あちこちに女学生の袴姿や花を持った男子学生のスーツ姿が目立ちます。
そう、卒業の季節です。
春は萌えの季節でもございますが、学校行事の節目でもございます。
「お前、東京の大学に行くんだってな」
卒業式からの帰り道、桜吹雪の中、アイツはオレに尋ねた。
「ああ、お前は地元だったよな」
ぶっきらぼうに言いながらオレはアイツの反応を伺っていた。
思えば幼稚園からの付き合いだ。
同じクラスになったり隣のクラスになったり。
それでも、2軒置いての隣だから学校に行くのも帰り道もいつも一緒だった。
「お前、絶対 東京に遊びに来いよ」
オレが言うとアイツは小さく頷いた。
「四月からは一人で通学するんだな・・・」
しみじみとアイツが言う。
「四年間だけさ」
「うん」
黙り込んだ俺達の肩に桜が散ってゆく。
今更、好きだったなんて言えないまま、オレとアイツは毎日歩いてきた帰り道を辿る。
いつものことだった。
でも今日が最後の帰宅路。
オレは初めて通園したときのように手を握った。
アイツも手を握り返した。
もやもや~幼なじみ でした。
そう、卒業の季節です。
春は萌えの季節でもございますが、学校行事の節目でもございます。
「お前、東京の大学に行くんだってな」
卒業式からの帰り道、桜吹雪の中、アイツはオレに尋ねた。
「ああ、お前は地元だったよな」
ぶっきらぼうに言いながらオレはアイツの反応を伺っていた。
思えば幼稚園からの付き合いだ。
同じクラスになったり隣のクラスになったり。
それでも、2軒置いての隣だから学校に行くのも帰り道もいつも一緒だった。
「お前、絶対 東京に遊びに来いよ」
オレが言うとアイツは小さく頷いた。
「四月からは一人で通学するんだな・・・」
しみじみとアイツが言う。
「四年間だけさ」
「うん」
黙り込んだ俺達の肩に桜が散ってゆく。
今更、好きだったなんて言えないまま、オレとアイツは毎日歩いてきた帰り道を辿る。
いつものことだった。
でも今日が最後の帰宅路。
オレは初めて通園したときのように手を握った。
アイツも手を握り返した。
もやもや~幼なじみ でした。