日本ではあまり知られていないかもしれませんが、ロシアも中国も国内にイスラム系の少数民族を多数抱えていて、これに対する弾圧は苛烈極まりないものがあります。
ロシアのチェチェン紛争は名前だけは有名ですが、あれもイスラム系のチェチェンに対する弾圧だとどれだけ認識されているのでしょうか。
ロシアも国内のイスラム系住民を抑え込むためにシリアなどアラビア半島の政治に介入しているんですね。
ウイグル問題は、中国新疆ウイグル自治区に住むウイグル族(約1000万人)に対する少数民族弾圧の問題です。ウイグル族も大半がイスラム教徒で、この人たちに対する中国政府の宗教面での抑圧や差別に対する不満は大変なものであり、2009年にはウルムチで起きたウイグル族によるデモが大規模な抵抗運動に発展しました。
もともと、中国共産党は共産主義の建前を歪んで捉えていて信教の自由に対する理解がないところに持ってきて、ウイグルの人たちがイスラム系最大の少数民族だということで、中国政府が弾圧を加えて続けてきたわけです。
「日中両国の関係は今まさに新たな段階へと移りつつある。李克強首相とともに関係を大きく前進させていきたい」
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ウォールストリートジャーナル
中国のウイグル収容施設に批判集中 国連人権理事会
国連人権理事会が開催されている建物外で反中国デモに参加するウイグル人
By Josh Chin
2018 年 11 月 7 日 07:15 JST
【北京】6日にジュネーブで開かれた国連人権理事会で、イスラム教徒らの大量拘束を巡り中国に批判が集中した。だが中国は政策の正当性を主張。米国などと対立する事態に発展した。
外で反中デモが行進する中、欧米諸国をはじめとする十数カ国が新疆ウイグル自治区の収容施設を巡り中国代表を激しく批判した。人権理事会が数年に一度実施する広範な人権調査を踏まえたものだ。
オーストラリアは中国に対し、「新疆でのウイグル族やその他のイスラム教集団の強制的な収容をやめる」よう求めた。米国も中国に収容所の閉鎖と、抑留されている全員の解放を要求した。
だが中国は、テロ対策に効果的で、大多数の国民の人権保護につながるとして収容政策を堂々と擁護した。国連によると、ウイグル人を中心に最高100万人が収容されている。
中国は3カ月前に開かれた別の国連パネルで、新疆ウイグル自治区での大量収容と洗脳を否定。軽犯罪を犯した人々を職業訓練所に送っているだけだと説明していた。
だが中国政府はその後、こうした施設が思想を植えつけるためのものだと認め、テロの撲滅に効果があると自賛した。
ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が先ごろ視察した新疆ウイグル自治区などの収容所は、高い塀と鉄条網に囲まれ、監視塔のある刑務所のようなものだった。元収容者らは、施設内で心身に拷問を受けたと説明した。
中国政府の関係者は拷問を否定。施設送りになった人々の権利は尊重されていると主張した。
中国、ウイグル人「再教育」を法制化
中国西部の新疆ウイグル自治区は9日、イスラム教を信仰するウイグル人向けの「職業訓練施設」を法制化した。同自治区では、大勢のウイグル人の行方が分からなくなっており、国際的な懸念が広がっている。
新疆ウイグル自治区当局は、施設が「厳しい転換」を通じて過激主義に取り組むことになると説明している。
新法は、中国政府のこの地域での活動を初めて詳細に示すものだ。
身柄拘束につながる可能性のある行為の例として、ハラルの概念(イスラム教で許されるものという意味)を食習慣以外の生活分野に拡大すること、国営テレビやラジオの視聴を拒否すること、子どもに公教育を受けさせないこと、などを挙げている。
中国政府によると、各地の収容センターではまた、中国公用語や法的概念を教育するほか、職業訓練を提供する。
人権団体はこの動きを批判している。ヒューマン・ライツ・ウォッチのソフィー・リチャードソン氏は、「グロテスクで大規模な人権侵害は『法律』という言葉に値しない」と述べた。
複数の人権団体はかねてから、再教育施設に収容されているウイグル人が、習近平国家主席への忠誠を強制的に誓わされたり、自分の信仰を批判または放棄させられたりしていると述べている。
中国は今年8月、ウイグル人100万人を拘束しているとの国連報告を否定した。
しかし、9月の国連人種差別撤廃委員会の会合に出席していた中国高官は、「宗教的過激派に染まった」ウイグル人が再教育を受け再移住していると認めた。
現地では長年にわたり、暴力や弾圧が頻発している。中国政府は、イスラム系武装組織や独立支持派によるものだと批判してきた。
中国はイスラム教を弾圧しているのか
中国政府はさらに、食品以外のハラル製品を使用禁止にしようとするなど、新疆ウイグル自治区全域で、イスラム教の信仰に関する活動を阻止しようとしている。
ある新聞は、歯磨き粉のような製品にハラルという表現を使うと、宗教的な生活と非宗教的な生活の境界線があいまいになり、人は過激な信仰の犠牲になりやすくなると批判している。
AFP通信によると、新疆の区都ウルムチの共産党指導部は8日、幹部に「汎ハラルの流行」と戦うと誓わせた。
新法はまた、イスラム教徒の女性がベールをかぶることも明確に禁じている。
共産党の党員と役人は、現地語ではなく中国公用語を話すように命じられた。
収容所の様子
元収容者たちはBBCに対し、強制収容所で心理的だけでなく身体的拷問も受けたと話した。一家丸ごといなくなった家族もいるという。
強制収容所の元教師で現在はカザフスタンに逃れた人物は7月、カザフスタンの裁判所で、「中国では政治施設と呼ばれているが、本当のところは山の中の刑務所だ」と証言した。
9月8日の米紙ニューヨーク・タイムズは元収容者を引用し、「共産党なくして新たな中国なし」などの歌を無理やり歌わされ、歌詞を思い出せなかった者は朝食を与えられなかったと伝えた。
かつて収容されていたアブドゥサラム・ムヘメトさんは同紙に対し、「職員全員の主張は結局のところ、ただひとつ。中国共産党は偉大で、ウイグル文化は遅れていて、中国文化が進歩性的だという、それだけだった」と述べた。
世界ウイグル会議は、収容者たちは訴追されないまま無期限に拘束され、共産党スローガンを叫ばされると報告している。
食事も満足に与えられず、拷問されたという情報も多数ある。
しかし中国国営の英字紙グローバル・タイムズは、新疆ウイグル自治区での厳しい治安対策が、同地域を「中国のシリア」または「中国のリビア」と化すのを防いだと主張している。
ウイグル人とは
ウイグル人は、民族的にはチュルク系のイスラム教徒。主に新疆ウイグル自治区に居住しており、同地域の人口45%を占める。
自分たちは文化的・民族的に中央アジア諸国に近いと自認し、言語的にはトルコ語に近い。
ここ数十年、中国の多数派民族の漢民族が多数、新疆に移住しており、ウイグル人は自分たちの文化や生活が脅威に直面していると感じている。
新疆は正式には、南側のチベット同様、中国内の自治区に指定されている。
<解説> 宗教の推進を禁止――BBCニュース、マイケル・ブリストウ記者
強制収容施設に法的な位置づけを与えることで、大勢が数カ月にわたり言い続けてきたことが正しいと、中国政府は認めたかのようだ。つまり、新疆ウイグル自治区でイスラム教を信仰するウイグル人向けに、過激派対策の名の下に一連の再教育施設を運営しているのだと。
公布された新法は施設について詳細に記載しているが、中国政府がつけた名称は曖昧だ。中国は収容所を「職業技能および教育訓練センター」と呼んでいる。
しかし実際には、住民の就職機会向上のための技能訓練提供だけが目的だけでないことは明らかだ。
新法では、施設が「過激派の影響を受けた」人たちのためだとしている。間違った振る舞いを正し、収容されている人たちが心理カウンセリングと思想教育を確実に受けられるようにするのが目的だとしている。
収容施設は、新疆ウイグル自治区にいるイスラム過激派への広範な攻撃の一環だ。
新法は、例えば「異常なひげや普通でない名前」を持つことで、狂信的な信仰を広めるのは違法としている。
過激主義の定義はあまりにも広く、例えば、自分の子供が宗教や民族が違う相手と結婚しようとするのが不満だという親にも適用できそうだ。
(英語記事 China Uighurs: Xinjiang legalises 're-education' camps)
上海での質疑応答は書いていますように質問したのは日本人弁護士。
日本語で質問し、回答は通訳を通じてです。
今回の情報ソースですが、国連の機関でなく、全く別の組織に所属するアメリカ人が発言したもんで、裏づけが乏しいんですけどね。
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2018/10/--201b.html
https://grayzoneproject.com/2018/08/23/un-did-not-report-china-internment-camps-uighur-muslims/
今回の記事は「もし事実なら恐ろしいことでありやめるべきです」くらいで留めるべきだったのではないですか?あと、
>上海でのミーティング(中略)「約100万人の農民を移動させた」というんですね!
これは質問者は誰で、何語でした会話でしょうか。
イスラエルと共同兵器開発する日本」
というタイトルで、昨年5月5日に 田中龍作ジャーナル に次の記事が載った。
きょうは端午の節句。中東に「子供の日」がある訳ではないが、子供の命があまりに軽いガザに思いを馳せる。
2014年、イスラエルの軍事侵攻で2,000人余りのパレスチナ人が殺害された。
救急病院の遺体安置室は、小さな骸が大半を占めていた。子供の犠牲が多いことを物語る。
爆撃の中心は空爆だ。空爆の9割以上をドローンが占める。ドローンは24時間、重低音のエンジン音を立てて上空を旋回していた。
そして陸上の移動物体を見つけるとミサイルを放つ。
海岸の波打ち際で遊んでいた男の子たちが対人ミサイルに直撃された。
陸上基地でモニター画面を見ながらドローンを操縦するイスラエル軍兵士は、攻撃対象が子供であることを十二分に認識していたはずだ。
子供たちの親もドローンで殺されている。現地医療機関の調査によると、子供たちがPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症する原因のトップはドローンだ。
日本はイスラエルと兵器を共同開発する、という。こともあろうにドローンだ。
パレスチナの子供たちを殺してどうするのだ? 私たち日本の納税者に突きつけられている重くて厳しい問いである。
(以上、掲載文)
日本の社会は何故イスラエルの犯罪にだんまりを決め込むんだ。何故、虐殺の道具の開発を黙認するんだ。
国連決議を何度も無視する反社会的国家イスラエルに、何故制裁を加えないのか。
答え「イスラエルがアメリカの友好国だから」
「アメリカがイスラエルの犯罪を支援しているから」
もっとすごい答えがありそうだが、それを書くとこのブログが破壊されるかもしれないので、この辺で・・・。
文面からすると、韓国防衛支援に日本国民の血税を使い国土を提供する(けど表面は対立)派ですか?
上に書きましたが、天安門事件の後の中国への制裁破りを進めて、あろうことか、中国から感謝の言までもらったのが、日本の自民党政府だったと記憶しています。
イスラエルによる虐殺(証拠をつかみに行こうというジャーナリストは自民党政府に止められるでしょうね)にも知らんぷりどころか、軍事技術開発の提携をしようかと言うのも同じ自民党。
どうして常連さんと紛らわしいハンドルネームにする必要があります?
素敵な名前を考えてください
そして当ブログの本旨はヒューマニズム。
すなわち、人道。
すなわち、人権。
これまでも、中国やロシアなどの人権侵害について、たくさん書いてきているのです。
ただ、私は日本の主権者なので日本に責任がありますから、日本のことを主に書いているだけです。
ウイグルの問題を認めるなんて、驚き!
北方領土がどうのこうの言いながら、ロシアから天然ガス買って儲けさせてる国と一緒だったような気もします。
ナチスが考えた対外向けのゲットーの呼び名はユダヤ人自治地区、ガザはパレスチナ人自治地区。