安倍首相が、2016年10月、自民党の保岡興治憲法改正推進本部長と会談した際、日本維新の会の憲法改正原案に盛り込まれた「教育無償化」を改憲項目として例示したという話が伝わっています。
まず、大学までの教育無償化は憲法を改正しなくても、教育政策の是正をして法律で実現できるものです。
自民と維新の教育無償化は、国民に改憲という苦い毒を飲ませるための甘いエサにすぎません。
また、安倍政権が本気で教育無償化を考えるなら、まず手始めに、返済義務なしの奨学金を全面的に導入すべきなのに、そういうことは一向に踏み出しません。
まさに、教育無償化は改憲のための道具に過ぎないことがわかります。
橋下おおさか維新の行き当たりばったり改憲案。「教育無償化、憲法裁判所、地方分権」(笑)。
「教育無償化」も…安倍首相が例示
毎日新聞2017年1月11日 08時00分(最終更新 1月11日 08時00分)
自・維が協議開始へ
安倍晋三首相が昨年10月、自民党の保岡興治憲法改正推進本部長と会談した際、日本維新の会の憲法改正原案に盛り込まれた「教育無償化」を改憲項目として例示していたことが分かった。複数の両党関係者が明らかにした。自民党はその後、改憲議論のテーマとして明記。教育無償化は野党や国民の賛同も得やすいとの思惑があるとみられる。20日召集の通常国会以降、本格化する改憲項目絞り込みの焦点の一つになりそうだ。
関係者によると、首相は会談で改憲項目案の一つとして教育無償化に言及。保岡氏に「『改憲したい』と言っている人たちとよく話し合い、連携してほしい」と述べたという。自民党は昨年12月8日の衆院憲法審査会幹事懇談会で8項目の「今後議論すべきテーマ」を示し、教育無償化も明記した。自民、維新両党の衆院憲法審メンバーによる非公式協議も始める構えだ。
維新は昨年3月公表の改正原案に「幼児期の教育から高等教育に至るまで無償とする」との条文を盛り込んだ。維新は義務教育以外の幼稚園や保育所、高校、大学、専門学校などの無償化を想定する。
教育無償化は野党第1党の民進党も次期衆院選公約に掲げ、自民、維新両党は民進党にも賛同を呼びかける方針だが、民進党は「憲法に規定しなくても法整備で実現できる」と慎重だ。同党は無償化実施には5兆円が必要と試算。財源確保や対象となる学校の選定、所得制限を設けるかなども論点となる可能性がある。
現行憲法は26条2項で「義務教育は、これを無償とする」と規定。さらに国は高校の授業料も全額または一部を支援する制度を設けている。【青木純、飼手勇介】
前から書いているように、安倍首相にとっては戦後初めて改憲を成し遂げた総理になり、祖父に並ぶことだけが政治家として唯一の野望であり、アベノミクスでのスタートダッシュから何から、みんな改憲のための手段にしか過ぎないんですよね。
自国民も。
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その内、待期児童を無くすためにも改憲しなければならないとか長時間を禁止するためにも改憲が必要だとか、巡航ミサイル保有の為にも改憲しなければいけないと言い出しそうですね。
大体財源がないと言って社会保障を削るような自民党がやるわけがありません
維新も年金カット法案に賛成してましたし自民党と同じですからね
単に憲法改正の議論を始めるためのエサなのがバレバレですね
『学業だけが全てではないし、何の為に学ぶのか
何をしたいから学ぶのかって事が、自分自身に解ってなければ、何をやっても意味がないと思います』
『それと欧米の教育費が無償なのは、代わりに税金がものすごーく高いこともお忘れ無く』
『お金もらって高校行けば勉強するようになるのか?
人はそう簡単に変わらないだろう』
『本当に学びたいと思う人は自分の力で自分の道を切り開いていくと思います。
学校は学ぶために行くところ
それを努力せず助成金任せに行こうというのは、間違いではないでしょうか。』
以上、橋下が私学助成金をカットすることについてのエントリについたコメントより抜粋。
これを書いた諸君よ、政府と維新がとんでもないことを言い出してるぞ。助成金どころではない規模の税金をつぎ込もうとしている。何も言わんのか。「甘えさせるな」「財源がない」「学業がすべてではない」「税金が上がる」そう言わないのか。
何も言わないのなら、当該エントリの橋下擁護のコメントはすべて、「橋下の尻馬に乗っただけで、お上の言うことになるといきなり手の平を返すような奴らの戯言であり、全く無価値な内容だった」と判断する他ないな。
今回のエントリに戻ると、少々心配しているのが、リベラル寄りの人々が「無償化」の甘言にまんまと騙され、「そういう改憲なら、いいんじゃないか」なんて言い出すのではないかということ。普通あり得ないと思うけれども、あんな小池都政ごときを「評価」する者がいる現状ではね…。
こんな事してたら民族の自立はおろか、絶滅一直線です。
と、書いてみたところで自分では何もできない。
本当に、我々はなんて時代に生きてるんだろうか?
ここは数年前と同じ日本なんだろうか?
より良い未来の為に、僕は一人でも頑張ります。
こんなことは生徒の親の、保護者の所得の大小で決めるテーマではないからだ。
なぜならば生徒が稼いでいるのではない。所得税を負担するのはその保護者であり、自民党も自民党にびびった民主党なども『誰が納税するか』を無視して子供の家の
所得段階で無償にするしないと、
問題をすり替えてしまったから。
愚の骨頂!
大企業の社長子息でもワーキングプア層の子供でも問答無用で只にしろ!だって子供は家を選べない
し、そもそも稼ぎ手ではない。
あの家の子供さ、あいつは無償に
なってやがんだぜ!なんてのは、
たちまち噂や影口となり、無償が
『ダビデの星』のバッジともなりかねない。またその逆のやっかみ
羨望の眼差しが高所得で有償な家庭の子供に向けられる可能性もゼロとまでは言えぬだろう。そもそもそんな高所得の子弟が公立高校に通うかはともかく(笑)。
話は簡単だ。
全員、無償でOK!
その代わり、より金持ち家庭から所得税なりを負担させればよいだけだ。子供たちの眼前に大人の所得の壁を見せつけるのは『税制教育』としても行き過ぎだ。
あまつさえ、こんなものを基本法に盛り込んで民百姓にあらぬ期待を抱かせる、改革という糖衣でも
ってこれも壊憲活動のアイテムに
しようなんざ、ふざけるな!
安倍晋三をはじめとする当時の民主党連立政権の教育無償政策を攻撃した奴等は、ただの一語もこれを違憲行為と批判しなかった!
こんなこと、改(壊)憲の話題に
なる問題ではないのだ。
バカにつける薬なし!
ただ、そのバカが徒党を組んでテレビなどを操り、人々の感覚を麻痺させているのも事実。
改革を疑え!
改革という呪い言葉から解き放されぬ限り、とことん闇の中に引き込まれていくのみだろう。
安倍、橋下、小池の嘘に騙されてホイホイと投票する人たちのせいで、嘘を見抜いている者までが被害にあうのが、政治です。
傍観していれば、被害にあいます。
ところで、Benny 様の「過去エントリより」の中に笑ってしまうものがありますね。
『それと欧米の教育費が無償なのは、代わりに税金がものすごーく高いこともお忘れ無く』
アメリカって教育費は無償なんでしたっけ。
北欧は、税金が高くてもそれが国民のために使われます。
日本は、税金はアメリカ様と一部の支配者がネコババするので、国民のために使われるのはわずか。消費税を8%に上げるとき「増税分は全て社会保障の充実に使います」と宣伝していましたが、実際は8割以上がネコババされましたね。
安倍、橋下、小池に騙される人たちの共通点は、「事実を見ない。」です。
安倍政権になって日本がどう変わったか。橋下が政治の舞台に登場して大阪がどう変わったか。小池の「公約」と現実の乖離、等々。
メディアの中にも週刊誌や大新聞じゃない新聞、地方TVの一部が事実を伝えてくれることがあります。これを活用して周りに、口コミでも何でもいいから伝えていくしかないでしょう。