鍵穴ラビュリントス

狭く深く(?)オタク
内容は日々の戯言
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プラトニックlove好き

思っていること~告白~

2016-05-12 16:37:04 | 日記
私は、捨てられないひとなんだなあとこの頃つくづく思います。

過去にあったこと……、過去にあったひと……、私は「思い出」が、「嫌な思い出」でも「楽しかった思い出」でも、なかなか忘れられない。そしてその思い出から抜け出せないときが結構あるのです。

私は、中二の冬、つまり、もうすぐ中三になるときの冬、「嫌な思い出」があります。
私が勝手に「人間の中では一番の親友」と勝手に思っていた女の子の父親が亡くなったのです。
私は、「その子にとっても私は一番親友」と勝手に自負していたので、勿論、お通夜に行きました。クラス担任のアンジーがひきつれて行った葬式は、私にとってはおじいちゃんが亡くなったあとすぐの二番目の葬式でした。葬式場まで行くときには、その子とよくカラオケで一緒に歌ったビートルズの『yesterday』が頭にずーっとかかっていました。お焼香のとき、その子のお父さんの顔写真に一生懸命、「その子とずっと親友でいます。その子のことを見捨てません」と一生懸命に幼いながらも祈りました。そして、それは本当に私の本心だった。

その子が引きこもって、やっと、クラスに戻ってきてから。その子は変わりました。変貌しました。中三のクラスでは、中二の四人組は引き裂かれたものの、私とその子だけは同じクラスでした。たぶん、それがよくなかったんだね。
その子とはGLになりそうなほどベタベタした関係でした。そう思っているのは私だけだったかもしれませんが。
ある日、古文の授業で、『奥の細道』が、学校指定の変わったバージョンの冊子で配られました。そして、古文のノートにその原文を書いていって、品詞分解して、臨まなくてはならないということでした。前日の夕方、私はその子が『奥の細道』を学校に置きっぱなしにしてしまったということを聞きました。私は電話して、原文を読み上げました、例えば「い」は「ゐ」だよ、とか細かいところまで。その子は一生懸命、字を書いているように電話している私には思われました。
それなのに、次の日、朝、おはようと言いに行ってその子の古文のノートが開いてあるのを見ました。
すると。悲しかったことに、学校指定の教科書の『奥の細道』ではないものがずらずらと書き上げられているのが見えました。

「なにこれ」

「ああ、インターネットでとってきたの」

――私は怒りました。私の電話はいったい何の意味があったのか。電話の前にインターネットで見たよ、とか、見るよ、とか、言ってくれればいいものを? 私が電話しているさいちゅう、「うん、うん」とその子が言ってた「うん、うん」は何だったのか?

その時点で、「友だち」を辞めるべきでした。

でも、私にはその子の死んだお父さんとの契約がありました。
お通夜なんか行かなきゃよかったのに(泣)
その子と、「友だち辞める」のは「ずっと親友でいます」に反してました。
私はついに、その子を「捨てる」ことができませんでした。

そして、高一のとき。
中高一貫女子校だったので、中三でバイバイではありません。それも私に不都合だった。
高一のとき、私は、その子に「捨てられました」。
理由?
「私のお父さんが死んだとき、優しくしてくれなかったから」――だそうです。
へえ? おもしろい理由だね?
私は触れてはいけない事だと思っていたので、その子のお父さん話題を出さなかっただけなのに。私の気持ちもくんで欲しかった。

高一になったら、違うクラスになっても一緒に体育祭の応援団やろうね。その子と同じクラスだったのは、中二中三のときだけでした。私は「約束はやぶってはいけない」と思っていた頑固なバカでしたから、応援団に入りました。でも、その中二中三のときだけクラスが同じだったその子は約束を破り、応援団に入りませんでした。

私は何か、期待していたのかもしれないです。
期待なんかするだけ無駄なのに。

びっくりすることには、その子は私の誕生日プレゼントを遅れて持ってきました。なんで持ってきたんだろうね? 高二のときの送ったメールには、「誕生日プレゼントを何故くれたの? まだあなたが私を好きなのだと勘違いしちゃったじゃないの」と書いたのを覚えています。「何故くれたって? そんな私の気持ちを分かる?(修辞疑問文)」とメールが来ました。「分からないよ。じゃあね」。
あなたからさよならを言われたくなかった。
だから私から言いました。
それでもずっと、あなたを想ってました。
大学受験はあなたのお父様のせいで失敗いたしました。
国立大学、あなたのお父様の霊に怒られているようで、数学の時間、頭が気持ち悪かった。

そして、中二のときの四人組。その一人は、あなたが誕生日プレゼントをくれなくなった年に同じようにくれなくなった。あなたが仕組んだのでしょうね。そしてその人も私と喋らなくなり、あなたのことで電話しようと思ったら、着信拒否になっていたよ!
もちろん、愚痴を高三の友だちに言っていたよ。そしたらもう一度かけたら着信拒否になっていなかったよ。おもしろいね。

私は、頑張らなきゃいろいろ捨てられないひとなんだなあ。
あなたのせいで、国立大学落ちたよ。
あなたのせいで、私はいっぱい泣いたよ。

国立大学落ちたから泣いたのではないよ。国立大学落ちてもそれは、あなたのせいですぐには泣けなかったよ。

私は、高校生のとき、電車でよく泣いてたよ。バカだよ。

あなたは、卒業制作の短歌で、私の名前を「かきつばた」みたく漢字を並べ立てたね。なんで?――修辞疑問文は嫌いだよ。でも、あなたの中に何か引っかかりがあったのかもね!

あなたは、私が高校時代作った友だちの、中学時代の一番の友だちを、高校時代一番の友だちにしていたね。なんで?――おもしろいね!


「じゃあね」と携帯電話に書いたあのあともあなたは私を苦しめた。
本当に「さようなら」が出来るのは、いつの日になるのかな……??






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