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鴻池朋子展

2009-09-12 23:57:26 | 美術[か]
「鴻池朋子展 インタートラベラー 神話と遊ぶ人」@東京オペラシティアートギャラリー

 個人的ぐるっとパス強化月間なので、わりと評判のいい鴻池朋子展を見に行った。

 毛玉小僧じゃなくてミミオの出てくる作品やら、オオカミの出てくる作品やらを見ながら進むと、突然キラキラ光る空間が現れた。《赤ん坊》というインスタレーション作品で、真ん中にガラスの破片を貼りつけた、ミラーボール的なでかい顔のえぐい赤ん坊の顔がグルグル回っていて、反射した光が四方の壁一面を幻想的に輝かせてる。床に広がるガラス、縄、山、舟などが、光に起伏を作っている。赤ん坊の顔が停止すると、いままで回転していた光も止まって、目まいのように引き戻される感覚が楽しい。これは必見、お薦めの作品だ。

 展示スペースも凝っていて、くぐり戸のような出入口や、坂道など、観客を容赦なく目指す方角に導く。こういうの結構好き。そして嫌でも触れてしまうオオカミの毛皮の森を抜けなければ、おうちに帰れない。それで受付で動物アレルギーはありますか、とかなんとか聞かれたのだ。

 「いえ、動物を食べても大丈夫です」なんて言わなかったけど、『ああ、オオカミだからね』と普通に思っていた。それで「この毛皮はモンゴルより合法的に輸入されました」なんて注意書きまでしてあった。

 やっぱすごいな。


 同じオペラシティのNTTインターコミュニケーションセンター(ICC)に行ったら、無料常設展だけしかやってなかったので、ぐるっとパスの出番はなかった。

 ここははじめてで、NTTだけあって、電気に関連した作品を展示している。グレゴリー・バーサミアンの《ジャグラー》という作品がかっこいい。少しずつ動作を変えた人型や物体をくっつけた筒をハイスピードで回転させて、パラパラ漫画のようなイメージを浮かび上がらせる。15分回転するとスピードが落ちるので、どんな構造になっているのかが見えて面白い。開館当初から展示されているようだ。

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