■韓国映画「奴隷の島 消えた人々」 予告
2016年の韓国映画
全世界を震撼させた「塩田奴隷殺人事件」
それは、新たな惨劇のはじまりー。
『チェイサー』『極秘捜査』などのパク・ヒョジュをヒロインに迎え、
韓国で実際に起きた事件にインスパイアされた衝撃のサスペンス。
知的障害のある人々が奴隷のように働かされる事実を取材する記者が
遭遇した思いも寄らない出来事を、緊迫感あふれるタッチで映す。
ストーリーそのものはフィクションながら、韓国社会が今なお抱える暗部を題材に、
POV手法を駆使したリアルかつ緊張感溢れる映像とショッキングな内容で大きな話題となった。
韓国社会の暗部をあぶり出す衝撃的なストーリーに戦慄が走る。
※POVとは「Point Of View」の略 (日本語訳すると「視点」)
この「視点」を持つ存在とは登場人物、あるいは生き物達となります。
そして彼らの視線と、カメラの視線を一致させたカメラワークを、
POV方式、あるいはPOVショット(主観ショットとも)と言う。
まるで視聴者が映像の世界を体験しているかのようになることで、
臨場感の増幅やドキュメンタリーに見られる生の質感、
が得られると言われている。
(Webより抜粋)
『ライブ』『造られた殺人』などのペ・ソンウや
『グローリーデイ』などのリュ・ジュンヨル、
『ポイントブランク~標的にされた男~』のイ・ヒョヌクらが共演。
(Webより抜粋)
【新安塩田奴隷労働事件】※Wikipediaより抜粋
家出人や知的障害者100人以上が、違法な職業斡施業者に誘われて
離島の塩田に奴隷として送り込まれ、四肢切断を含む劣悪な環境と
周囲の島民ら・現地警察の積極的協力の下で長期間に渡って救出もされずに
拷問と奴隷的労働をさせられていた。
韓国社会の障害者差別の根深さとして報道され、批判された。
現場となった塩田は新衣島など離島にあり、韓国での天日干しの高級塩は、
ほとんどこの全羅南道新安郡で作られ、ブランド品となっていた。
食事は粗末で、脱走を図った者は捕まえられスコップや鉄パイプ、
角材でリンチされた。
骨折の治療も受けられずに、片足切断の体で働かされている被害者もいた。
脱走した被害者は島民によって事業主に報告され、再び連行された。
塩田業者は知的障害者の労働者に対して、
「自分はここで働くしかないのだ」と思い込むよう洗脳したとされる。
■韓国映画「奴隷の島 消えた人々」
この映画の記事をWebで見てからずっと気になっていました。
それは『インサイダーズ/内部者たち』『安市城 グレートバトル』など、
様々なジャンルの映画で活躍する名バイプレーヤーのペ・ソンウさん、
前回観た「Mine」や「賢い医師生活シーズン1」のイ・ヒョヌクさん、
「運勢ロマンス」や「ザ・キング」のリュ・ジュンヨルさんと実力派キャスト揃い
韓国映画は、実際の事件を元に制作された作品が多くて、
いつもその内容には驚かされます。
前回観た「カエル少年失踪殺人事件」を始めとする未解決事件や
事件に関与する警察内部の事情や権力関係など、その内容も興味深いです。
ドキュメンタリー番組を観ているようなタッチでしたが、
映像が不安定で暗くて見辛いのですが、それが返ってリアル感があるようでした。
ペ・ソンウさんが豹変するシーンは、前半の知的障碍者の表情や口調とは全く違い、
表情からすべてが怖いくらいにおぞましい。
結末は、事件を早く解決したい警察の思惑もあって、真実は闇へ葬られて
口惜しい気がしました。
■STORY
天然塩の生産地として知られる離島で起きた殺人事件のニュースが韓国内を駆け巡り、
人々に衝撃を与える。
さらに一般市民を驚かせたのは、塩田関連施設で知的障害のある人たちが
人身売買により奴隷並みに強制労働させられていた現実だった。
「塩田奴隷」の噂をいち早く聞きつけ、事件の前から取材のために島を訪れていた
テレビ局の記者ヘリ(パク・ヒョジュ)は、意識不明の重体。
後輩カメラマンのソクフン(イ・ヒョヌク)は無残にも殺されていた。
果たして彼女たちが取材中に目撃したものとは何だったのか?
誰がこの残忍な事件を引き起こしたのか?
行方不明になっていたはずの取材テープが発見された時、
驚愕の真実が明らかになる。
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