今日は漢詩を紹介します。
もう春の訪れがささやくころとなりましたので、
「春暁」「春夜」
この二つの漢詩を以下に載せたいと思います。
春暁
孟浩然
春眠不覚暁
処処聞啼鳥
夜来風雨声
花落知多少
[五言絶句]
【書き下し文】
春眠暁(しゅんみんあかつき)を覚えず
処処啼鳥(しょしょていちょう)を聞く
夜来風雨(やらいふうう)の声
花落つること知んぬ多少ぞ
【訳】
春は朝が来たのも知らず(朝が早いので)つい寝過ごしてしまう。
あちらこちらで鳥のさえずりが聞こえる。
昨夜は嵐の音がすごかった。
花もいくらか散ってしまったことだろう。
*「声」…音
「音」…声
と訳すことが多い
春夜
蘇軾
春宵一刻直千金
花有清香月有陰
歌管楼臺聲細細
鞦韆院落夜沈沈
[七言絶句]
【書き下し文】
春宵一刻直千金(しゅんしょういっこくあたいせんきん)
花に清香(せいこう)有り月に陰(かげ)有り
歌管楼臺聲細細(かかんろうだいこえさいさい)
鞦韆院落夜沈沈(しゅうせんいんらくよるしんしん)
【訳】
春の宵はほんのわずかな時間が千金もの価値がある。
花には芳香がただよっており、月はおぼろにかすんでいる。
先ほどまで歌を歌ったり、楽器を奏したりして、にぎやかだった高殿も、今はかすかに聞こえるばかり。
ぶらんこが一つある中庭に、夜は静かにふけていく。
*「鞦韆」…ぶらんこ
「院落」…中庭
*オリーブ色の字がそれぞれ韻
もう春の訪れがささやくころとなりましたので、
「春暁」「春夜」
この二つの漢詩を以下に載せたいと思います。
春暁
孟浩然
春眠不覚暁
処処聞啼鳥
夜来風雨声
花落知多少
[五言絶句]
【書き下し文】
春眠暁(しゅんみんあかつき)を覚えず
処処啼鳥(しょしょていちょう)を聞く
夜来風雨(やらいふうう)の声
花落つること知んぬ多少ぞ
【訳】
春は朝が来たのも知らず(朝が早いので)つい寝過ごしてしまう。
あちらこちらで鳥のさえずりが聞こえる。
昨夜は嵐の音がすごかった。
花もいくらか散ってしまったことだろう。
*「声」…音
「音」…声
と訳すことが多い
春夜
蘇軾
春宵一刻直千金
花有清香月有陰
歌管楼臺聲細細
鞦韆院落夜沈沈
[七言絶句]
【書き下し文】
春宵一刻直千金(しゅんしょういっこくあたいせんきん)
花に清香(せいこう)有り月に陰(かげ)有り
歌管楼臺聲細細(かかんろうだいこえさいさい)
鞦韆院落夜沈沈(しゅうせんいんらくよるしんしん)
【訳】
春の宵はほんのわずかな時間が千金もの価値がある。
花には芳香がただよっており、月はおぼろにかすんでいる。
先ほどまで歌を歌ったり、楽器を奏したりして、にぎやかだった高殿も、今はかすかに聞こえるばかり。
ぶらんこが一つある中庭に、夜は静かにふけていく。
*「鞦韆」…ぶらんこ
「院落」…中庭
*オリーブ色の字がそれぞれ韻
花粉はツラいですが、ぽかぽか暖かく幸せな気分になります
昔の人も春を満喫していたんでしょうね
私の地元の桜の開花はまだまだなので、待ち遠しい・・・