801的暴走妄想日記

やおい=ボーイズラブにどっぷり浸かった貴腐人・小泉タマラの妄想記録(笑)腐女子脳内にて発酵された事柄です。ご了解下さい。

アキバ徘徊

2005年10月10日 | ボーイズラブ話
友人と一緒にアキバに行って参りました。
何かがあってアキバに向かったのかは秘密にしておきます。

ヨドバシカメラの人の波にクラクラしたあと、フィギア屋さんに向かいました。
ヨドバシには一般人が多かったのですが、電気街方面に回るとやっぱりヲタク率が上がってきます。
フィギア屋を回る途中、良く立ち寄っていた成人腐女子向け商業誌を取り扱っていた本屋が消滅したことに気がつきました。
かなり~驚きました。
やっぱり腐女子向けの経営は難しいのでしょうかね。
他にあれほど801方面が充実していた本屋を知らなかったので驚きとともにガックリでした。
探していた本があったのに~
フィギア屋でも人込みにクラクラしてしまい、そのあとメイドカフェを探す元気はありませんでした。
「お帰りなさいませ旦那様」を一度見たかったのですが。
ちなみに旦那様の語源は『仏様に喜捨をする方』です。
玄人のお姐さんに喜捨をする方も旦那様です。
メイドさんに喜捨なさる方も旦那様なのでしょう。
『御主人様』ですと奴隷制度風で、それはそれでいいのですが現実には余りお勧めいたしません。

折角なので旦那様話~
「お帰りなさいませ、旦那様」
館の主を出迎えたのは三ヶ月前に入った若い執事・神田一裕だった。
彼の祖父は長年この洋館の執事をしていたのだが寄る年波には勝てず一ヶ月前に引退したのだ。
就職難で困っていた祖父から時代錯誤な執事という仕事を引き継がないかと聞かれたとき戸惑いが無かったといえば嘘になる。
だが、秋葉家の主人の人柄を知り、祖父の意向もあって三ヶ月前からこの館に勤め始めたのだ。
主人の秋葉は大学を卒業したての若い執事を暖かく見守っていてくれた。
二ヶ月間は見習いとして祖父からこの秋葉家の執事としての勤めを教わり、一ヶ月前に執事を引き継いだのだ。
戦前には数十人居た秋葉家の使用人も、今は執事と通いの家政婦二人だけという寂しさである。
それでもこの煉瓦造りの洋館を維持することが出来て居るのは事業が成功しているおかげにほかならない。
都心にある洋館の固定資産税だけでも毎年相当の金額が課せられるのだから。

「旦那様」と言われて頷きを返したのは、この館の主 秋葉真彦である。
新米執事にも温和な主人で30代前半、離婚歴がある。
再婚の噂も無いわけではないが「我が侭なお嬢さんの相手はもうこりごり」なのだそうだ。
長年勤めている家政婦と祖父に聞いたところ離婚原因は奥様の浮気だったらしい。
「お食事はいかがなさいますか?」
「今日は未だだ」
「では、御用意させていただきます」
「食堂ではなく和室に運んでくれ」
夕食は家政婦が毎日用意している。旦那様は一人で夕食をとることになるのだが、堅苦しい食堂で食べるより和室で酒を嗜みながら食べるほうが気に入っているらしい。
「では、お風呂を先にどうぞ」
「そうだな...」
すこしくぐもった声で旦那様が言葉を濁した。こういうときはこちらから言ったほうがいい。
「和室にお食事の用意をいたしましたら、背中を流しに伺います」
「頼んだぞ」
旦那様の声が明るくなる。
急いで家政婦が用意しておいた食事をオーブンで温める。水切りされたサラダ用の野菜を盛りつけ、デザート用のフルーツを用意する。旦那様の好きなのは冷酒なのでガラスの銚釐に吟醸酒を移す。
「失礼いたします」
洋館なのに改装されたバスルームは桧の和風作りだった。最初は戸惑ったが、今は旦那様の背を流すことも楽しんでいる。旦那様の広い背中は頼もしくて洗い甲斐があるのだ。
「一裕・・」
背を洗い終わった旦那様が名前で呼んで下さった。目元が微笑んでいる。
一裕はためらわずに主人の♂を握り、洗い始めた。愛撫のような洗い方にそれは勢いを増し一裕の手の中で暴れだす。視線で主人の許可を得て一裕はそれを口に含んだ。

バスローブを羽織っただけの姿で秋葉は食事をとった。
「味の加減はいかがですか?」
給仕をしながら尋ねる一裕に秋葉は微笑む。
「お前が給仕してくれるから何でも美味しい」
照れ隠しのように一裕は冷酒を杯に注ぐ。
和室なのであぐらをかいた秋葉の前で正座をしながらの給仕だ。台所と和室とを往復するのでじっと座っているわけではないが、馴れない正座でバランスを崩すこともある。その度に秋葉に抱き起こされ、罰だと言われて唇を奪われる。酒を口移しに飲まされたこともあった。
そして、、、。

祖父が引退してから、秋葉は一裕にこういう類いの奉仕を求めるようになった。祖父が秋葉にこういう類いの奉仕をしていたのかどうかはわからない。だが、一つだけ・・・中学生だった秋葉に男の生理を説明したのは祖父だったと聞いた。
一裕は旦那様の奉仕の要求を厭だと思ったことはない。少しでも厭だったら執事を辞めている。
一裕がいるかぎり旦那様は結婚なさらないだろうと思う。
旦那様がいるかぎり一裕は奉仕を続けるだろう。

なんだか安易な締めにしてしまいましたが、もっともトラッドな男メイド=執事の話でした。









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