南十字星からアジアQZSS(日)/IGSO(中・印)を眺める

グローカルイースト視点
アジアQZS/IGSO軌道モニタ
高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

21.7.26 東京新感染1429 78 (前週727 60 前々週502 55) 前週同曜日比197%<恐るべき急減急増の東京検査数 NavIC東輪1E太陽合到達, QZS-2,-1両軌道分離続く

2021年07月26日 | アジアンQZSS(日)/IGSO(中印)軌道
2019 07/26 何故か欠測との格闘 BD-I1-SとNavIC東輪1Dの太陽合後に西輪1I続く
2019 07/26 本日は欠測との格闘でした。N2YOサーバから嫌われたのか。今回はNavIC東西両輪の同期太陽合はありません。NavIC西輪1I機と東輪1D機とは数日遅延し......

2020 7/26 Don't GoTo東京新感染239名 BD十字最後尾BD-I1-S太陽合ピーク(BD十字星5衛星連続太陽合)⇒7月末:NavIC-1E,-1Iペア非同期!太陽合

本年と昨年の7/26のアニメGIFの比較については、以下引用記事内のアニメGIFと比較しながらご覧ください。1年前記事との比較により、日本社会の新型コロナ疫などによる1年間の変化を......

2021.7.26 東京新感染1429 重症78 (前週727 60 前々週502 55)
東京コロナ新規感染の前週同曜日比が,前々日の80%から175%そして197%への急減急増となりました.恐るべき乱高下です.東京都は五輪期間中の科学的なコロナ感染統計データの国際公表をどうするつもりなのか.5月連休時のように感染者数プロットを大きく歪め,危険な感染爆発を見落してしまうことへの厳重監視が必要です.

一見無関係な人工天体の動き記録と,コロナ禍の感染者数を,同一ブログ記事内で記録を残しておくことに,違和感を覚えることは不思議とありません.
簡単に言いますと,どちらデータも年周的な傾向を持っているらしいことが,理由のひとつです.その他理由は,イロイロとありますが,別の機会に譲りたいと思います.




本日インドNavIC東輪1Eが太陽合状態に到達しました.約1週間遅れての,NavIC西輪1Iの非同期太陽合へと続きます.
1か月以上にわたり重なっていた日本QZS-1(橙色)とQZS-2(黄色)の軌道軸経度の分離が明瞭になってきました.QZS-4(赤色)の軌道軸経度がQZS-1(橙色)やQZS-2(黄色)の軌道軸経度から大きく西側にゆっくりとシフトしていることが分かります.
おそらくレガシーQZS-1(橙色)の軌道は大切に維持されており,その他の2色軌道が橙色を中心に,東西ダンスをしているのであろうことが分かります.


太陽赤緯射影軌道は,北回帰線の南側にて冬至までは,ゆっくりと南下をしてゆきます.
引き続きBD衛星列太陽合が連続するBD太陽合のデイリーモニタリング天文学的測定に全集中します.

この状況をご理解して頂くには、ご自身で以下のN2YOサーバのURLを叩いてご確認されるのが、なにより大切であると思います.なおアンカーとしては、静止精度が高く安定に保持されている日本のBSAT-4A(NORAD ID 42951)を、2019年から使用しています.
https://www.n2yo.com/?s=42951|42917|36828|37256|37384|37763|37948|41434|42738|37158|42965|39635|40547|41241|44441|43286|43539|44204|40938|40549|44709|44337

N2YOサーバによる衛星軌道の表示がWEB上に現れましたら、各衛星マークをマウスオーバーすると衛星名が表示されます.インドや中国のIGSO衛星群にご関心の方は、是非ともご自身で個別衛星をマウスオーバーされて、ご確認ください.

上記のN2YOサーバによる本日のアジアンQZS/IGSO軌道群図を、以下のQZS/IGSO軌道描画フォームにアニメGIFを記録します.
QZS/IGSO軌道の3倍拡大縦アニメGIFを記録します.
Navic西輪軌道が重要になってきていますから、西NavIC軌道までカバーするように経度方向に西側へ拡大しています.


太陽合へ向かっているインド東輪NavIC-1Eと 西輪NavIC-1Iの最小離角を緑色円にて示しています.



インドNavIC系については、NavIC-1D,1E同期プロットの正象限と反象限の切り替りは黄道に近接して起きていることがわかりました.昨年4月初めに起きていたNavIC -1Eと NavIC-1Iペアの東西両輪での遠近交代からちょうど半年経って、昨年10月初めにNavIC -1Eと NavIC-1Iペアの東西両輪での遠近交代が起きています.相棒の東西両輪NavIC-1Dと -1Bペアについては位相が重なり過ぎのためか、こうした現象は見えません.NavIC IGSO 4衛星について太陽軌道との交点問題について、位相幾何学的な象限問題があります.インクリの一番小さいIGSOであるNavICにおいて、太陽軌道との交点問題の位相幾何学的な象限問題は、一番理解し易いことが見えてきました.軌道線間の交点の解が2つの象限に分かれる場合にどちらを選ぶかという問題です.

この半年ごとに生起するNavIC -1Eペアの遠近交代のタイミングが、ちょうどQZS-1軌道太陽最短距離が交差するのは日印の宇宙空間ご縁の偶然的発見といえるでしょう.インド太平洋経済構想に日本QZSSとインドNavICが果たすべき役割の鍵を暗示しているかもしれません.

衛星の軌道6要素は、春分点や軌道仰角や昇降点引数など殆どが太陽中心座標系と密接しています.太陽合エベントは衛星軌道運動の特徴を把握できる優れたキーといえます.特に月面着陸などの将来実験においてIGSO/QZSSの軌道運動位相を太陽系慣性座標(前世紀用語で歴表時系)規模で捉える基準として、太陽合同期状態の活用・分析が効果的といえるでしょう.

インド・太平洋宇宙連携の中核となる大国インドの宇宙大国化動向などユーラシア上空のQZSS/IGSO軌道運動を、測位衛星と太陽との天体エベントに注目して頂くことができればと思います.


平成期の日本宇宙陣は、欧米のMEO重視の壁を乗り越えて、先駆的RNSSとして脱MEOという大胆なQZS軌道測位衛星実現を頑張りぬきました.これが、アジアのGNSS情勢のMEOからの脱皮、端的にBDSS-IGEO/IGSOの充実を産み出したといえるでしょう.日本はQZSSを月面探査日印協力を基盤に軌道運動・測位へ活用展開を目指すべきでしょう.
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