801的暴走妄想日記

やおい=ボーイズラブにどっぷり浸かった貴腐人・小泉タマラの妄想記録(笑)腐女子脳内にて発酵された事柄です。ご了解下さい。

卒業のシーズンです

2006年03月20日 | ボーイズラブ話
あちこちに女学生の袴姿や花を持った男子学生のスーツ姿が目立ちます。
そう、卒業の季節です。
春は萌えの季節でもございますが、学校行事の節目でもございます。

「お前、東京の大学に行くんだってな」
卒業式からの帰り道、桜吹雪の中、アイツはオレに尋ねた。
「ああ、お前は地元だったよな」
ぶっきらぼうに言いながらオレはアイツの反応を伺っていた。
思えば幼稚園からの付き合いだ。
同じクラスになったり隣のクラスになったり。
それでも、2軒置いての隣だから学校に行くのも帰り道もいつも一緒だった。
「お前、絶対 東京に遊びに来いよ」
オレが言うとアイツは小さく頷いた。
「四月からは一人で通学するんだな・・・」
しみじみとアイツが言う。
「四年間だけさ」
「うん」
黙り込んだ俺達の肩に桜が散ってゆく。
今更、好きだったなんて言えないまま、オレとアイツは毎日歩いてきた帰り道を辿る。
いつものことだった。
でも今日が最後の帰宅路。
オレは初めて通園したときのように手を握った。
アイツも手を握り返した。


もやもや~幼なじみ でした。




お疲れさまでした

2006年03月14日 | ボーイズラブ話
20回記念ということもあるのかJ.GARDENは盛況でした。
いえ、相変らずウチのサークルはまったりでしたが。
お越しくださった方ありがとうございます。
スタンプラリーのハンコ受付サークルになりました。
全部で200余りのサークルがスタンプラリー参加になりまして、全部回る台紙を持った強者!もけっこういらっしゃいました。
台紙にハンコを捺すときに自然に他サークルさんのハンコに目がいきます。
ウチはアリモノのハンコでしたが、絵書きサークルさんの可愛い図柄のハンコや唸らせられるオリジナル製作のハンコが色々ございました。
猫耳から眼鏡君、オヤジまででございました。
こんなことなら、飴と鞭の柄でも作っておけばよかったとか思いました。
ちなみにウチはキティーちゃんでした。
飼っているのは猫ですが、本の内容は狗なのにね。

春の予感

2006年03月06日 | ボーイズラブ話
なんだか鼻がむずむずします。
目もしょぼしょぼします。
そう、これは春・花粉症の前兆です。
タイトルを見て一瞬「おめでとう!やっとヲタクの彼氏でも見つけたんだね!」と、思ってくださった方 残念でした。
花粉対策として棚の奥にしまってあったプロポリスを出してきて一滴舐めます。
有難いことにプロポリスが効く体質なので。
しかし、何回舐めても不味いです。
馴れるということはありません。
これを最初に口にしようとした人は大変な方だと思います。
初めて舐めたときは味が・・・と言うより、クスリでもこんなものを口に入れる奴がいたのかと思えたほど驚異の舌触りでした。
ま、でもこれのおかげで目と鼻が緩和されるのだからという究極の選択に近い考えで口にしております。
タブレットとか色々飲みやすいものも試しましたが、「原液に近いものじゃなきゃ効かない」ということが判明いたしました。
もちろん、これは私の体質に限ってですのでタブレットで効くという羨ましい方もいらっしゃいます。


さて、春。
木の芽時とも申します。
二人の少年タロとテルは山菜取りに里山に登っておりました。
山には蕨や蕗の薹、タラの芽などが生えています。
二人は隣同士。
山間の村には田んぼも畑も少なく、二軒の家はその中でももっとも貧しい家でした。
雪解けがはじまると子供たちは食べられる山菜を取りに山に行くのです。
それが貧しい家の食卓を少しでも豊にする方法でした。
山の日当たり具合によって取れる山菜の種類がかわります。
家人の喜ぶ顔を思い浮かべながら、二人は「あそこにも」「ここにもある」と言いながら里山の奥へ奥へと入り込んでいきました。
「タロ、まずい・・・クマだ」
いつしか山奥まで来てしまった二人の近くに子グマを連れた大きなクマが現れたのです。
二人の背負子には摘んだばかりの山菜がたくさん入っています。
鼻の良いクマに嗅ぎつけられたら大変です。
二人はそっとアケビの蔓で作った背負子を下ろしました。
そしてそっとその場を離れました。
山菜は惜しいですが命には代えられません。
子連れのクマは恐ろしいのです。
二人は夢中で逃げたために山の奥に迷い混んでしまいました。
「どうしよう」
帰り道がわかりません。
日も傾き始めています。
山の日暮れは早く、夜の山は冷え込むのです。
二人は一晩過ごせそうな場所を探しました。
あたりが薄暗くなったとき、山のおくに明かりが見えました。
こんな山奥に人がいるのかと思う気持ちと、武家の落人が住んでいるという小屋かもしれないという期待から二人は歩きだしました。
明かりは小さな小屋から漏れていました。
「人が作った小屋だ」
「良かった」
タロは扉を叩いた。
戸を開けたのは大層年をとったように見える白髪の老人でした。
山で道に迷ったことを告げると老人は快く泊まってゆくように言いました。
それだけではありません。
老人は二人に大層な御馳走まで振る舞ってくれたのです。
食べたことのない様な御馳走に舌鼓を打ち、山の裏に湧きだしている湯に浸かり、二人は安心して提供された暖かい布団にくるまりました。
「テル、テル・・・何か・・・」
眠っていたタロは肩を擦る手に気がつきました。
疲れているはずなのに目が開きません。
そして、何か下肢に血が集まってきているのです。
「そう怖がるな、何、すぐに気持ち良くなる」
そう言って老人はにやりと笑いました。

次にタロの目が覚めたのは日も高くなってからでした。
横にテルも眠っていました。
「おや、起きたか」
顔をのぞかせたのは美しい顔をした青年でした。
タロは慌てて起き上がりました。
青年を手伝おうと立ち上がろうとすると足がふらつきます。
「未だ寝ていればいい。久しぶりだったので私も貪慾に霊液を吸いすぎて若くなりすぎてしまった」
にやりと笑った青年の表情に、あの老人の顔が重なります。
「何・・・」
タロが振り向くと眠っているテルの姿が目に入りました。
「テル・・・?」
子供だったはずのテルはしわくちゃの干からびた老人になっていました。
「・・・・・!!!!」
声のでない悲鳴を上げ、タロは逃げ出そうとしましたが足がすくんで逃げられません。
青年は笑みを浮かべながらタロの手を取りました。
「お前の方が私の好みの顔をしていたからな。怖がらずとも良い。お前には私の霊液が注がれている。そのうち私と同じものになれる」
青年はタロを抱き上げました。
「さて、我々の相性は良いし、当分は誰も来そうにないからゆっくり楽しもう」
タロには選択の余地などありません。
昔、昔のお話でした。




今年もひな祭りは終わってしまった・・・。

2006年03月05日 | ボーイズラブ話
今年も忙しさにかまけてお雛さまを出さず終いでした。
実家には団地雛と呼ばれているミニ木目込みセットがありますが、手許にあるのは私のは衝動買いした土人形のお雛さまです。
今年も日の目を見ずにいてしまうかわいそうなお雛さま。
ええ、きっと私も一生 嫁になんか行かず妄想の世界を彷徨っています。

さて、皆様も軽い妄想の世界へ~

「ひな祭りってなんで休みにならないんだろ」
家に帰る道すがら、修は不快そうに親友の明に呟いた。
「休みになればいいのにな」
明もため息をついた。
「なんで女っていうのはイベントが好きなんだろ」
二人は明日にせまったひな祭りが憂鬱なのだ。
「先生もみんな平等にとかいってないでひな壇にすればいいんだよ」
明の言葉に修も賛同する。
「そうすれば、俺達 左大臣と右大臣で済んだのにな」
「朋紀と一緒に五人囃子でもできたのに」
「馬鹿な女の親が全員をお姫様になんて言い出すから」
「そういう親のいる女に限って不細工なくせに我儘なんだよな」
「オレ、ぜってー女子と並ぶのイヤだからな。特に桃子と・・・」
「オレも」
翌日の幼稚園でのひな祭りイベントではたくさんのお内裏さまとお雛さまが手を繋いで舞台に作られた雛壇に腰掛けました。親達はせっせとビデオカメラを回しています。
「あら、明君と修君。お内裏さま同士で座ったら変よ」
先生の止める声も聞かず、なかよく二人は手を繋いで座りました。
最後にあぶれたお雛さまが二人恨めしそうにお内裏さまを見ながら並びました。

ショタの世界ですみませ~ん