人生、失敗しちゃった~ニート後遺症 闘病記~

十数年のニートをやめて一年。ニート後遺症と戦う、ニート研究家。

脱ニート者と相性最悪のバイト【ニート後遺症、発症中】

2016年03月04日 | 脱ニート者の日常
大きな耳鳴りとめまい、嘔吐感に襲われた昨日。バイト自体は滞りなく終わらせて帰宅できたもののそれから、どうしようか。とりあえず夕食を摂る。夕食だけはまだ白米を食べられる。ニンジンスープとちくわでおいしく済ませてから安静にしてみる。

ここからが高齢貧困脱ニート者の面倒なところ。薬がないのでじっとするしかない。翌日になっても医者にはいけないからじっとするしかない。が、じっとしていると鬱鬱としてきて更に症状が悪化する。器質的な病名は分からないとはいえ、間違いなく精神的な部分からきている症状でもある。もう時間を無駄遣いできない脱ニート者には「何もせずにじっと」が一番堪える。調子が悪いのだから「何もせずにじっと」も大事な時間・大切な仕事のうちだと言い聞かせてもみる。自宅にいる時間はどうせ求人情報を漁るくらいしかできないのだから、意味なく焦る必要もない。そうも思う。ただそのように理詰めで言ってきかせることと実感は別。実際は「何もしていない」わけではないとしても、事実動いてなければそれがストレス。

そもそも今回の変調は、昨日の異様な暖かさから始まる。つい汗ばんでしまいそうな陽気の中を出社。その時に悪寒が走ったのを覚えている。何とか状況を変えなきゃと動いて一年。暇を盗んでは求人情報を漁り、求人に応募しては空振り、面接に行っては落とされ。経済状況は日々一刻悪化し、自分の体調のみならず母も見るからに調子が悪そうな表情になっていく。この一年で大事な人たちが次々に亡くなった。お世話になったことへの礼どころかしっかりとした姿を見せることさえできないまま。そのことも辛いが、今現在、お世話になっている人たち、大事な人たちがまた去っていってしまうのではないかという、また間に合わないのではないかという不安、恐怖。一秒、一日、ひと月、一年。時間の単位がめくられるたびに何も解決せず先細っていく現実。

それが昨日の陽気で、一気に押し寄せてきた。
たたみかけるように、食品の消費期限を全てチェックする作業。3月という文字に打ちのめされる。そこに、例えば12日までとか、20日までとかの期限が記されているのをみると3月があっという間に過ぎてしまう予感が、突きつけられる。先の数字を扱う作業なので常に数字や月日を先取りで追いかけなくてはならない。もう来週になれば4月期日の商品も手に取らなくてはいけない。もう、4月。何もどうにもならないまま一年だぞ、俺。
という、切迫がスイッチを押した。

プリンの賞味期限をチェックしていたら、ぐらりときた。棚に突っ込みそうになり、とっさに棚の梁に手をついた。棚だったら大惨事になっていたかもしれない。手をついたまま作業続行。とにかく片付けなければならない商品数が多く、更に残業は絶対に許してくれない為、時間内終了目指して毎回必死。昨日のひと休みする余裕はなくそのまま続行。
大きなめまいは一度だけで、後はゆったり頭がゆれる程度だったが、耳鳴りが収まらない。常にキィンと鳴っていた。時折、胃液が逆流する感覚で食道の空気が喉元にせり上がってきた。嘔吐感へと繋がる。

スーパーの倉庫管理・品出しと脱ニート者との相性は、最悪なのかもしれない。


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