1月12日までに、QZS-2からQZS-4までの宇宙セグメントからの信号送信は一段落したようです。しかしQZS-3については大きな謎が残っています。「アンカーQZS-3 GEOはL1C/A標準信号に何か問題があるのでは?」ということです。
これまではQZS-3GEOが全スマホとU-bloxなどで受信できないのは受信側の問題ではとされています。
しかし考えてみますと、市販されているL1C/A用受信機の全てでQZS-3が受信できないということは送信側・宇宙セグメント側にオープンであるべきL1C/A国際標準信号の送信上の問題があるのではと考えることもできるのでないでしょうか。
当方の今年度の目標は「QZSS4機が飛翔するスカイプロットをスマホなどモバイル・ハンディスマートデバイス上のアプリでできるだけ実時間に近く描くこと」でした。予想もしなかったことですが、アンカーQZS-3 GEOについて、大変もったいないことに、この目標をスマホQZSS受信は達成できなかったこととなります。
逆にいいますと、数少ないQZS-3のL1C/A受信に成功している専用受信機が、他受信機のL1C/A部とどのような相違点を持っているのかを、QZSS計画推進の中枢である内閣府に解明していただき、その情報を公開されることで、この謎・問題を解決することができるわけです。
今年度の科学技術白書のキーワードは「オープン・イノベーション」と銘打っています。今年度中に3機ものロケット打上げを行ったQZSS計画は日本の宇宙開発の中核であると位置づけられます。そしてL1C/Aは国際的に公開の衛星測位技術であります。そのQZSSのアンカーである衛星のL1C/A電波が受信できないことをオープンに調査していただき、技術課題を公開されることが、立ち遅れがちだった日本の測位衛星技術の挽回にとって必須ではないでしょうか。
前世紀には、わが国のエレクトロニクス産業の国際的競争力が圧倒的であった時期がありました。その時のキャッチフレーズは「わが国の最も大衆的な電子機器には、大衆的であればあるほど、より最先端のエレクトロニクス技術が投入されているので、国際競争力もあるのだ」というものでした。
こうした清々しい逞しい技術陣の姿勢だけは、わが国は失ってはならないと思います。
これまではQZS-3GEOが全スマホとU-bloxなどで受信できないのは受信側の問題ではとされています。
しかし考えてみますと、市販されているL1C/A用受信機の全てでQZS-3が受信できないということは送信側・宇宙セグメント側にオープンであるべきL1C/A国際標準信号の送信上の問題があるのではと考えることもできるのでないでしょうか。
当方の今年度の目標は「QZSS4機が飛翔するスカイプロットをスマホなどモバイル・ハンディスマートデバイス上のアプリでできるだけ実時間に近く描くこと」でした。予想もしなかったことですが、アンカーQZS-3 GEOについて、大変もったいないことに、この目標をスマホQZSS受信は達成できなかったこととなります。
逆にいいますと、数少ないQZS-3のL1C/A受信に成功している専用受信機が、他受信機のL1C/A部とどのような相違点を持っているのかを、QZSS計画推進の中枢である内閣府に解明していただき、その情報を公開されることで、この謎・問題を解決することができるわけです。
今年度の科学技術白書のキーワードは「オープン・イノベーション」と銘打っています。今年度中に3機ものロケット打上げを行ったQZSS計画は日本の宇宙開発の中核であると位置づけられます。そしてL1C/Aは国際的に公開の衛星測位技術であります。そのQZSSのアンカーである衛星のL1C/A電波が受信できないことをオープンに調査していただき、技術課題を公開されることが、立ち遅れがちだった日本の測位衛星技術の挽回にとって必須ではないでしょうか。
前世紀には、わが国のエレクトロニクス産業の国際的競争力が圧倒的であった時期がありました。その時のキャッチフレーズは「わが国の最も大衆的な電子機器には、大衆的であればあるほど、より最先端のエレクトロニクス技術が投入されているので、国際競争力もあるのだ」というものでした。
こうした清々しい逞しい技術陣の姿勢だけは、わが国は失ってはならないと思います。