楽の志 ~らくのこころ~

湘南で木の家づくりをしている「楽居」の親方三浦がキャッチしたできごと、思い、喜び、悩みなどを、力を込めて投げかけます。

大工道具

2008-12-04 23:56:33 | 楽居の日々
こんにちは 楽居の三浦です。

今日は、兵庫県三木市から
鍛冶屋の

3代目高田氏と4代目高田氏が
いらして下さいました。

高田鑿製作所は ほとんど大工道具店等のお店では
扱ってはおらず、京都・奈良の宮大工さん達の間では
知られている 名刀を打つ鍛冶屋さんです。



お目当ての薄鑿(うすのみ)を持ってきて下さいました。
薄鑿はおもに 鉋をかけることができない場所
に使う道具です。



3代目より 槍鉋の研ぎ方の説明も受け
鑿(のみ)の事・鉋のこと・研ぎ石のこと
話が尽きず 

大工の道具をつくるつくり手と

その道具を使う つくり手との


会話ができ、もう少し厚くとか
 
もう少し 長くとか


自分の癖にあった鑿を作って頂こうと
思いました。





いい道具には いい研ぎ石!!

通常、人工の研ぎ石が一般的に良く使われますが
やはり 天然に勝るものはありません。

山から採取された石ですが、ひじょうに高価なもので一つ
数万円~何十万まであり吟味して 購入するのですが、
高田さんはなんと!! 惜しげもなく 「研いでから決めてくれ」

少し動揺しながらも 実際に数点の試し研ぎをさせてもらいました。
















たくさんの道具を見て 勉強になるお話もでき
これだけの道具があれば

どんな仕事もできそうだな・・・・・。

なんて 大工の道楽でしょうか?!

良い道具を手に入れ 

日々 精進

使いこなせてこそ その道具の
本当の良さが わかるのだと思います。

ただの鋼(鉄)鍛冶屋職人の手で火を入れ

道具となり

大工が使いこなし

良い仕事になる

と改めて 思う一日でした。


必ず高田さんの工房にお邪魔することを
約束し、今日は終わりました。



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