東日本大震災から13年。2万9千人の避難者中、福島原発事故で福島県から避難している人は9割の2万6千人。事故から40年後の処理も見通せず汚染水垂れ流しは今後30年。脱原発しか人類が生き残る方法はない。
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今日、2024年3月11日は東日本大震災、そして福島第一原発事故から13年。
今年の元旦に起きた能登半島地震の復興もまだ端緒についたばかりですが、東日本大震災により東北4県から全国に散らばった避難者は2万9328人(2月1日現在)。
しかしそのうち福島県からの避難者は県外への避難者は2万279人、県内の他の自治体への避難者は5993人、というのですから、実はほとんどが福島原発事故による避難者なんです。
どんな大災害でもいずれは復興することができます。
しかし、福島県にはいまだに帰還困難区域があるように、原発事故とそれによる放射能汚染は特別な人災。
その爪痕は長く人類と地球を蝕みます。
岸田首相が原発の運転期間60年超方針を「新たな技術的知見の存在を踏まえではなく、エネルギー需給の逼迫への対応」と開き直り。立民前代表枝野幸男氏がすかさず「安全より経済を優先している」と猛攻撃。
さらに、福島原発から今後30年間、放射能汚染水が太平洋に垂れ流されます。
やれ処理済みだから自然界にも存在するトリチウムしか含まれていないだとか、事故を起こしていない原発からも放出されているなどと喧伝されていますが、もちろんそれは嘘で、トリチウム以外の原発事故がなければ自然界に放出されるはずのない核種も多数含まれています。
トリチウムを含めそれらの放射性物質が30年間海洋放出され続けることで、本当に自然や動物や人類に悪影響がないのかどうかなど、今確かめようはありません。
我々は自分たちと子孫の体を使って壮大な人体実験をしているようなもの。
どんな放射能安全厨でも、こんな「処理水」放出をやらないで済むならやらないほうがいいということに異議を申し立てる人はいないでしょう(放射能は身体にいい、という凄い非科学的陰謀論者もいるのですが、それは例外にさせてください)。
放出汚染水について東京電力自体が「処理水」に2021年3月末時点でセシウム134・137やストロンチウム90などトリチウム以外の62種類の核種が含まれていることを認めている。だから放射能汚染水なのだ
「処理水」=汚染水には、トリチウム以外の多種多様な放射性物質核分裂生成物(約200種)が含まれており、多くは計測すらされていない 。トリチウムも有機結合型トリチウムは生物濃縮を起こす可能性がある。
西村、お前ほんまにろくなこと言わんな、と何回言ってきたことか。
維新の足立やすし議員「処理水を汚染水と表現することは偽情報でフェイク」。西村康稔経産相「まったくその通り」。通常の原発排水にはない放射性物質が何十種類も入っている以上、放射能汚染水と呼ぶのが正しい。
もう二つ考えないといけないことがあるのですが、福島原発事故の「収束」と「終息」は実は先行きが見えていないということです。
福島原発事故では、1号機から3号機から核燃料が溶け落ちるメルトダウンを起こし、核燃料と周りの構造物が混ざり合って下に落ちてしまった「核燃料デブリ」はおよそ880トン!!!にのぼると推計されています。
その1グラムたりともまだ回収できていませんし、いつ回収が始まるのかも見通しが立っていないのです。
まして、880トンものデブリをいつ回収し終わるのかなど、気が遠くなるほど先の話で、少なくとも当初政府が計画を立てた40年などという年数ではとても終わらないことだけは確実です。
そして、これは事故前から分かっていた、起こっていたことですが、原発は事故を起こさなくても稼働し続ける限り必ず放射性廃棄物を出し続けるということです。
そのごく1部がトリチウムなわけですが、それ以外にも使用済み核燃料などなど様々な放射性物質を出し続けなければ発電できないのが原子力発電所です。
つまり、「トイレのないマンション」と呼ばれる通り、原発を建設して稼働させ始めたその時から、我々人類は処分しようがないゴミを出し続ける地獄への一本道をあてどもなく走り続けているようなものなのです。
能登半島地震で震度7を観測した石川県志賀町にある志賀原発の使用済み核燃料プールから水があふれる。外部から電気を受ける系統が現在もほとんど使えず。たまたま運転停止中でなかったらどうなっていたのか。
能登半島地震のような東日本大震災から比べれば小型とさえいえるような地震でも、津波は起き、志賀原発や柏崎刈羽原発が大丈夫かと肝を冷やした私たち。
そして1975年に建設計画が持ち上がった珠洲原発をよくぞ阻止してくれた、2003年に計画凍結まで持ち込んでくれたと、地元と全国の反原発運動に感謝したものです。
原発があるから、稼働しているからこそ、災害大国日本ではおちおち寝てもいられない状況です。
原発再稼働どころか「革新」的な原子炉を開発するだの、新原発を建設するだの言いだしている岸田政権。
それもまた原発利権のためなわけで、とにかく金のためならなんでもする自公政権をぶっつぶさないと、欲に目がくらんだ政治家たちに日本を滅ぼされてしまいます。
先制攻撃能力に続いて、岸田政権がまた国是を大転換。福島原発事故もまだ収束していないのに、新型原発を開発・新設・増設、運転期間を60年以上に延長して原発ゼロを永久に不可能に。岸田政権はもう廃絶だ!
【野党でもめてる場合じゃございません!】岸田政権が福島原発事故以来の原発政策を大転換、原発推進の方針を閣議決定。原発の新規建設、60年超運転も。軍拡と原発推進の岸田内閣を総辞職に追い込もう。
2006年
— 𝐄𝐌𝐈𝐋 (@emil418) March 10, 2024
吉井英勝
「津波による引きで冷却機能が失われメルトダウンの可能性がある」
政府
「安全は確保されている」
2010年
吉井
「地震で鉄塔が倒れ電源が断たれたらメルトダウンの可能性」
政府
「ありえない(笑)」
2011年3月
福島原発メルトダウンpic.twitter.com/HFK2upocgE
参考記事 村野瀬玲奈の秘書課広報室さんより
「賢者は歴史に学び、愚者は失敗の経験に学ぶ。しかし、日本人は失敗の経験にすら学ばない。」
3月11日。原発事故を「想定」した人たちと、それを黙殺した人たちのことを思い出し、日本が真摯に失敗の歴史に学ぶべき日。
これでも罪を問えないのですか! (福島原発告訴団50人の陳述書)
岸田文雄首相という人は、今の政治と金の問題の誤魔化す姿から、本当に悪質な政治家だと全国民に明らかになってよかったのですが、本当にたちが悪いのはウクライナ戦争に乗じての軍事費2倍増と先制攻撃能力の具備という軍拡。
そしてこれまたエネルギー危機を演出しての原発推進姿勢だと思います。
ある意味で安倍晋三首相をも超えそうな稀代の悪代官です。
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戦後最悪の自然災害となった東日本大震災は11日、発生から13年を迎えた。関連死を含む死者・行方不明者は2万2222人。東京電力福島第1原発事故により今も福島県7市町村に帰還困難区域が約310平方キロ残る。避難者は2月1日現在、2万9328人いる。
発生は2011年3月11日午後2時46分で、三陸沖を震源とする国内観測史上最大となるマグニチュード9・0を観測し、巨大津波が沿岸部を襲った。
警察庁によると、3月1日現在、死者は1万5900人、行方不明者は2520人。復興庁の集計では、23年12月末現在、避難生活中に亡くなるなどした震災関連死は3802人。また、厚生労働省によると、震災に関連した自殺者は1月末現在で252人に上る。
原発事故や津波による避難者は11年3月のピーク時、約47万人に上った。避難者は避難先で居住していても元の住まいに戻る意思のある人で、自治体により総務省の「全国避難者情報システム」に登録されている。福島県によると、県外への避難者は2万279人、県内の他の自治体への避難者は5993人という。
第1原発にたまる処理水の海洋放出は23年8月24日に始まった。だが、溶け落ちた核燃料「燃料デブリ」の取り出しはまだ行われず廃炉の行方は見通せない。
帰還困難区域のうち「特定復興再生拠点区域」約27・5平方キロは23年11月までに避難指示が解除された。残る約310平方キロは、4町の計約14平方キロが「特定帰還居住区域」に認定され、4月以降に除染が本格化する。他自治体の追加分を含め29年までに解除される見通しだが、居住区域から外れる山林や農地、一部の民家などは解除のめどが立っていない。
一時全域に避難指示が出た7町村の解除地域でも居住人口は約1万1600人と住民登録の2割にとどまる。居住再開が22年8月と最も遅れた双葉町は103人で1・9%にすぎない。町は30年の目標人口を約2000人と掲げている。
10日夜、JR双葉駅前では、犠牲者の鎮魂や復興への祈りを込めて約1000本のキャンドルに明かりがともされた。元日に起きた能登半島地震の復興を願う「がんばろう能登石川」とのメッセージが書かれたキャンドルもあった。同県いわき市の高槻桜々(るる)さん(12)は双葉町に住む親戚らと訪れ、「双葉は良いところ。また人が増えてほしい」と願った。【安藤いく子、肥沼直寛、手塚耕一郎】
被災3県の人口減対策推進 水産業、販路拡大を支援―土屋復興相
東日本大震災ではマグニチュード9.0、最大震度7を記録した。警察庁によると、死者は1万5900人、行方不明者は2520人に上る。復興庁の発表では、震災後の傷病悪化などによる「災害関連死」は昨年12月末現在で3802人。
11日は岩手、宮城、福島の3県で自治体主催の追悼式典が行われ、地震発生時刻の午後2時46分に関係者が黙とうする。岸田文雄首相は昨年に続き、福島県主催の式典に出席する予定だ。
昨年6月には改正福島復興再生特別措置法が成立。福島県の帰還困難区域の一部で、除染などを行い住民の早期帰還を目指す「特定帰還居住区域」の新設が可能になった。これまでに大熊、双葉、浪江、富岡の4町が申請した計画が認定され、避難指示の解除に向けた取り組みが進む。
昨年8月からは、福島第1原発の敷地内にたまった処理水の海洋放出が始まった。東電は放出完了までに30年程度かかるとしており、漁業への影響を心配する関係者は少なくない。
◆あと1年続いてたら僕らがつぶれていた
◆関電は飲食や視察旅行で懐柔を図る
◆「安全はウソ」 学ぶほど疑念は確信に
◆「絶対に推進派の個人攻撃だけはするな」
◆住民のわだかまりは「もう過去のこと」
◆事業者による活断層評価は「明らかに過小」
◆地割れが隆起が起きたら、原発は持たない
◆徒歩も自動車も、屋内退避もままならない
◆デスクメモ
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この余りの分、いつも同じ分だけ使ってくれる企業には、極安で売っています。
東京電力では、21~9時が極安(17~21時が格安)の料金設定があります。
火力で無駄が生じるなら、出力の変えられない原子力なら無駄なのは当然。21~9時、1日の半分の原発の電気は無駄です。
とりあえず、原発の電気は、燃料代だけでも、「公式」の2倍で考えるべきです(「格安」を考えれば3倍)。
だいたい、そんなに原発が安いなら、県立や市立の原発ができてるはずです。
十二支が一巡しても、内部がどうなってるかさえわからない炉の話はまたの機会に。
処理費が21.5兆円からさらに増え続けるのも必須でしょうに、その状況でなおも『原発再稼働や“新設”を考える』岸田政権の利権集団のいかれっぷりは…。
※“能登半島地震”の津波で“志賀原発がやばかった”ことに学ばず、“能登半島地震時を上回る5~10メートルの津波”が何階大地震で想定される『伊方原発差し止め訴訟を却下させた』ことも岸田政権が『国民を守る気が皆無』なことを示していますね。
https://johosokuhou.com/2024/03/11/73038/
☆福島第一原発事故から13年、東電が内部ドローン映像を公開!原子炉の格納容器は今も高線量 核燃料デブリの取り出しや廃炉計画は難航
2024年3月11日 情報速報ドットコム
◎東京電力は無人機ドローンで撮影した福島第一原発1号機の原子炉格納容器の内部映像を初めて公開し、今も内部は手つかず状態だと報告。
格納容器内部では金属部分が錆びついており、床には多くの破片が散乱。
震災時の対応で使われたと見られる機械や部品も13年前のまま転がっている状態で、格納容器内部に入ると大量の放射性物質によって映像にたくさんのノイズが入る場面も確認されています。
調査途中で不具合が発生したとして映像は途中で終了となっていますが、福島第一原発は2011年3月11日から全く変わっていないことが映像からもわかると言えるでしょう。
福島第一原発の廃炉計画は難航中で、核燃料デブリの取り出し作業は延期に延期を重ねています。
原発の奥深くには依然として大量の放射性物質が残り続け、詳細な状況はまだ分かっていません。
10年どころか20年以上の時間がかかる恐れがあり、改めて原発事故の深刻な被害状況を感じることが出来ます。
☆☆福島原発事故の処理費、21.5兆円から増額へ 国は支援増やす方針
朝日新聞デジタル記事 伊沢健司2023年12月2日
揚水発電でデンデンという人がいましたが、
揚水発電の電力量はそんなに多くなく、
揚水しなくても、朝までに満水になる時期は、揚水できません。極端な場合、電力量が、入力より出力の方が多かったり(揚水してないのに発電したことにしたんでしょう)。
近年、夜の電気を車にためて、とか、夜の暖房の電力が不足するなんて話も聞きます。去年の冬だったか、夜の電力不足を回避できたのは、「昼の発電で揚水ができていたから」でした。冬とは言え、昼の方が電力消費は多いはずなので、この昼の発電をしたのは、太陽光でしょう。
原発で余る夜の電気、どうにかしようとしても、ヤケ維新に水です。
福島第一の事故後、これが夢ならいいのに、と…悲しいやら悔しいやら…
そう思い続けています
原発維持派からは、二酸化炭素がらみで、震災の後、火力発電が、震災前の3割増えたという話もありました。最近、あまり聞きませんが。で…
記憶ですが、2009年度の原発電力は日本の全電力会社の発電の30%を占めてました。火力は64%弱でしょうか?すると、
64×0.3≒19(%) 30-19=11(%)
3割の有効数字は不明ですが、原発の電気の1/3は要らなかった訳です。
ここから鱈のレバーも信心からみたいな話も入ります。
30%は少し高めの数字、この年度の電力需要が少なめだったんでしょう。ま、再計算すれば良いのですが。
3割増えた年度がいつだかわからないのですが、「本来」電力需要が多い年度だったとすると、その分は、原発の穴埋めではなく、需要の増加分だったことになります。昼夜の電力需要の差を調べれば見当がつくはずですが、データは一般人には不明です。
5%と仮定すると、原発の半分は要らない電気ということになり、東電の電気代の設定とよく一致します。
そんな訳で、後始末を完全に無視しても、原発の「使える」電気は安いどころか・・。