杉田水脈氏を参院選比例区で擁立する理由を追及された石破首相が「最終的には選挙で有権者に判断をいただくべきことだ」。安倍首相が杉田氏を立候補させたときには「全く正しいことだとは思わない」と言ってたくせに

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冒頭の画像は自民党党大会で夏の参院選に立候補する候補者を石破茂総裁が紹介しているところ。
わたくし、人種差別や女性差別・性的マイノリティ差別で悪名高い杉田水脈氏を全国比例で立候補させるのにはかなり驚きまして、3日前の
【#自民党は国民の敵】石破自民党がなんとあの札幌・大阪法務局から人権侵犯認定された杉田水脈氏を7月の参院選比例区で公認!杉田水脈氏の差別発言をこの機会に振り返る【#自民党政治を終わらせよう】
では時系列でかなりこってりと杉田氏のヘイト発言を列挙しました。
伊藤詩織さんが東京高裁で杉田水脈氏に逆転勝訴!杉田氏に賠償命令。名誉毀損ツイートへの杉田水脈議員の「いいね」は「限度超えた侮辱行為」。#杉田水脈の議員辞職を求めます
そして、自民党が堂々と杉田氏を立候補させることに驚いたのは私だけではなかったようで、自民党の森山裕幹事長が2025年3月10日に党本部で行った会見で、杉田水脈元衆院議員を擁立する方針を巡って記者団から
「なぜ自民として公認したのか」
との指摘が相次ぎ、森山幹事長は杉田氏の過去の差別的発言などの問題について
「しっかりと反省いただかないと。本人はそういう気持ちでおられる」
などと擁護しました。
いやいや、候補者として紹介された自民党党大会のあと、杉田氏はアイヌ・朝鮮人差別ブログについて
「ブログの削除と謝罪をさせていただいたので、もう既に終わった問題だ」
と開き直っています。
この杉田氏の辞書に「反省」という2文字はありませんよ!
こういう人を性懲りもなくまた候補者にするというだけで、石破氏と自民党の差別姿勢や人権意識のなさがわかる。
杉田水脈議員は右翼で卑怯者かつ間抜けなのではない。卑怯者でお間抜けだから右翼になったのだ。そして、杉田議員を辞職させない自民党はセカンドレイプに加担している。
さらに、立憲民主党から北海道選挙区選出の勝部賢志議員が石破茂首相に3月12日の参院本会議で
「自民党は杉田水脈元衆院議員を参院比例区の公認候補として決定しました。
先の衆院選では、裏金議員であったこともあり公認が認められませんでしたが、なぜ今回は公認が決まったのか」
と指摘し、杉田氏がアイヌ民族などへの差別的言動をめぐり法務当局から人権侵犯と認定された経緯を紹介して
「そのような人物の公認は、すべての北海道民への侮蔑であり、断固として抗議します。
党総裁として撤回するよう決断を求めます」
と迫りました。
これに対し、石破首相は杉田氏の公認は
「本人の申請に基づき、自民党の選挙対策委員会による必要な審査をへて、党の選挙対策本部で決定したものだ」
「個別の審査決定の経緯については、党の内部運営にかかわることであり、お答えは差し控えます」
「公認の評価については、最終的には選挙において有権者のみなさまに判断を頂くべき事柄である」
と逃げてしまったんです。
ところが、石破氏は安倍晋三氏と自民党総裁の地位を争っていた2018年には全く別のことを言っていました。
自民党総裁選直前の2018年9月17日にTBSの『NEWS23』に安倍晋三元首相と共に出演したころ、杉田氏は月刊誌『新潮45』にLGBTカップルは
「生産性がない」
などと書いたコラムを発表していて、国内外から大きな批判を浴び、同誌が休刊に追い込まれるなどしていました。
ところが当時、自民党総裁だった安倍首相は自分が自民党に引き抜いた杉田氏を衆院選中国ブロックの比例名簿第1位にしていたんです。
このことについて番組内で問題提起されると、安倍元首相は
「私の夫婦も残念ながら子宝に恵まれていません。だからと言って生産性がないというと大変辛い思いに、私も妻もなります」
とうまく誤魔化し
『まだ若いですから、そういうことをしっかり注意しながら仕事していってもらいたい」
と杉田氏を擁護したんですね。
今日は山口県。
— 杉田 水脈 (@miosugita) October 17, 2017
山口4区。安倍晋三総理の事務所を訪問いたしました。事務所内には「17日、杉田水脈候補、来訪」という貼り紙があり、とても歓迎してくださいました。本当に感動しました。
マスコミ各社は自民圧勝と報道していますが、最後まで油断せず、気を引き締めてとのお言葉をいただきました pic.twitter.com/VLkqhCkkUD
この安倍氏の杉田氏擁護について、石破氏は
「全く正しいことだとは思わないし、多様な意見があるのだからいいんだという自由民主党であっていいとは私は思わないですね。
これでどれほど傷ついた人がいるだろうか」
と厳しく指摘し、さらに
「この方、中国ブロックの比例第1位です。
我々中国地方が出してるということになってるわけです。
それは本当にいいことだろうか」
「私はそんな自民党であってほしいとは思わない」
と問題視して、杉田氏擁立の経緯を党が明かすべきだとの考えを示したんです。
ところが今回の参院選で、石破総理総裁は中国ブロックどころか全国で1ブロックである参院選比例区の名簿に杉田氏を載せるというのですよ。
まさに自民党の顔じゃないですか。
今まで石破氏が一部リベラル・左派に人気だったことがあるわけですが、石破氏を少しでもマシな政治家だと思っていた人は、石破氏のこういう権力欲ゆえの狡猾さに騙されていたわけです。
アイヌ・朝鮮人差別で法務局から人権侵犯認定された杉田水脈議員が、自民党裏金ランキングでも堂々のワースト10入り!アイヌ文化振興事業を「公金チューチュー」と中傷していたのに自分が裏金作りでチューチュー
しかも、前述の質疑で勝部議員からどうして杉田氏を擁立することになったのか聞かれたのに対しては、石破首相は
「個別の審査決定の経緯については、党の内部運営にかかわることであり、お答えは差し控えます」
と答えているんです。
自分が安倍氏に勝って総裁になろうとしているときには杉田氏擁立の経緯を党が明かすべきだと言っていたのに!
この二枚舌の大嘘つきぶりはどうよという感じです。
石破氏こそまさに権力の亡者なんですよ。
今回の石破総裁による杉田氏擁立の理由も、要は杉田氏にちょっとでも右派の票を集めてもらうことと、党内タカ派に媚を売って自分の地位を保つことでしかない。
ちなみに、先ほど触れた自民党党大会後に裏金問題について政倫審で説明していないことを記者団から聞かれた杉田氏は
「私自身も今は議員ではございませんので、政倫審に出ることは叶わないんですけれども、議員となってちゃんとした立場になったらきちっと話もしますし党の決定に従いたいと思います」
と話したんです。
いやあなたはついこの前まで国会議員だった時には自分の裏金問題について語らなかったでしょうが!
そして今や自民党の参院選候補者なんだから、政倫審でなく自分の記者会見をして、今こそ有権者に説明して判断材料を提供する責任があるでしょう。
全く、この総裁にしてこの候補者あり。
自民党はとことん腐ってます。
編集後記
安倍派ならではの裏金問題も統一教会との癒着は杉田氏にも普通にありますが、杉田氏の差別発言だけは自民党安倍派の中でも別格です。
朝日新聞によると
「杉田氏は安倍晋三元首相の招きで自民入りした経緯があり、一部保守層が支持している。執行部が擁立を決めた背景には、票を上積みできる期待とともに、安倍派元幹部らの要請があったとみられる。首相は消極的だった模様だが、最終的には押し切られた。」
というのですが、石破首相の我が身可愛さのヘタレぶりは実は誰よりも強い権勢欲の表れなんです。
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「杉田水脈氏なぜ公認」自民の幹事長会見で指摘相次ぐ、森山氏はどう説明

自民党大会で参院選比例代表の候補予定者として紹介され、石破茂首相(右)の隣で手を振る杉田水脈氏=9日、東京都内のホテル
自民党の森山裕幹事長が10日夕に党本部で行った会見で、今夏の参院選比例代表に杉田水脈元衆院議員を擁立する方針を巡り、記者団から「なぜ自民として公認したのか」との指摘が相次いだ。
幹事長は杉田氏の過去の差別的発言などの問題について「しっかりと反省いただかないと。本人はそういう気持ちでおられる」などと擁護した。
杉田氏は衆院議員時代にアイヌ民族や在日コリアンへの言動を法務当局から人権侵犯と認定された。所属した旧安倍派を巡る裏金事件では党役職停止6カ月の処分を受け、昨年10月の衆院選への立候補を見送っている。
会見で公認の理由を問われた森山幹事長は「本人の申請に基づき選挙対策委員会の所要の審査を経て決定した」などと手続き論に終始。「政治資金収支報告書の不記載金について政治倫理審査会での弁明を行っていないのでは」との指摘には「まずは杉田氏が丁寧に説明責任を尽くしていくことが重要」と党の責任への言及を避けた。
神奈川新聞社
杉田水脈氏の参院選公認撤回要求、石破首相応じず「最終的には選挙で有権者に判断いただく事柄」
質問したのは、北海道選挙区選出の勝部賢志議員。
勝部氏は、「自民党は杉田水脈元衆院議員を参院比例区の公認候補として決定しました。先の衆院選では、裏金議員であったこともあり公認が認められませんでしたが、なぜ今回は公認が決まったのか」と指摘。また、杉田氏が、アイヌ民族などへの差別的言動をめぐり、法務当局から人権侵犯と認定された経緯に触れながら「そのような人物の公認は、すべての北海道民への侮蔑であり、断固として抗議します。党総裁として撤回するよう決断を求めます」と迫った。
これに対し、石破首相は「(杉田氏の公認は)本人の申請に基づき、自民党の選挙対策委員会による必要な審査をへて、党の選挙対策本部で決定したものだ」と主張。「個別の審査決定の経緯については、党の内部運営にかかわることであり、お答えは差し控えます」とした上で「公認の評価については、最終的には選挙において有権者のみなさまに判断を頂くべき事柄である」と述べ、参院選で有権者の判断をあおぐ考えを示した。
石破首相の答弁に対しては、多くの批判のやじが飛び交った。
◆「党の内部運営に関わることで、回答は差し控える」
自民党は3月8日、7月の参院選比例代表に杉田水脈元衆院議員(57)を擁立すると発表した。この自民党の方針に波紋が広がっている。
杉田氏は’12年に日本維新の会から衆院選に出馬して初当選し、’17年と’21年は自民党公認で衆院比例中国ブロックで当選。しかし、昨年4月に’18~’22年の収支報告書への不記載額が1564万円に上ったことで党の役職停止6カ月の処分を受け、昨年10月の衆院選は立候補を辞退。なお、衆院政治倫理審査会で弁明はしていない。
今回の公認に対し特段疑問視されているのは、過去の発言だ。杉田氏は’16年に国連の会議に参加した際に、《チマ・チョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場》などと写真付きで自身のブログに投稿。さらに、’18年7月発売の月刊誌『新潮45』で、同性カップルに対し「彼ら彼女らは子供を作らない、つまり『生産性』がない。そこに税金を投入することが果たしていいのかどうか」などと寄稿し、批判を集めた。
杉田氏は’22年にこれらの発言を謝罪・撤回。しかし、’23年には札幌法務局と法務省が’16年の発言について人権侵犯だと認定した。
■杉田氏の発言に石破氏は「これでどれほど傷ついた人がいるだろうか」
3月9日に東京都内で開かれた党大会では、ダンスパフォーマンスに乗って参院選に公認された候補者が続々と登壇。杉田氏は石破茂首相と握手を交わし、会場に手を振る杉田氏に石破首相は拍手を送った。
しかし、この石破首相の姿には違和感がーー。なぜなら、自民党総裁選直前の’18年9月17日、 TBSの『NEWS23』に安倍晋三元首相と石破首相が出演した際、石破首相は杉田氏の比例擁立を強く疑問視していたからだ。
「当時、杉田氏が月刊誌『新潮45』に同性カップルは”生産性がない”などと評し、国内外から大きな批判を浴びていました。同誌は休刊に追い込まれるほどのインパクトにも関わらず、杉田氏は衆院選中国ブロックの比例第1位でした。
番組内でそのことが問題提起されると、安倍元首相は『私の夫婦も残念ながら子宝に恵まれていません。だからと言って生産性がないというと大変辛い思いに、私も妻もなります』としながらも、『まだ若いですから、そういうことをしっかり注意しながら仕事していってもらいたい』と当時51歳だった杉田氏を擁護。
それに対し、石破氏は『全く正しいことだとは思わないし、多様な意見があるのだからいいんだという自由民主党であっていいとは私は思わないですね。これでどれほど傷ついた人がいるだろうか』と厳しく指摘。さらに『この方、中国ブロックの比例第1位です。我々中国地方が出してるということになってるわけです。それは本当にいいことだろうか』と問題視し、杉田氏擁立の経緯を党が明かすべきだとの考えを示しました」(全国紙政治部記者)
同番組内で、「自民党は多様性を尊重している」と、党の”多様性”を盾に杉田氏の比例第1位を正当化しようとした安倍元首相に対し、「私はそんな自民党であってほしいとは思わない」と切り返していた石破首相。
そんな石破首相がトップを務める自民党が決断した杉田氏の公認について、Xでは自民党への批判とともに、石破首相への落胆が広がった。
《裏金と差別発言の杉田水脈氏を今回公認するに至った経緯は説明すべき》
《石破さんには少しは期待していました。しかし、杉田さんに公認を与えたことで、私の期待の糸はプッツンと切れてしまいました》
《彼女のこれまでの言動は、政治家である前に人としてどうかと思われる。自民党は本当に人材不足なんですね》
党大会では笑顔の杉田氏を見つめながら拍手を送った石破首相。その胸中には何があったのだろうか。
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何を言ってもBEEP音にしか聞こえません
杉田脈無し…トランプ人事のまねですかね(苦笑)