南十字星からアジアQZSS(日)/IGSO(中・印)を眺める

グローカルイースト視点
アジアQZS/IGSO軌道モニタ
高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

25.2.4 今冬最強の寒波襲来 QZS-6大寒波を防ごう だいち,DSN,Strix N2YO軌道 25/02/01の IGSO/QZS衛星軌道群アニメGIF

2025年02月04日 | アジアンQZSS(日)/IGSO(中印)軌道
25.2.4 今冬最強の寒波襲来 北海道東部が普段にない大雪となっています.

日本の測位衛星計画にとっては,QZS-6には2つの重要点があります.QZS-6はインクリ大きめのGEO軌道に配置されると聞いてます.


第1の要点は同様にGEO衛星であったQZS-3が,GNSS測地対応スマホで唯一受信できていないQZS衛星であることです.このブログでは,くどいほどにユーザ側の無念さを記述してきました.

2021 1/22の当ブログ記事 QZS-3GEOスマホ受信の実現について、くどいですが再度提起します。
https://blog.goo.ne.jp/qzss/e/ead5dfb39e0652faa84d05878b53ba3d

コロナ前の本ブログにおいては何度も,QZS-3 GEO衛星がスマホで受信が不能でユーザが残念がっているということを指摘してきました.しかしその都度,受信出来ないのはスマホチップセットメーカ側の責任だなどと責任転嫁されてきました.

今回の新QZS-6 GEOが素直にスマホで受信が確認できればよいですが,同じ誤りを繰り返しては一大事なので,再度チップセットメーカへの連絡の重要性を指摘しておきます.もしスマホで受信できないとなると,今回もTVやネットニュースでQZS-6衛星はスマホでの測位高精度化に重要というメッセージを多数繰り返していますので,期待していた納税者達から強いクレームがでるでしょう.これではQZS-6への大寒波となります.是非ともこれを防ぐ必要があります.

当然ですが,欧州ガリレオ衛星系でも中国北斗衛星系でも,全測位衛星のスマホでの受信可能が一番重要のマーケット課題と位置づけています.
QZSのスマホ受信軽視は,もう致命的ですよと繰り返しておきます.

第2の点は静止経度東経90度の重要性の点です.

以下の図のように,きらめき2号DSN-2とQZS-6は,ほぼ同じ静止経度(東経90度)に配置されるとのです.


このインド洋上の東経90度という静止経度は,日本のインド太平洋戦略にとっては,おそらく非常に重要なポイントなのでしょう.日本の官庁は縦割りがキツいことは有名ですが,わが国のインド太平洋施策において,宇宙空間では,静止経度東経90度こそが重要性のポイントです.そこに配置されるQZS-6には連携の中核としての要点があります.

この要点を縦割りでバラバラにしてしまっては,再来年から本格化する韓国のKPS計画が同様のGEOの配置を打ち出していますので,先行して熟考し先手を打った方が勝つと思いますので,指摘しておきます.

だいちとDSN-2,-3(NORAD 41940 61733 きらめき2,3)とStrixのN2YO軌道の画像コピーの記録です.アンカーはきらめき2号機DSN-2にしています.日本の宇宙分野での存在意義をしっかり高めておく必要があります.

https://www.n2yo.com/?s=41940|60182|61733|62406


トランプ・マスク政権は米国連邦政府事業の大規模仕分け作業を実施しており,宇宙・衛星分野ではLEO/MEOに重心がかかると予想され,高軌道の東アジアQZS/IGSO衛星の実績と意義は東アジアにとっては大事になってくると考えています.

N2YOサービスの画面コピーを利用した25/02/01の IGSO/QZS衛星軌道群の地表への射影の約20時間分のIGSO/QZS群衛星軌道アニメGIFを記録します.

以下のN2YOデータベース・アクセスのURLを使用しています(アンカーKOREASAT-7).
https://www.n2yo.com/?s=42691|37256|37384|37763|37948|41434|42738|42965|40547|41241|43539|44204|40549|40938|44709|44337|49336
(1) IGSO/QZSS射影軌道の約23時間分の10分毎のアニメGIF