南十字星からアジアQZSS(日)/IGSO(中・印)を眺める

グローカルイースト視点
アジアQZS/IGSO軌道モニタ
高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

2018 05/30インドNavic IGSOでは太陽合は重要なイポックなのか(データ補強)?

2018年05月30日 | アジアンQZSS(日)/IGSO(中印)軌道
インドNavic IGSO両輪の太陽合同期について5月28日データが使用できましたので、より詳細なアニメGIFを追加しました。
---------------------------
インドの測位衛星Navicの2連IGSOでは太陽合を重要イポックとしているらしいことが分かってきました。古代からの天体と暦について古い歴史・伝統を持っているインドが、IGSO軌道運動と太陽との関係を持たせることは十分あり得ることでしょうか。

一昨日までの当方の記録では111度EのIGSOを重視していまして、55度EのIGSOまで含めることは意識的にはしてきませんでした。まだラフなチェックしかしていませんが、興味深いことが見えてきています。

昨日からは55度Eも含めるように意識的に記録を始めています。最初に気づいたことは111度Eの1D機が太陽合となるときに、55度Eの1B機も太陽合になる軌道配置になっているようです。


本日5月30日の太陽はまず正午ころにQZSS軌道の8の字の首付近を通過しました。そして111度EのIGSO 1D機の合ピーク過ぎを通過しまして、55度EのIGSO 1B機の合ピーク過ぎと重なったのです。つまり一昨日からこうしたモニタリングをしていれば、合ピークはおそらく55度と111度の両輪で一致した状況を目撃できたと予想できます。

2連のIGSOの衛星配置位相差をその連の中心経度の東経の差と一致させることに、2連IGSOの利用上でどのようなメリットがあるのかは当方には分かりません。しかし電波天文学と暦科学史に関心のある当方には非常に興味深い発見であります。

5月29日データは記録が不十分でしたが、より詳細なデータを5月28日分について記録していましたので、追加記録します。


インドのNavic2連IGSO軌道運動には天文学的な仕掛けがイロイロとありそうなことが分かってきました。まずは太陽合をモニタリングすることはIGSO/QZSS技術にとっては意義がありそうと解ったことだけでも面白いです。

さらに言えば、太陽合を生起するように意識的に宇宙セグメントの軌道運動が設計されている日本QZSS系とインドNavic IGSO系とは、なんらか考え方に共通性がある軌道系であるのではないでしょうか。両者には技術協力には意義があるのではないか、とまで予想してしまいます。


さて、昨年6月にはQZS-2の太陽との合付近の6月13日データを以下の記録していました。


昨年QZS-2が6月1日に打上げられて8の字軌道にのった直後の頃でした。

来月6月に生起するであろう同様なQZS-2の太陽合と比較したいと思いますが、昨年6月はまだ当方のアニメGIF化のスキルが初心者・素人レベルで、この簡単なアニメでもファイルサイズは4MB近くになっています。従いまして昨年との比較は、それほど容易なものではないと予想されます。(ちなみに本日のインドNavicのアニメはファイルサイズは2MB台で済んでいます)

現在は15MBのファイルサイズ限界でも相当の情報量のアニメGIFをアップロードできるように調整できるようになってきました。これはirfanviewとImageMagickという2つのフリーソフトのおかげです。こうした作業に素人の当方でも、このブログに掲載してきた図面の大多数は、この2つのフリーソフトのおかげで作成できるようになってきたといえます。

今後もこの2つのツールには、大いにお世話になるものと思います。

この記事についてブログを書く
« 2018 05/29 インドIGSO Navic... | トップ | 2018/05/30-31 おはようYRP_I... »

アジアンQZSS(日)/IGSO(中印)軌道」カテゴリの最新記事