マネジメントについて自分の考え。
●ボトムアップとトップダウンという考え方がある。ボトムアップで意見を吸い上げるだけでなく、時にはトップダウンで方針を出したり、自らがプレイングマネージャーとして動きお手本を見せる事が重要と思う。ともすると、ボトムアップで部下の意見に耳を傾けることがいいマネジメントと思われがち。それは重要である。しかしそれだけでは、不十分である。なぜなら、現在は変革の激しい時代だから。そういうビジネス環境下において、必要とあらば自らが明確な方向性を指し示すことが重要と考える。例えば、いまITのビジネスの現場ではオンプレミスからSaaSとかクラウドとかにシフトしてきている。4-5年前はSaaS、クラウドというと会社の大事な情報を他人に預けたくないという風潮が強く、興味はあるが実際は手をださないという顧客が多かった。しかし今は違う。そういう変革期においては、部下の意見を聞いて判断するだけでなく、自らがどうするかという判断をトップダウンでせねばならない。
教育・育成についての自分の考え。
●教育に関しても似たような事がいえる。自主性の尊重、権限の委譲、これによって部下の能力を伸ばすことは重要である。しかし時によっては、教育をして知識を詰め込む、やり方を教えるという事も必要だ。どちらか一方ではいけない。何が正しいかはその時点ではわからない。将来に結果を出すやり方が正しいのだが、今の時点ではそれは分からないのだから、自らの判断で、引っ張っていかなければならない場面もある。
コミュニケーションについての自分の考え。
●コミュニケーションはなぜ重要か?、という詰まるところトップダウンで意思を通すため、ボトムアップで意思を吸い上げるためではないかと思う。そのためには基本のコミュニケーションと、個別のコミュニケーションが必要と思う。基本のコミュニケーションとはその人の考え方の傾向、背景、今の状態を知るため、または自分の考え方の傾向、背景、今の状態をを知ってもらうためのコミュニケーションである。特に具体的な結論のないコミュニケーションである。一方で個別のコミュニケーションとは何か結論を出すことを目的にしたコミュニケーションである。案件の対応方法や、事業の在り方をどうするかなどである。
個別のコミュニケーションにおいて確実に結果を出すためには、基本のコミュニケーションが欠かせないと思う。基本のコミュニケーションとは挨拶や、何気ない世間話、業界の話から、直接関係のない会社の出来事、これらから考え方の傾向、背景、今の状態を知る事にある。