし、グッズコレクターにもなる。それだけの事じゃないのか?

 例えばだが、「空き缶オタク」なんてものも存在しない!
そういう集団が目立った行動をしているとは、聞いた事がないからだ。
(空き缶コレクターはいる)

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 集団であれば、“○○族”になり、その中で【オタク族】は誕生したのだ。

では、どういった人々が【オタク族】になったのか、次回考えてみます。